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甲南高等学校

剛 明 直(ごうめいちょく) 気高く 優しく 健やかに 

10 ■校内散歩■ Feed

2024年7月26日 (金)

セミの雌雄の見分け方

 7月26日(金)、今日の午前中も本校内ではクマゼミの大きな声が響いています。
 校内の植樹にとまっていたクマゼミのオス・メスを1匹ずつ捕まえましたので(素手で)、雌雄の見分け方について説明します。

 
【写真下:背面はオス・メス同じように見えます】

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 まず、セミはオスしか鳴きません。体内の発声膜を振るわせて腹弁から音を出します。セミの腹弁はオスのみが大きく発達しますので、一目で区別できます。特にクマゼミのオスの腹弁はオレンジ色で目立ちますよ。

 
【写真下:オスの腹弁(オレンジ色の部分)】

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【写真下:メスは腹弁が発達しません=鳴かない】

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 また、メスの尾部は産卵管のため、オスよりも長く尖った形になります。

 

【写真下:メスの尾部】

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 他の種類のセミも同じようにこの方法で見分けることができますので、この夏、チェックしてみてください。

2024年7月11日 (木)

校内の生き物【ニホントカゲ】

 7月11日(木)昼間の学食の前で、外傷はないのに息絶えているニホントカゲ(爬虫類)を見つけました。

 ニホントカゲの幼体の尻尾は明るい青色で金属光沢があります。この個体はだいぶ大きいですが、まだ尻尾に青みが残っているので、成体になる一歩手前といったところでしょうか。

 生きている個体を捕まえて紹介したいところですが、昼食時間の生徒の前で追いかけ回すのは少々勇気が必要です。

【写真下 ニホントカゲ全身と青みがかった尻尾】

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2024年6月10日 (月)

随神のいる学校

 江戸時代後期に薩摩藩が編纂した『三国名勝図会(ずえ)』。
 領内の名所・地誌を記す書物で全60巻。特に寺社については由緒・外観まで詳細に記されています。

 

 では、図会に掲載されている歴史ある神社で、本校と関連の深い神社を紹介します。
 荒田八幡宮: 大隅正八幡宮(現在の鹿児島神宮)の荘園、荒田荘に建立された神社。現在でも,かつての荒田荘(神領)の領域を示す東西南北4つの祠があり、随神(ずいじん/ずいしん)が祀られています。
 「随神」とは随身(貴人を警護する官人)の姿をした、神を守る存在で、北の随神の祠は甲南高校の南東の角にあるのですよ。テニスコートのそばです。気づいていますか? 本校も守護していただいているような気もします。

 

 残り3つの祠も公的な場所に現存しています。探してみてください。地図にマークすると,かつての荒田荘の広さがイメージできます。

写真下:北随神祠

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2024年6月 3日 (月)

雨、雨、雨…

 5月27日(月)は3年生の放課後自習の初日になるはずでしたが大雨予報で延期となりました。本格的な梅雨が来る前に、雨に親しむための記事をひとつ。

 「雨:あめ」の語源は諸説ありますが、一説には「天:あめ」と同義だとか。その説によると、空の上が「あめ」で、そこから水が落ちてくることを「あめ」が降る、というそうです。すると、中国から漢字が流入した際に、意味によって「天」と「雨」に書き分けられたということになります。

 日本は四季の変化が豊かで稲作文化圏です。そのため、雨に関する語彙が豊富です。霧雨・小糠雨・小雨・時雨・村雨・五月雨・梅雨…など。

 豊かな語彙はその文化圏の特徴を表します。氷雪に関する語彙が豊かなところもあれば、ラクダに関する語彙が豊かなところもあります。
 それぞれの文化圏が言葉で外界をどのように切り取ったのか? この問いも科学に含まれないでしょうか。

 

写真下:5月31日(金) 雨の校内の風景

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2024年4月22日 (月)

枇杷と琵琶

 本校西側のアリーナの陰にはビワの木があり、今年も果実が実っています。植物の枇杷(ビワ)の名称は、楽器の琵琶の胴と形が似ていることから付けられました。
 もともと楽器の琵琶も木製ということで「枇杷」と表記されていて、後に琴(弦楽器)の一種であるため「琵琶」と表記されるようになったと言われています。
 一年中店舗に並ぶ果物は増えてきましたが、ビワはまだまだ季節物。おいしそうですね。

 

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2024年4月16日 (火)

花、花、花

桜の季節は終わろうとしていますが、本校内には他にも多くの花があり、華やいだ季節は続いています。

葉桜になりにけり。

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藤棚のフジも咲いています。

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玄関のガクアジサイ。花びらに見える部分は「萼片(がくへん)」と言います。

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玄関のナデシコ。旧制二高女のシンボルフラワー。本校の校章にも用いられています。

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事務室内にクリスマスローズ。これも萼片が花びらのように見える花です。

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2024年4月 5日 (金)

雨の桜も良いものです

 新2・3年生の皆さんは部活動や自学で登校している人も多いと思いますが、見頃を迎えている本校の桜は眺めましたか。

正門の桜を校舎2階から

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本校敷地の北西角の桜を校舎2階から

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 来週8日(月)は始業式です。校門を通る際には桜を一目眺めて、気持ちも新たに校舎に向かいましょう。

 生徒の皆さんにとって良い1年となることを祈ります。

2016年12月 8日 (木)

季節の花

落葉の季節ですが、校内にはこの季節に花を咲かせる植物もあります。

この花は?

P1010817椿?山茶花(サザンカ)?・・・・・。答えは山茶花です。どこに咲いているか探してみてください。

こんな花もありました。何の花かわかりますか?

P1010821この花は、山茶花の花のすぐそばにあります。樹木全体を見れば何の花かはすぐわかると思います。時には、ふだん見過ごしがちな校内の樹木の様子にも目を向けてみましょう。意外な発見があるかもしれません。

2016年4月14日 (木)

校内施設紹介 〜学食〜

甲南高校には学食があります。昼休みになるとたくさんの生徒達が温かいご飯を求めてやってきます。隣接する購買部で昼食用にパンを買っていく生徒も多いです。

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先日学食を覗いてみたところ、1年生の姿がほとんど見られませんでした。購買部の方にお聞きすると、「例年、この時期は学食に来る1年生は少ない」とのこと。入学してまだ日が浅いので、自分達の教室でお弁当を食べる1年生が多いようです。そもそも学食の存在や場所を知らない1年生もまだいるとか。

1年生が増え出すのは、本格的に部活動が始まって先輩達と交流が増えるゴールデンウィーク明け頃からとのこと。

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写真下:友達と談笑しながらの昼食

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1年生も遠慮なくどんどん利用してください。

ゴールデンウィーク明けに改めて取材してみようと思います。

2015年3月12日 (木)

図書館にお雛様が飾ってあります。

 図書館にお雛様が飾ってあります。図書館司書の中島さんが毎年この季節になるとご自宅から持ってきて飾っていただいているとのことです。内裏雛(男雛・女雛)の2体だけですが,とても華やかなひな祭りの雰囲気を醸し出しています。生徒の皆さんも見に行ってみてください。

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 男雛を「お内裏様」,女雛を「お雛様」と呼ぶのは,童謡「うれしいひなまつり」の歌詞から広まった誤用だそうです。本来なら「お姫様」というところでしょうか。

 また,男雛・女雛の左右の位置は,かつての日本では「左」が上の位であったことから,元々は(人形の方からみて)お内裏様が左側,お雛様は右側でした。『京雛』はこの並びです。ところが,明治の文明開化で日本も西洋式に習い,大正天皇が即位式で右に立ったことから,以降はそれが皇室の伝統となって現在に至っているのだそうです。『関東雛』や「結婚披露宴の雛壇」はこの並びです。図書館にあるお雛様は関東雛の並びですね。

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