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2017年9月22日 (金)

「学び台湾(3期)」5日目(9/21)現地報告

「学び台湾」5日目、宜蘭での研修2日目の報告です。

この日も、朝から日差しが強かったです。最高気温は34度でした。台湾は、北半分が亜熱帯気候、南半分が熱帯気候に属しています。 

まず、宜蘭市内にある蘭陽博物館を訪ねました。ここは、宜蘭の地理歴史、文化などについて展示してあり宜蘭のことが学習できる施設です。博物館の建物はかなり特徴的です。チケットを購入して、一度4階まで上がり、降りてきながら展示を見ます。

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宜蘭の歴史年表の中に西郷菊次郎の名前を発見しました。1897年、西郷隆盛の息子・西郷菊次郎は初代宜蘭庁長に着任しました。

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博物館は海の近くにあります。宜蘭の沖合に無人島があり、その形から「亀山島(きさんとう)」と呼ばれています。この島は、遠い昔から宜蘭の人々にとって心のよりどころとなっています。鹿児島で言えば桜島のような存在ですね。

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博物館を後にして、次に向かったのが宜蘭庁長だった西郷菊次郎が整備した堤防です。氾濫に悩まされていた川の堤防を整備して水害を防ぎました。その功績を後世に残すために記念碑が建てられています。

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すぐそばには、西郷菊次郎の功績を紹介した案内板が設置されています。中国語、英語、そして日本語で書かれています。治水の他、「公共衛生と医療機構の設立」「宜蘭・台北を結ぶ道路や鉄道の建設」「学校の設立、現代教育の普及」など宜蘭の発展に尽力しました。台湾と鹿児島のつながり、先人の功績を学び身が引き締まる思いです。

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続いて、宜蘭設治記念館へ向かいました。1906年に建てられた日本統治当時の庁長官舎です。現在は記念館になっています。日本の木造建築とヨーロッパ建築形式が融合した建物。庭には樹齢100年を超えるクスノキがあります。館内には様々な資料が展示されています。

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写真下:西郷菊次郎。

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午後は、台湾お茶文化を学ぶためのお茶摘み体験。昼食後、一路南へ。宜蘭市中心部から南に1時間ほど行った山間の麓に茶畑が広がっています。その中に、観光向けにお茶摘み体験等ができるお茶農家があり、そこにお邪魔しました。

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到着後、すぐにお茶摘みのための服装へ。笠をかぶり大きな布を巻き、腕カバーをして、最後腰に摘んだお茶の葉を入れるカゴを付ければ完成!

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写真下:みんなお似合いです!

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写真下:近くの茶畑に移動。

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茶畑農家の方から摘み方のレクチャー。はじめは戸惑った生徒たちもすぐに慣れ、どんどん摘んでいきます。約15分ほどでカゴはいっぱいに。

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写真下:たくさん摘めたかな。

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すぐに、茶葉の加工に取りかかりました。はじめに摘んだ茶葉を炒ります。

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写真下:熱いのを我慢して交代しながらひらすらまぜます。

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写真下:ある程度しんなりとなった茶葉をザルに移し、手揉みします。結構力を入れます。

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写真下:揉んだ茶葉を金属製のトレイに並べ、乾燥機に入れます。1時間弱乾燥させます。

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乾燥を行っている間、お茶飴作りに挑戦。インストラクターのお兄さんがデモンストレーション。

硬い飴にお茶が混ざった粉をつけながら伸ばしていきます。

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飴の塊が、あっという間にそうめんのような状態に。

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早速生徒たちも挑戦。なかなかうまくいきません。難しい!

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それでも徐々にコツを掴み始め、うまく作れるようになりました。最後の仕上げは、ハサミで適当な長さにカットして、ゴマやピーナッツの粉をつけて完成。

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続いて、お茶を飲む用のmy湯のみに名前を彫りました。電動工具(リューター)で湯飲み表面の釉薬を削って文字や絵柄を表現します。生徒たちは油性マジックで下描きを行ってから削る工程に入りました。

写真下:みんな真剣。集中しています。

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写真下:上原も挑戦してみました。いかがでしょうか?

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もうしばらく乾燥を待つ間、農家の方が淹れてくださったお茶をmy湯のみで試飲させてもらいました。部屋中にお茶のいい香りが漂います。

写真下:茶葉の加工方法によって様々な種類のお茶ができます。

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写真下:美味しい!何杯でも飲めます。

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そうしているうちに、自分たちで摘んだ茶葉ができあがりました。それぞれ袋詰めして持ち帰りました。

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お茶摘み体験の感想を生徒に聞いていみました。

Yさん(左)「茶葉作りも飴作りも大変でしたが、自分で作ったものなので絶対に美味しいと思います!」

Nさん(右)「はじめてのお茶摘みを台湾でするとは思ってもみないことでした。お茶を通して台湾と鹿児島についてもっと知りたいです。」

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Kくん「最初にお茶の葉を煎じて飲み物にした人はすごいなと思いました。台湾伝統の飴作りはとても難しかったです。鹿児島でもお茶を使った新しいお菓子を作ってみたいです。」

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鹿児島県人の私たちにとって身近な存在のお茶ですが、詳しいことは案外知らないものです。生徒たちには、今回の経験を通してより深く鹿児島そして台湾の茶文化について学んでもらいたいです。

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