02-1 同窓会海外派遣「学び台湾」 Feed

2018年6月23日 (土)

生徒海外派遣事業「学び台湾」4期生 保護者説明会

6月21日、生徒海外派遣事業「学び台湾」4期生の保護者説明会が行われました。

5月に行われたセレクションの結果、4期生15人(男子4人、女子11人)が選出されました。今回は保護者にも出席いただき、9月の台湾研修に向けた具体的な説明を行いました。

写真下:「ここからが本当のスタート。皆さんの頑張りに期待しています」と激励する西橋校長。

Img_2701

写真下:ひとりずつ紹介される15人。引き締まった表情です。

Img_2707

写真下:スライドを使って行程を説明。

Img_2711

写真下:真剣な表情で資料を確認。

Img_2721すでに学び台湾メンバー15人は9月の台湾研修に向けて準備を進めています。彼らの取り組みについては随時お伝えします。

9月の出発前には2回目の説明会、そして多大なご支援をいただいている同窓会の方をお迎えしての壮行会を実施する予定です。

2017年10月 1日 (日)

「学び台湾」台湾研修報告会

29日二甲記念館で、「学び台湾」台湾研修(9/17~9/24)に参加した15名が1年生全員に台湾で行ったプレゼンテーションの発表を含め、研修報告を行いました。

写真下:発表の様子

Dsc_1003

研修に参加した生徒たちの報告には、「失敗を恐れず、間違ってもいいから思い切って話しかけてみることが大切だった」、「日本と同様、台湾の人々も、とても人を大切にしてくれる、思いやりのある人々だった」など生の声が多数ありました。

報告会の最後に、「学び台湾」研修の指導を担当している勇教諭から1年生へ「外をよく見て、多くのことに気付いてほしい」と心のこもったメッセージがありました。

ところで、台湾研修に参加していない1年生たちもW-KIの時間に「人口問題に起因する鹿児島の諸問題~食・観光・ビジネス・環境の視点から~」をテーマに5月から課題研究に取り組んでおります。

10月27日に校内でポスター発表会を計画しておりますが、中間発表を兼ねて、9月15日にミニポスター発表会を行いました。

写真下:ミニポスター発表会の様子

Dsc_0940
発表後の質疑応答や聴衆した生徒から寄せられた評価表を基にさら研究を進め、10月27日の本発表会に臨みます。

きっと充実した発表会になることでしょう。ご期待を!

2017年9月27日 (水)

台湾で出会った「日本への思い」

9月17~24日の台湾研修中、数人の年配の台湾人から流ちょうな日本語で話しかけられました。

その方々は、日本統治時代に生まれ育ち日本語の教育を受けた世代です。

皆さん、生徒たちに気さくに声をかけてくださいました。

「私は台湾人だが、心の中に日本への思いも持っている。若い皆さんには、これからどんどんがんばてってほしい」と話してくださいました。

写真下:台北の行天宮で声をかえてくださった男性(真ん中)。

100

過去の歴史を振り返る時、いろいろな考え、見方がありますが、新しい時代を作る世代には国境関係なく歩んでほしいものです。

2017年9月24日 (日)

元気に帰鹿!「学び台湾(3期)」

本日11時20分、「学び台湾」3期生が台湾から一路鹿児島空港に到着。

『めざせ!!21世紀薩摩スチューデント』事業で貴重な経験をした1年生15人と引率の上原・勇両先生は、所期の目的を達成して、成就感と充実感あふれる表情でした。

生徒の皆さんは、異国での滞在を通して大きな成長を遂げたことでしょう。

同窓会・保護者の皆さんの御支援に本当に感謝します!!

保護者・学校職員を前にして、鹿児島空港国際線到着ロビーで解団式。

Dsc_0096

【上原教諭の挨拶】

現地の熱烈な歓迎の様子や、生徒の研究発表の様子など概要報告。

Dsc_0099

【郡山団長の挨拶・お礼と今後の決意表明】

“この経験を糧にして、課題研究の継続と学校生活での精進”と力強い決意表明。

期待してます!!

明日から甲南生活!

さあ夢に向かってLet's begin!!

Photo_9

「学び台湾(3期)」8日目(9/24)帰国

おはようございます。引率の上原です。

現在、台北は午前7時20分です。学び台湾メンバー15人・引率2人、全ての手続きを済ませて、今飛行機への搭乗待ちです。

今朝は、午前5時20分にホテルロビーに集合。5時30分にバスで出発、一路桃園国際空港へ。

写真下:渋滞で有名な高速道路も早朝は空いています。

1

写真下:朝日が見えた時、空港に到着。

2

写真下:荷物を預け中。

3

写真下:この後、7時45分に搭乗予定です。

4

楽しかった台湾を離れ、鹿児島に帰ります。鹿児島到着は日本時間で午前11時20分の予定です。

台湾最後の夜。

9月17日から24日までの台湾研修。大きなトラブルもなく無事に終了しようとしていますが、全てはJTB台湾のガイド・許 世福さんのおかげでした。

23日、台湾最後の夜、許さんにお礼の気持ちをお伝えしました。

写真下:メンバーを代表してお礼を述べるリーダーの郡山くん。

Photo_8

リーダーの郡山くんは「この約1週間、本当にありがとうございました。様々な場所でのガイドはもちろん、台湾について私たちがわからないことや疑問に思ったことに対し丁寧に教えてくださりとても助かりました」と述べました。

許さんは「皆さん、私の解説を真剣に聴いてくれてありがとうございました。私もこの1週間とても楽しかったです。またいつか、プライベートでも台湾に遊びにきてください」とメッセージをくださいました。

写真下:全員で記念撮影。

Photo_7

許 世福さん、本当にお世話になりました!

またいつの日かお会いしましょう!

「学び台湾(3期)」7日目(9/23)現地報告

台北市から上原です。

9月23日(土曜日)、実質活動最終日となったこの日、生徒たちはフィールドワークのため、グループ単位で台北の街に出かけて行きました。

台湾で各グループテーマの情報収集・アンケート実施をするため、英語でのアンケート用紙に中国語のアンケート用紙、アンケートに答えてくれた人への贈り物など生徒たちは準備を重ねてきました。直前に中国語のアンケート用紙を修正するなど、慌しかったですがなんとか間に合ったようです。

そして、午後5時。どのグループも充実感と疲労感の入り混じった表情でホテルに帰ってきました。夕食後、各グループごとに報告を聞きました。生徒が口を揃えて言ったことは、とにかくアンケートを断られることが多く答えてもらうのに苦労したことだそうです。


さて、今回の台湾研修におけるメインテーマは次の通りです。

『鹿児島の「人口問題に起因する諸問題」とその原因はなにか探る〜台湾との比較を通して〜』

各グループ、上記テーマにそったサブテーマを設定しています。


①「鹿児島茶のブランド力の調査」(鹿児島茶の消費、茶業従事者と人口増減の関係について)

・約70人の方がアンケートに答えてくれた。

・観光地の台北101(タワー)や大きな公園などでアンケートを実施。

・アンケートをお願いする中で、老若男女問わず日本語を話す人が結構いた。

・日本茶を普段から飲む人は結構いたが、鹿児島茶を知っている人はほとんどいなかった。

・茶葉店で調査を実施したところ、台湾人にはウーロン茶や紅茶のように発酵させて香りが強く出るものが好まれるようだ。日本茶は味が薄く感じる。香りが少ない。

・台湾茶の方が発酵させているから健康によいと思われている。

Photo

Photo_2


②「学校数の減少による商店街の利用について」

・買い手(客)と売り手(店)に分けてアンケートを実施、それぞれ25の回答を得た。

・台北市内で閉校になった小学校近くの商店街で聞いた。

・買い物に影響出たか、他。

・小学校の跡地は行政の施設を建設中。

・回答のお礼にクッキーと折り鶴を渡したらとても喜ばれた。

・アンケートを断られることが多々あったので、お願いの仕方を工夫した。

Photo_3

Photo_4


③「高齢者の増加が介護職従事者の数にどのような影響を及ぼすか」

・高齢者や介護職の人が集まることが多い公園でアンケートを実施。

・13人の介護職従事者から回答を得た。

・勤務環境や現状について質問をした。

・介護職の収入は平均して高いようだ。現状に満足している人がいる反面、不満に感じている人もいる。

・質問に答えてくれた13人は全て台湾人ではない人(東南アジアから働きにきている。これについては事前に把握)。 

・一般の台湾人の、介護職についての認識。

Photo_5

Photo_6


各グループとも、アンケートの集計・検証は、帰国後、総合的な学習の時間を使って行う予定です。

アンケートに答えてくださった全ての皆さん、ありがとうございました。

2017年9月23日 (土)

「学び台湾(3期)」6日目(9/22)現地報告

引率の勇です。「学び台湾」研修6日目(9月22日)、台湾師範大学での研修及びB&Sプログラムでの様子をお伝えします。

 朝7時半、自然がいっぱいの宜蘭を離れ、再び大都会の台北へ。連日に続いて「甲南日和」の台北は35度。日差しが肌に痛いくらいです。

台北・宜蘭の間には標高3000メートルを超える雪山山脈が横たわっているため、長く往来のしにくい場所でした。2004年、全長12.9キロの雪山(せつざん)トンネルが完成したことで宜蘭は台北から行きやすい場所となりました。それまでは車で片道4時間以上かかっていたのが1時間で行けるように。開通以来、宜蘭は台北の人にとって気軽に日帰りで行けるリゾートとなりました。

写真下:山に囲まれた高架橋の高速道路は、さながら鹿児島・熊本間の九州道のよう。

1_3

写真下:雪山トンネルを抜けるともう台北。

2

写真下:台北101がお出迎え。

3_3

午前9時前、台北到着後すぐに訪問したのは台湾師範大学(NTNU)。台湾師範大学は約11,000人の学生を擁しており、主に中学校で教鞭を執る教員を育成する大学です。この大学の訪問目的は、2回目のプレゼンテーション発表と翌日のフィールドワークを行う場所を大学生に案内してもらうこと。

写真下:台湾師範大学正面にて。

4_2

日本統治時代、ここには旧帝国大学に進学する学生が学ぶ旧制台北高等学校があり当時の建物が多く残っています。

写真下:正面の講堂も日本統治時代のもの。

5_3

6_2

写真下:10階建ての校舎から見た日本統治時代の校舎。14_2

19

写真下:ゼミの部屋に入るとたくさんの学生が出迎えてくれました。

20

7_3

写真下:今回、大変お世話になった郭乃文先生。

8_2

写真下:ゼミの講義参観を提供してくださった王聖鐸先生。

9_2

まず初めに、地理学系副教授でいらっしゃる王先生による、GIS(地理情報システム)に関する講義に参加しました。GISとは、地理的位置を手がかりに、位置に関するデータを総合的に管理・加工し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術のことです(国土地理院より)。

写真下:王先生ゼミの紹介ビデオを鑑賞。

10_2

王先生による説明ののち、大学生2人が、「学び台湾」研修生が今取り組んでいる「人口問題に起因する諸問題の解決」にこのGISがどう活かされるかをプレゼンテーションで説明してくれました。生徒たちがよく用いるソフト「エクセル」で分析することができることを知り、驚いている様子でした。

11_2

写真下:エクセルの機能、なかなか奥が深いです。

13_2

その後、とうとう2回目のプレゼンテーション発表。蘭陽女子高級中学での和やかな雰囲気から一変、研究に慣れている大学生を前にしての発表に全員どこか緊張気味でしたが、なんとか発表を終えることができました。

写真下:2回目でも緊張の様子。

15_2

16_2

プレゼン後、「もう少しゆっくりとスライドを見せた方が良い」「フィールドワークは提示された場所ではなく、別の場所の方が良い」など、台湾の大学生だからこそのアドバイスをたくさん頂き、とても有意義な時間でした。

3時間ほどの交流の終わりにセレモニーを開催。

写真下:台湾師範大学に鹿児島の伝統工芸・薩摩錫器の盃をお贈りしました。

17_2

写真下:郭先生、王先生に薩摩焼のミニ花瓶をお贈りしました。

18_2

写真下:ゼミの皆さんと一緒に記念撮影。

00

その後、ホッとひと息ついて用意していただいたお弁当をいただいた後は(有難い限り!)、それぞれのグループに2〜3人の大学生が付いて、翌日のフィールドワークの下見へ出発!

これまでの日程は、15人+引率2人をガイドの許さんに引っ張っていただきましたが、ここで初めてのグループ行動。引率も、どこかヒヤヒヤそわそわしながら、無事に集合場所に全員集えることを願いました。

 数時間後、充実した表情で集合場所にやってきた生徒からは、

「台湾の方はやっぱり優しくて、たくさんアンケートに答えてもらいました!」

「忙しそうな方にどう声をかけて良いか悩むことが多く積極的になれなかったので、明日は頑張ります」

「MRT(台北の地下鉄)が混雑していて、明日は早め早めに行動しなきゃ」

「付き添ってくれた大学生と日本語や英語で交流できたことがとても楽しかったです」

などの声が聞かれ、ほっと一安心。様々なハプニングはあったものの、とても良い経験ができたようです。明日は今日の教訓を生かし、たくさんの台湾の方と交流を図って、良いフィールドワークをしてほしいものです。

写真下:お世話になった学生の皆さんと。

21

22

23

今日は、台湾師範大学の教授と学生に大変お世話になりました。授業やB&Sプログラムをセッティングしていただいた郭教授、授業をして頂きたくさんのアドバイスをいただいた王副教授、そしてたくさんの台湾師範大学学生に心から感謝します。明日はとうとう最終日!しかも一日歩きっぱなし。生徒も引率も気を抜かずに頑張ります!

2017年9月22日 (金)

「学び台湾(3期)」5日目(9/21)現地報告

「学び台湾」5日目、宜蘭での研修2日目の報告です。

この日も、朝から日差しが強かったです。最高気温は34度でした。台湾は、北半分が亜熱帯気候、南半分が熱帯気候に属しています。 

まず、宜蘭市内にある蘭陽博物館を訪ねました。ここは、宜蘭の地理歴史、文化などについて展示してあり宜蘭のことが学習できる施設です。博物館の建物はかなり特徴的です。チケットを購入して、一度4階まで上がり、降りてきながら展示を見ます。

1_2

3_2

宜蘭の歴史年表の中に西郷菊次郎の名前を発見しました。1897年、西郷隆盛の息子・西郷菊次郎は初代宜蘭庁長に着任しました。

5_2

博物館は海の近くにあります。宜蘭の沖合に無人島があり、その形から「亀山島(きさんとう)」と呼ばれています。この島は、遠い昔から宜蘭の人々にとって心のよりどころとなっています。鹿児島で言えば桜島のような存在ですね。

4

6

博物館を後にして、次に向かったのが宜蘭庁長だった西郷菊次郎が整備した堤防です。氾濫に悩まされていた川の堤防を整備して水害を防ぎました。その功績を後世に残すために記念碑が建てられています。

7_2

すぐそばには、西郷菊次郎の功績を紹介した案内板が設置されています。中国語、英語、そして日本語で書かれています。治水の他、「公共衛生と医療機構の設立」「宜蘭・台北を結ぶ道路や鉄道の建設」「学校の設立、現代教育の普及」など宜蘭の発展に尽力しました。台湾と鹿児島のつながり、先人の功績を学び身が引き締まる思いです。

8

9

続いて、宜蘭設治記念館へ向かいました。1906年に建てられた日本統治当時の庁長官舎です。現在は記念館になっています。日本の木造建築とヨーロッパ建築形式が融合した建物。庭には樹齢100年を超えるクスノキがあります。館内には様々な資料が展示されています。

10

11

写真下:西郷菊次郎。

Photo

12

午後は、台湾お茶文化を学ぶためのお茶摘み体験。昼食後、一路南へ。宜蘭市中心部から南に1時間ほど行った山間の麓に茶畑が広がっています。その中に、観光向けにお茶摘み体験等ができるお茶農家があり、そこにお邪魔しました。

23

到着後、すぐにお茶摘みのための服装へ。笠をかぶり大きな布を巻き、腕カバーをして、最後腰に摘んだお茶の葉を入れるカゴを付ければ完成!

13

写真下:みんなお似合いです!

14

写真下:近くの茶畑に移動。

15

茶畑農家の方から摘み方のレクチャー。はじめは戸惑った生徒たちもすぐに慣れ、どんどん摘んでいきます。約15分ほどでカゴはいっぱいに。

16

18

19

写真下:たくさん摘めたかな。

20

22

24

すぐに、茶葉の加工に取りかかりました。はじめに摘んだ茶葉を炒ります。

25

26

写真下:熱いのを我慢して交代しながらひらすらまぜます。

27

写真下:ある程度しんなりとなった茶葉をザルに移し、手揉みします。結構力を入れます。

29

30

写真下:揉んだ茶葉を金属製のトレイに並べ、乾燥機に入れます。1時間弱乾燥させます。

31

乾燥を行っている間、お茶飴作りに挑戦。インストラクターのお兄さんがデモンストレーション。

硬い飴にお茶が混ざった粉をつけながら伸ばしていきます。

32

33

飴の塊が、あっという間にそうめんのような状態に。

34

早速生徒たちも挑戦。なかなかうまくいきません。難しい!

35

36

それでも徐々にコツを掴み始め、うまく作れるようになりました。最後の仕上げは、ハサミで適当な長さにカットして、ゴマやピーナッツの粉をつけて完成。

37

続いて、お茶を飲む用のmy湯のみに名前を彫りました。電動工具(リューター)で湯飲み表面の釉薬を削って文字や絵柄を表現します。生徒たちは油性マジックで下描きを行ってから削る工程に入りました。

写真下:みんな真剣。集中しています。

38

40

写真下:上原も挑戦してみました。いかがでしょうか?

46

もうしばらく乾燥を待つ間、農家の方が淹れてくださったお茶をmy湯のみで試飲させてもらいました。部屋中にお茶のいい香りが漂います。

写真下:茶葉の加工方法によって様々な種類のお茶ができます。

42

写真下:美味しい!何杯でも飲めます。

41

そうしているうちに、自分たちで摘んだ茶葉ができあがりました。それぞれ袋詰めして持ち帰りました。

44

45

お茶摘み体験の感想を生徒に聞いていみました。

Yさん(左)「茶葉作りも飴作りも大変でしたが、自分で作ったものなので絶対に美味しいと思います!」

Nさん(右)「はじめてのお茶摘みを台湾でするとは思ってもみないことでした。お茶を通して台湾と鹿児島についてもっと知りたいです。」

21

Kくん「最初にお茶の葉を煎じて飲み物にした人はすごいなと思いました。台湾伝統の飴作りはとても難しかったです。鹿児島でもお茶を使った新しいお菓子を作ってみたいです。」

17

鹿児島県人の私たちにとって身近な存在のお茶ですが、詳しいことは案外知らないものです。生徒たちには、今回の経験を通してより深く鹿児島そして台湾の茶文化について学んでもらいたいです。

2017年9月21日 (木)

「学び台湾(3期)」4日目(9/20)現地報告

皆さん、おはようございます。引率の勇です。「学び台湾」研修4日目、蘭陽女子高級中学での様子をお伝えします。

この日も快晴。朝8時、台北市内のホテルをチャックアウト。3日間活動した台北市から宜蘭縣へ。建物が所狭しと並び、バイクと車が激しく行き交う台北とはまた違い、田んぼ、お茶畑、海と自然溢れる宜蘭が近付くにつれて、どこか心が落ち着いていきました。

訪問先の蘭陽女子高級中学は全校生徒1500人、宜蘭県の中心的な役割を担う理系の女子高校です。蘭陽女子高級中学に近付くと、20人近くの生徒と教職員のみなさんが、日本と台湾の国旗を降っている姿が目に入り、バス内では驚きの声が上がりました。着いた瞬間、熱烈な歓迎を受けて驚く生徒たち。

写真下:盛大な出迎えを受けました。

02

15人の生徒にそれぞれ付き添いの生徒が付いてくれ、学校案内から始まります。お互いに母国語ではない英語を使いながら、身振り手振りでおしゃべりをして、出会って数分で笑い声が聞こえるほど仲良くなっていました。

01

写真下:正面玄関内。

39_2

学校案内後、広い教室でオープニングセレモニーが開かれました。生徒一人ひとりの座席には蘭陽女子高級中学からのプレゼントが並び、黒板の前には大きなスクリーンがあって、一気に緊張感が高まります。

05

學生事務主任の蘭先生、甲南引率代表として私勇が挨拶をしたあと、それぞれの代表生徒が「今日の交流がお互いにとって刺激的なものになるように」と挨拶をして、メインイベントのプレゼンテーションに移ります。

写真下:今回、コーディネートをしてくださった蘭先生。

03

写真下:甲南高校を代表して、勇教諭が挨拶。

07

学び台湾の第一の目的は『研究の途中経過の発表』であり、生徒はこれまでグループに分かれてそれぞれ研究を進めてきました。壁にぶつかることも多々ありその度にお互いや先生方に助けていただき、なんとかここまで辿り着きました。その途中経過を発表することができる1回目の機会。自分たちの研究は理解してもらえるだろうか、英語は適切だろうかという不安と緊張から生徒の顔がピシッと引き締まっていました。

08

09

 結果は、それぞれのグループで反省点はあったものの、たくさんの拍手とお褒めの言葉をいただきました。私も蘭陽の英語の先生から “You should be proud of your students!(生徒たちのことを誇りに思いなさい!)”と何度も声をかけていただき、とても嬉しかったです。スライドを変更するタイミングや上手く伝わらなかったところは、きっと台湾師範大学での2回目の発表までに変更してくれるでしょう。みんな頑張れ。

41

また蘭陽の生徒たちのプレゼンテーションを見ることもできました。英語がとても滑らかで自然であること、プレゼンテーションの作り方がとても見やすいこと、伝えたいことが明確であることなど、甲南の生徒が学ぶことはとても多かったようで、必死にメモを取る生徒もいました。

10

11

40

さて、緊張するプレゼンテーションが終わると、お待ちかねの昼食タイム。用意していただいたお弁当を食べながら、蘭陽の生徒たちと楽しくおしゃべりです。

写真下:ランチボックスを準備してくださいました。

43

もうすっかり打ち解けたのか、話し声が途絶えません。また、お互い手作りの名刺を作成しており、全員がぐるぐる教室を回りながら、一人ひとりと名刺・お土産を交換していました。昼食が終わる頃には、両手には収まらないほどたくさんのお土産を抱え、なんとも充実した顔をする生徒たちが少し羨ましいと思う私です。女子校ということもあり、男子のモテること!

13

14

15

18

19

42

17

16

午後のスタートは体育の授業体験。蘭陽女子高級中学はダンスがとても有名であり、生徒たちも手を繋いでフォークダンスを踊りました。丁寧に教えてくれる先生と蘭陽の生徒たちを見よう見まねで、なんとか体を動かす甲南生。数十分後には2種類のフォークダンスを覚え、声を出しながら楽しそうに踊っていました。

20

21

22_2 26

続いて、二胡や琵琶などの中国楽器を扱う音楽部の皆さんによる文化体験。それぞれの楽器は音を鳴らすのも難しく、生徒は試行錯誤していましたが、またも蘭陽の生徒たちは根気強く丁寧に教えてくれました。最後には音楽部の皆さんで「天空の城ラピュタ」のテーマソングを演奏してくれ、生徒たちはその音色の美しさに心洗われた様子。

27

28

29

30

31

32

33

34

最後の閉会式では午前中台北市を訪問中だった曽校長に駆けつけていただき、この交流がこれからも続いて今後の台日交流の架け橋となりますようにとご挨拶を頂きました。たくさんの贈り物を頂き、その温かな心とおもてなしの気持ちに生徒・引率共々感激しっぱなしでした。

35

36

37

すっかり打ち解けた蘭陽の生徒たちとの別れを惜しむ甲南生。バスが出発したあとも手を振り続け、いただいたお土産を幸せそうに眺めていました。

とても手厚いおもてなしをしていただき、プレゼンテーション披露から授業体験まで多くの交流の場を設定していただいた蘭陽女子高級中学には心から感謝しています。そしてこれから、この日に築かれた一つひとつの関係性がもっともっと太くなっていき、台湾と日本の関係性の架け橋となってくれることを期待します。本当にとても良い交流でした。

38

カテゴリ