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2017年9月21日 (木)

「学び台湾(3期)」4日目(9/20)現地報告

皆さん、おはようございます。引率の勇です。「学び台湾」研修4日目、蘭陽女子高級中学での様子をお伝えします。

この日も快晴。朝8時、台北市内のホテルをチャックアウト。3日間活動した台北市から宜蘭縣へ。建物が所狭しと並び、バイクと車が激しく行き交う台北とはまた違い、田んぼ、お茶畑、海と自然溢れる宜蘭が近付くにつれて、どこか心が落ち着いていきました。

訪問先の蘭陽女子高級中学は全校生徒1500人、宜蘭県の中心的な役割を担う理系の女子高校です。蘭陽女子高級中学に近付くと、20人近くの生徒と教職員のみなさんが、日本と台湾の国旗を降っている姿が目に入り、バス内では驚きの声が上がりました。着いた瞬間、熱烈な歓迎を受けて驚く生徒たち。

写真下:盛大な出迎えを受けました。

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15人の生徒にそれぞれ付き添いの生徒が付いてくれ、学校案内から始まります。お互いに母国語ではない英語を使いながら、身振り手振りでおしゃべりをして、出会って数分で笑い声が聞こえるほど仲良くなっていました。

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写真下:正面玄関内。

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学校案内後、広い教室でオープニングセレモニーが開かれました。生徒一人ひとりの座席には蘭陽女子高級中学からのプレゼントが並び、黒板の前には大きなスクリーンがあって、一気に緊張感が高まります。

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學生事務主任の蘭先生、甲南引率代表として私勇が挨拶をしたあと、それぞれの代表生徒が「今日の交流がお互いにとって刺激的なものになるように」と挨拶をして、メインイベントのプレゼンテーションに移ります。

写真下:今回、コーディネートをしてくださった蘭先生。

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写真下:甲南高校を代表して、勇教諭が挨拶。

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学び台湾の第一の目的は『研究の途中経過の発表』であり、生徒はこれまでグループに分かれてそれぞれ研究を進めてきました。壁にぶつかることも多々ありその度にお互いや先生方に助けていただき、なんとかここまで辿り着きました。その途中経過を発表することができる1回目の機会。自分たちの研究は理解してもらえるだろうか、英語は適切だろうかという不安と緊張から生徒の顔がピシッと引き締まっていました。

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 結果は、それぞれのグループで反省点はあったものの、たくさんの拍手とお褒めの言葉をいただきました。私も蘭陽の英語の先生から “You should be proud of your students!(生徒たちのことを誇りに思いなさい!)”と何度も声をかけていただき、とても嬉しかったです。スライドを変更するタイミングや上手く伝わらなかったところは、きっと台湾師範大学での2回目の発表までに変更してくれるでしょう。みんな頑張れ。

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また蘭陽の生徒たちのプレゼンテーションを見ることもできました。英語がとても滑らかで自然であること、プレゼンテーションの作り方がとても見やすいこと、伝えたいことが明確であることなど、甲南の生徒が学ぶことはとても多かったようで、必死にメモを取る生徒もいました。

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さて、緊張するプレゼンテーションが終わると、お待ちかねの昼食タイム。用意していただいたお弁当を食べながら、蘭陽の生徒たちと楽しくおしゃべりです。

写真下:ランチボックスを準備してくださいました。

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もうすっかり打ち解けたのか、話し声が途絶えません。また、お互い手作りの名刺を作成しており、全員がぐるぐる教室を回りながら、一人ひとりと名刺・お土産を交換していました。昼食が終わる頃には、両手には収まらないほどたくさんのお土産を抱え、なんとも充実した顔をする生徒たちが少し羨ましいと思う私です。女子校ということもあり、男子のモテること!

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午後のスタートは体育の授業体験。蘭陽女子高級中学はダンスがとても有名であり、生徒たちも手を繋いでフォークダンスを踊りました。丁寧に教えてくれる先生と蘭陽の生徒たちを見よう見まねで、なんとか体を動かす甲南生。数十分後には2種類のフォークダンスを覚え、声を出しながら楽しそうに踊っていました。

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続いて、二胡や琵琶などの中国楽器を扱う音楽部の皆さんによる文化体験。それぞれの楽器は音を鳴らすのも難しく、生徒は試行錯誤していましたが、またも蘭陽の生徒たちは根気強く丁寧に教えてくれました。最後には音楽部の皆さんで「天空の城ラピュタ」のテーマソングを演奏してくれ、生徒たちはその音色の美しさに心洗われた様子。

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最後の閉会式では午前中台北市を訪問中だった曽校長に駆けつけていただき、この交流がこれからも続いて今後の台日交流の架け橋となりますようにとご挨拶を頂きました。たくさんの贈り物を頂き、その温かな心とおもてなしの気持ちに生徒・引率共々感激しっぱなしでした。

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すっかり打ち解けた蘭陽の生徒たちとの別れを惜しむ甲南生。バスが出発したあとも手を振り続け、いただいたお土産を幸せそうに眺めていました。

とても手厚いおもてなしをしていただき、プレゼンテーション披露から授業体験まで多くの交流の場を設定していただいた蘭陽女子高級中学には心から感謝しています。そしてこれから、この日に築かれた一つひとつの関係性がもっともっと太くなっていき、台湾と日本の関係性の架け橋となってくれることを期待します。本当にとても良い交流でした。

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