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2017年9月23日 (土)

「学び台湾(3期)」6日目(9/22)現地報告

引率の勇です。「学び台湾」研修6日目(9月22日)、台湾師範大学での研修及びB&Sプログラムでの様子をお伝えします。

 朝7時半、自然がいっぱいの宜蘭を離れ、再び大都会の台北へ。連日に続いて「甲南日和」の台北は35度。日差しが肌に痛いくらいです。

台北・宜蘭の間には標高3000メートルを超える雪山山脈が横たわっているため、長く往来のしにくい場所でした。2004年、全長12.9キロの雪山(せつざん)トンネルが完成したことで宜蘭は台北から行きやすい場所となりました。それまでは車で片道4時間以上かかっていたのが1時間で行けるように。開通以来、宜蘭は台北の人にとって気軽に日帰りで行けるリゾートとなりました。

写真下:山に囲まれた高架橋の高速道路は、さながら鹿児島・熊本間の九州道のよう。

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写真下:雪山トンネルを抜けるともう台北。

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写真下:台北101がお出迎え。

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午前9時前、台北到着後すぐに訪問したのは台湾師範大学(NTNU)。台湾師範大学は約11,000人の学生を擁しており、主に中学校で教鞭を執る教員を育成する大学です。この大学の訪問目的は、2回目のプレゼンテーション発表と翌日のフィールドワークを行う場所を大学生に案内してもらうこと。

写真下:台湾師範大学正面にて。

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日本統治時代、ここには旧帝国大学に進学する学生が学ぶ旧制台北高等学校があり当時の建物が多く残っています。

写真下:正面の講堂も日本統治時代のもの。

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写真下:10階建ての校舎から見た日本統治時代の校舎。14_2

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写真下:ゼミの部屋に入るとたくさんの学生が出迎えてくれました。

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写真下:今回、大変お世話になった郭乃文先生。

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写真下:ゼミの講義参観を提供してくださった王聖鐸先生。

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まず初めに、地理学系副教授でいらっしゃる王先生による、GIS(地理情報システム)に関する講義に参加しました。GISとは、地理的位置を手がかりに、位置に関するデータを総合的に管理・加工し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術のことです(国土地理院より)。

写真下:王先生ゼミの紹介ビデオを鑑賞。

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王先生による説明ののち、大学生2人が、「学び台湾」研修生が今取り組んでいる「人口問題に起因する諸問題の解決」にこのGISがどう活かされるかをプレゼンテーションで説明してくれました。生徒たちがよく用いるソフト「エクセル」で分析することができることを知り、驚いている様子でした。

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写真下:エクセルの機能、なかなか奥が深いです。

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その後、とうとう2回目のプレゼンテーション発表。蘭陽女子高級中学での和やかな雰囲気から一変、研究に慣れている大学生を前にしての発表に全員どこか緊張気味でしたが、なんとか発表を終えることができました。

写真下:2回目でも緊張の様子。

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プレゼン後、「もう少しゆっくりとスライドを見せた方が良い」「フィールドワークは提示された場所ではなく、別の場所の方が良い」など、台湾の大学生だからこそのアドバイスをたくさん頂き、とても有意義な時間でした。

3時間ほどの交流の終わりにセレモニーを開催。

写真下:台湾師範大学に鹿児島の伝統工芸・薩摩錫器の盃をお贈りしました。

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写真下:郭先生、王先生に薩摩焼のミニ花瓶をお贈りしました。

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写真下:ゼミの皆さんと一緒に記念撮影。

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その後、ホッとひと息ついて用意していただいたお弁当をいただいた後は(有難い限り!)、それぞれのグループに2〜3人の大学生が付いて、翌日のフィールドワークの下見へ出発!

これまでの日程は、15人+引率2人をガイドの許さんに引っ張っていただきましたが、ここで初めてのグループ行動。引率も、どこかヒヤヒヤそわそわしながら、無事に集合場所に全員集えることを願いました。

 数時間後、充実した表情で集合場所にやってきた生徒からは、

「台湾の方はやっぱり優しくて、たくさんアンケートに答えてもらいました!」

「忙しそうな方にどう声をかけて良いか悩むことが多く積極的になれなかったので、明日は頑張ります」

「MRT(台北の地下鉄)が混雑していて、明日は早め早めに行動しなきゃ」

「付き添ってくれた大学生と日本語や英語で交流できたことがとても楽しかったです」

などの声が聞かれ、ほっと一安心。様々なハプニングはあったものの、とても良い経験ができたようです。明日は今日の教訓を生かし、たくさんの台湾の方と交流を図って、良いフィールドワークをしてほしいものです。

写真下:お世話になった学生の皆さんと。

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今日は、台湾師範大学の教授と学生に大変お世話になりました。授業やB&Sプログラムをセッティングしていただいた郭教授、授業をして頂きたくさんのアドバイスをいただいた王副教授、そしてたくさんの台湾師範大学学生に心から感謝します。明日はとうとう最終日!しかも一日歩きっぱなし。生徒も引率も気を抜かずに頑張ります!

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