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2017年6月13日 (火)

「学び台湾」事前視察

今日から2年生は修学旅行で北に向かいましたが、こちらは南へ。

9月に実施予定の海外派遣事業「学び台湾」第3期。引率を行う予定の勇教諭が今日から2泊3日の日程で事前視察のために台湾へ出発しました。研修予定先を訪問し担当の方々と打ち合わせを行います。

台湾到着後、早速最初の視察先である台湾師範大学へ。

写真下:台湾師範大学前に立つ勇教諭。

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写真下:台湾師範大学の郭教授。

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昨年、2期生がお世話になった郭教授と打ち合わせ。

「甲南高校の皆さんとお会いするのを楽しみにしています」というお言葉をいただきました。こちらそこよろしくお願いします!

2017年4月25日 (火)

「学び台湾」保護者説明会を実施しました。

4月24日(月)17時から、二甲記念館を会場に、創立110周年記念事業生徒海外派遣「学び台湾」3期生募集について説明会を実施しました。

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今年の9月に台湾で研修を行う3期生募集の説明会に、200人を超す生徒・保護者の参加がありました。

写真下:昨年度を上回る説明会参加者数でした。

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はじめに、原之園校長が「この海外研修事業は、準備から本番、そして終わった後もやることが多く大変だが、それだけ皆さんが大きく成長できるチャンス。落ちるリンゴを待っているのではなく、自ら取りに行ってほしい。そして“未見の我”と出会ったほしい」と挨拶。

続いて、学び台湾担当で引率者でもある英語科の勇先生から、課題研究、SGH、そして学び台湾のことについて説明がなされました。

写真下:スライドを使って説明する勇先生。

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その後、前回2期生として台湾で研修を行った15人を代表して樋口くん・前迫さんの2人が、引率を担当した落先生とインタビュー形式で話をしてくれました。

樋口くんは「毎日の勉強や部活動と合わせて学び台湾の準備をしなくてはならなかったので正直大変だったが、大変さ以上の貴重な経験をすることができた。ぜひとも多くの人が出願してほしい」と話してくれました。

また、前迫さんは「現地で行うプレゼンテーションに向けて、何度も何度も練習を行った。それによってプレゼンテーション能力が自分でしっかり実感できるほど向上した。英語についても同じく大変向上した」と話しました。

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最後の質疑応答では、選抜試験の内容についてや、英語力はどれくらい必要か、などの具体的な質問が出ました。

写真下:2期生が研修後の各種報告会用に作成したポスターの一部。

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写真下:説明会終了後、熱心に見る生徒・保護者が多くいました。

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今後の流れですが、台湾研修へ参加を希望する生徒はゴールデンウィークをはさんで5月12日までに「参加志望理由書」を提出します。その後、「チャレンジ1(論述)」「チャレンジ2(討議)」等のチャレンジセレクションを経て、3期生15人が決定する予定です。


ひとりでも多くの生徒の出願を期待します。

2017年3月13日 (月)

おかえりなさい! -「学びにUK」15人、無事帰国-

連日、様子をお伝えしてきた創立110周年記念事業海外研修「学びにUK」第2期生。昨日3月12日(日)の夜9時前、メンバーと引率職員の17人が羽田空港経由で無事鹿児島に帰ってきました!

早い時間から保護者や職員が到着ロビーにて出迎え準備。飛行機到着の案内が出てからもなかなか姿が見えずヤキモキ。

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そうしているうちに、メンバーたちの姿が見えました!

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到着ゲートから笑顔で出てくるメンバーたち。その様子を見るかぎりみんな元気そうです。

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早速、解団式を行いました。団長の谷口さんと副団長の平川くんが代表で帰国の報告。続いて原之園校長が「ようこそ、鹿児島に!お帰りなさい!英国での感動を大切に。これから思い出とともに、感動を一つ一つ噛みしめてくださいね。」とねぎらいの言葉を贈りました。

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引率の秋元先生の元へ集まる生徒たち。一緒に過ごした時間はいつまでも思い出として記憶に残ることでしょう。引率の2人の先生もお疲れ様でした!

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解団式後、メンバーたちはそれぞれ家族の元へ。

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メンバーたちにとってはあっという間の11日間だったかもしれませんが、家族にとっては長い11日間だったかもしれませんね。保護者の皆様、ご理解ご協力ありがとうございました!

メンバーたちの顔を見ると、たった11日間の間に成長と言いますか、どこか自信に溢れた表情をしていました。

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今回の研修をぜひともこれからの学び、そして人生にいかしてください。本当にお疲れ様でした!まずはゆっくり疲れをとってくださいね。

2017年3月12日 (日)

「学びにUK」10日目(3/11)現地報告

みなさん、おはようございます。引率の堀切です。

現地時間17:30ロンドンヒースロー空港です。

無事にパスポートコントロール、セキュリティーを通りまして、19:00のNH212便に乗れそうです。鹿児島空港には日曜日の20:55の予定です。

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今日は、名残惜しさいっぱいホストファミリーと別れから始まりました。「あの子を離したいくないわ」「とても賢い子だったわ」「礼儀正しくて。また帰って来てほしいわ」とたくさんの温かい言葉をいただきました。集合場所に着く前から泣いていた生徒もいたようです。一生の思い出にしてください。

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午前中はナショナルギャラリーです。入り口で本日のガイドのシェパードさんにお会いして、13世紀の絵から始まって時代ごとに有名な絵を鑑賞しました。最後は19世紀の印象派の絵まで時代背景や絵に秘めた物語をガイドさんに話をしてもらいました。おかげで絵に対する見方が変わりました。本当に素敵なところです、ナショナルギャラリー。何日も通いたいところです。

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午後の予定を変えました。昨日タイバースさんから11日にSt. Margaret Churchで東日本大震災の追悼のミサをしていることを聞きました。この教会はウェストミンスター寺院のすぐ隣なのでナショナルギャラリーからそんなに離れていません。行って来ました。多くの方々が訪れて、異国の災害で亡くなられたり現在も大変な思いをされている方達に対してお祈りをされています。ありがとうございます。自然とこの言葉が出て来ました。生徒たちはどう感じたでしょうか。

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近くでパックランチを食べて、ロイヤルフェスティバルホールがあるサウスバンクへ。

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ここには有名なロンドンのランドマーク、ロンドンアイがあるところです。今日はとてもいい天気で。多くの観光客とロンドンっ子が歩いていました。こんな日常のロンドンを見せたかったので、堀切は満足です。芝生で楽しそうに記念写真撮影している生徒が可愛らしい。みんな仲が良くいい生徒です。今まで秋元先生と私は生徒に困らられたことはありません(小さなのはたくさんありますが)。

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そろそろ搭乗口に移動します。ではみなさま、今度は日本でしょうか。

2017年3月11日 (土)

「学びにUK」9日目(3/10)現地報告

みなさん、こんにちは。堀切です。

昨日までと違ってゆっくりとした朝です。9:00にスタディーセンター集合です。タイバースさんも来てくれて一路ピカデリーサーカスに。

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ピカデリーサーカスは観光地ではありますが、建物など少し高級感を感じました。雨も降っていたので、バッキンガム宮殿へ衛兵交代を見に行きます。

Img_4639タイバースさんのモニュメントや有名な建物の説明を受けながらゆっくりと歩いて行きました。

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ちょこっとは見ることができました!

残念ながら雨のため公式な衛兵交代式は中止。しかし雰囲気は充分味わいました。生徒の皆さん、ここもまた次回自分で来た時にまわってくださいね。宮殿に隣接しているセントジェームズ公園で昼食。

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ウェストミンスター寺院で1昨年まで本校でALTとして献身的に働いてくれてたケイティーに会うことができました。とても嬉しい!

ビッグベン、トラファルガー広場へと向かい、みんなでダブルデッカー(二階建てバス)に乗ってロンドン東側のタワーブリッジに向かいます。偶然にも昔のダブルデッカーに乗ることができて雰囲気を一層感じながら車窓からホルボーン、シティーの町並みを楽しみました。

ロンドン塔に到着。ここで1時間程度フリータイム。イギリス名物フィッシュ&チップスを食べている生徒もちらほら。やっと念願が叶いましたね。

もう少ししたら帰国するのが不思議な気持ちです。


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みなさん~秋元です。

バッキンガム宮殿が一番印象に残っています。厳かな雰囲気でした。馬に乗っている制服を着た衛兵が素敵でした。日本では見られない光景です。衛兵の緊張感が伝わり、伝統と歴史のある街であることを改めて感じました。


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「今日ちょっと寝坊してしまいました。」

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「全てが良くて、でもマチルダと大英博物館にはとても感動しました。」

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「Mill Hillでのアーネスト・サトウのプレゼン、ぜひ来年もしてほしい!」

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「Mill Hillでのキャンパス巡りが印象に強く残っています。」

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「マチルダをもう一度みたいです!耳が慣れた今ならもっと楽しめるのに!」

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「Mill Hillの女子生徒がとても優しかったです!」

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「オックスフォードとケンブリッジが心に強く残っています。」

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「Mill Hillでの授業がとってもよかったです!」

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「オックスフォードで発表し、苅谷先生とお話しできたのが嬉しかったです!」

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「夏のスタディーツアーで甲南に来てくれたオスカーにオクスフォードでまた会えて、イギリスに来たのを実感しました。」

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「オックスフォードでのディスカッションが一番印象が強いです。SeWookさんの話された内容に強く心に残っています。」


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「オックスフォードでのディスカッションが刺激的でした!」

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「Mill Hillがとてもエキサイティングでした!」

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「Mill Hillでの交流を楽しみにしていました。とてもいい経験でした。」

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「ファミリーと過ごす時間がとても貴重な時間でした。」

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明日がイギリス最終日…

ではでは

2017年3月10日 (金)

「学びにUK」8日目(3/9)現地報告

ハロー、みなさん8日目が終わります。堀切です。

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現地時間16:30、生徒たちが帰って行きました。
今、秋元先生とCHEスタッフのオリバーと3人でカフェにいます。今日が終わって3人とも一安心です。これで大きなプレゼン発表は終わりです。生徒をあまり褒めないのですが、今日は帰りのバスの中で褒めました。よく今まで頑張りました。

頑張った者でないと得ることが許されないものがあると思います。この15人は少なくともそれを得る資格があります。

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早朝7:00に集合してMill Hill School(MHS)に向かいました。エンフィールドから西に車で40分ほどのところにある私立学校です。オリバーも一緒です。

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教頭先生や担当の先生方に迎えられました。クッリクルームという部屋に通されて、まずはお茶をいただきました。はい、すでに優雅に気分にひたっています。

昨年同様チャペルに案内されました。そこで朝の学年朝礼のようなもの(すごく格式がある会なのですが、うまく説明できません)が催されていたのですが、私たちも同席させていただきました。生徒や先生方の前で紹介され、谷口智海さんの伴奏で甲南高等学校の校歌を歌いました。チャペルにいるみなさんから多くの拍手をいただき、なんとも特別な気持ちになりました。生徒もはにかんだ顔をしています。

その後、本校生徒一人づつにMHSの生徒がついてくれて体験授業です。基本、彼らの受けている授業に参加したのですが、ある生徒は「この授業はスペイン語の授業なのだが、試験前のエッセイの授業で、ずーっと座ったままだから面白くない。知り合いの先生にお願いして、別の面白そうな授業を受けられるようにするからね」と言って自分で調整をしていただきました。ご配慮に生徒達は感動していました。

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「ある生徒」とは、彼のことです!

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そこで、物理の授業を受けに行ったのですが、新たな発見が!物理の棟にある方の像があるのを発見。

Img_4221クリック博士の像です!!

MHSはノーベル賞受賞者や幕末のイギリス外交官アーネスト・サトウが卒業した学校であったことは知っていたのですが、なんと、二重螺旋のクリック博士もここの卒業生でした。生徒と一緒にびっくり仰天です。だから、最初に通された部屋がCrick Room(クリックルーム)なのだと初めて気づきました。

体験授業の後、Crick Roomに戻り校長先生にお目にかかりました。お互いに記念品の交換をし、そこで友岡梓さんに空手の形を披露してもらいました。空手の形を見たのが初めての方が多くとても喜んでもらいました。「来年も是非来てください。この交流を通して互いに社会に貢献していきましょう」と校長先生に言っていただいたのがうれしかったです。

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この後、2グループに分かれてこちらからのプレゼンテーションです。MHSの要望で、個人の研究発表ではなく①日本の地震や災害対策について、鹿児島の自然災害に関する現状について、と②アーネスト・サトウと日本との関係について発表しました。短い期間でしたが、この日の発表に向けて生徒は協力して準備してきました。おかげでMHSの皆さんが喜んでくれるプレゼンができました!

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午後からはMount. Mill Hill International(MMHI)です。徒歩10分ほどのところにあるインターナショナルスクールです。30カ国以上の国から生徒が集まっているそうです。校長先生自ら迎えていただきました。MMHIの生徒と一緒にランチをいただきました。MMHIの生徒も私たちと同じく英語が第2言語である人がほとんどなのに流暢な英語を話します。この環境にちょっと嫉妬です。

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ここでも、地震と災害対策、鹿児島について発表させてもらいました。その後、生徒は英語の授業にも参加させていただきました。堀切個人としても、英語教師として貴重な体験でした。帰ってから甲南の授業に活かしていきます。最後まで充実した1日でした。

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ハーイ!秋元です。オリバーがいてくれることに感謝です。おかげさまで生徒たちは充実した時間を過ごすことができています。MMHIの校長先生は最初から最後まで私たちに付き合ってくれました。ありがたい限りです。今日も生徒たちは臨機応変に動いていました。

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オリバーです。みなさん、一緒にこのプログラムがやれて楽しかった。みなさんの学校は私が関わる中でトップ校のうちの一つです。みなさんのプレゼンに対してMHSの生徒はたくさん質問してくれた。日本に興味を持ってくれた。イギリスの生徒にとって茶道部や書道部の活動がよくわからないというのは面白い発見でしたね。ありがとう。これからも頑張ってください!

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明日はロンドン市内視察です。生のロンドンを生徒に味わってもらいましょう。

では。

2017年3月 9日 (木)

「学びにUK」7日目(3/8)現地報告

こんばんは、みなさん。堀切です。

今日も昨日と同じくマザーが作ってくださった夕食をいただいてから書いています。

7:50にスタディーセンターに集合して電車と地下鉄を使い、UCL(University College of London)で午前中にセッション、そしてお昼から大英博物館です。

Img_3912UCL正面ゲートから

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Img_3922あ、鹿児島も紹介されている!

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Img_3935これで薩摩15ならぬ"Satsuma 30"です

石碑は意外と大きい

UCLは薩摩15長州5の記念碑や夏目漱石、伊藤博文の留学先であり、世界のトップ20に入る大学として有名な大学です。

Img_3971左手の法則のフレミングさんもここUCLにいたのですね!感激!

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UCLでは昨年と同じように、ジャーナリストの木村正人さん、デザインエンジニアの吉本英樹さん、そしてUCL物理学講師の紅林秀和さんからの講演と、質疑応答を行いました。

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紅林さんと吉本さんにはケンブリッジやロンドンの大学で学ぶことになった経緯や現在の仕事について話をしてもらいながら、真にグローバルな人材になるためにはどうすればいいのかについて熱く語っていただきました。お二人の言葉は、自ら経験してきた自信にみなぎっており、圧倒されながらも全ての言葉が心に響くものでした。具体的にはここでは言い尽くせません。メモは取っていましたが、このブログ上でうまく伝える自信が今はありません。ぜひ帰ったら15人の生徒に直接聞いてみてください。

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木村さんには、ジャーナリストの視点から、イギリスでのBrexitから始まって現在のヨーロッパ情勢を例にして、急激に情勢が変化するこのグローバルな世界で今後必要とされるスキルについて話をしていただきました。ジャーナリストだけに、データ分析と実際の事件の現場での話や映像を使って私たちにわかりやすく説明してくださいました。

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最後に岡本博士から「あなたたちは絶対的に情報量は少ないでしょ。知識がないとわからないんだよ。だから、勉強しなさい」と叱咤激励が飛びました。全くでございます。返す言葉がございません。

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場所を変えて昼食を正面ゲート前の講堂前で食べましたが、講師のお三方も一緒にいてくださって生徒たちの質問に最後まで付き合ってくださいました。このイギリス研修で会うみなさんは、私たちのことを親身になって考えてくださっていて、生徒の将来を考えて様々なアドバイスをしてくれます。先日の苅谷先生のお言葉ではないですが、みなさんがPAY BACKしてくださったものを甲南生15人がしっかりと受け取っています。

13:00に徒歩で大英博物館に向かいます。

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朝から一緒に行動してくださっているMs. Tiversさんが説明をしてくれながら館内を回りました。政府公認のブルーバッジを持つTiversさんの説明はとてもわかりやすく生徒の心を惹きつけてやみません。流石(さすが)です!秋元先生も私も学生のようにワクワクしながら話を聞いていました。本当に素敵な方です。世界史が今までよりもっと面白く感じられるようになったと生徒たちも大満足です。

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16:00には大英博物館を出発です。ステイ先に帰りましょう。

大英博物館からの帰路で「先生、あと5日間は必要ですよ。これでは足りません」と生徒からお叱りの声が。そうですね。ぜひ次回、今度は自分の得たお金で(バイトか、それとも奨学金か)来てくださいね。

話の中で、Tiversさんが、この大英博物館の所蔵物をもとの国に返すべきかどうかという議論があることを教えてくれました。「みなさん一人一人で考えてみてくださいね」と言われました。

今日もcontroversial(議論を呼ぶ)なトピックで生徒はとてもとても考えることばかりだったと思います。UCLだけでなく大英博物館でも!頭脳をいっぱい使ってますね。いいことです。 

今日が岡本博士によるプログラム最終日でした。岡本さんありがとうございました。今度帰国して日本で会うかと思うと何か不思議な感じがします(笑)。

明日はMill Hill School Mill Hill Internationalでの交流会、授業体験、プレゼン発表です。年齢の変わらない現地の高校生と交流できると生徒もワクワクしています。全く元気だ。

明日もお楽しみに!

2017年3月 8日 (水)

「学びにUK」6日目(3/7)現地報告

こんばんは、皆さん。現地時間20:30です。

イタリア出身のマザーの作ってくれたカツレツを食べて満足している堀切です。

本日は8:30にスタディーセンターに皆時間通りに集合。しかし、専用バスがこない。昨日の帰りもでしたが、最近この地区は交通渋滞がひどくなっているそうです。結局9:10にエンフィールドを出発してケンブリッジに向かいました。

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岡本博士が学んでいた研究室を見せてもらいました。

10:30にはキャベンディッシュ研究所(Cavendish Laboratory)に到着。早速午前のセッションに入りました。今日のメインは2つです。博士課程の方のプレゼンを聞くこと。そして現在ケンブリッジで学んでいる日本人の学生と進路を中心に意見交換をすることです。

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最初にケニヤ出身のMr. Tobiasのプレゼンを聞きました。小学校の頃からの学歴を示しながら、彼が現在ケンブリッジで学んでいる経緯と研究内容について話してくれました。ケニヤでの象と人間との共存についての話しは生徒には難しく、彼の話すスピードにどうにか食いついていました。以前であったら質問をすることも難しかったでしょう。よく頑張りました。

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岡本博士のケンブリッジ時代からの友人でもあるMr. Tobiasは非常に心温かく紳士で、生徒たちが理解できるように言い方を変えて何度も説明を繰り返してくれました。環境保護と現地の人間の生活との釣り合いの取り方についての話は非常に興味深かったです。

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その後、4人の日本人学生が生徒の前に立ち、質問に答えてくれました。皆さんケンブリッジに来るまでの経緯はそれぞれで聞いていて刺激的でした。共通することはアプライする(申し込む)ことと、チャレンジすることでした。

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全体での質疑応答の後4人を生徒がそれぞれ囲んで交流会をしました。皆さんの研究内容は、哲学、金融経済、生殖細胞、医学と様々です!最初は、ケンブリッジで学んでいる方たちということで緊張していた生徒たちも馴染んできて、和やかな雰囲気の中で積極的に話をしていました。だんだんこの海外研修で真にすべきことをわかってきたようです。

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学食で昼食を食べる間も話しは続いていました。たくさんの生徒からの質問責めに親切に対応してくれた4人の皆さんに感謝です。

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午後は、ゆっくりとカレッジ巡りです。ケンブリッジは歩行者天国のエリアが広いからでしょうか、オックスフォードと比べて緑も多くより落ち着いている印象を受けました。カレッジの規模も大きいような気がします。

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最初に訪れたKing's Collegeのチャペルは有名ですが、中も外もアメージングです!!これは、すごい。生徒達が30分も中にいて飽きませんでした。最後のTrinity Collegeまで3時間程度かけて歩きました。平川くんが「先生、これは写真を撮ってもダメですね。実際に来て見ないとこの感動は伝えられないですね」と言っていましたが、本当その通りだと思いました。

それにしても生徒は元気です。秋元先生が、「元気ですよね〜」といつもの笑顔で言うくらいです。生徒は毎日とても充実した時間を過ごしています。そして、常に深く考えています。セッション時やオックスフォード・ケンブリッジの街を歩いている時の生徒の目がキラキラして眩しいです、表現としてはベタですが・・・。

明日はUCLと大英博物館です。ガイドのタイバースさんにお会いするのも楽しみです。

2017年3月 7日 (火)

「学びにUK」5日目(3/6)現地報告①

おはようございます。堀切です。

朝のステイ先から乗ったバスの車窓からの景色です。スタディーセンターに向かっています。

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昨日と違って晴天の朝です!何かいいことが起きそうな気がします。

今朝バスを待ちながら思ったのですが、こちらでは人が集まっているところで日本のようにスマートフォンを見ている人をあまり見ません。全くいないわけではありませんが、じっと待っているか新聞を読んだり知り合いと話をしたりしています。こちらは日本以上にWi-Fiが整備されていませんが、そこまでニーズがないのかもしれません。日本人はスマートフォンにどっぷりとはまっていますが、こちらの人たちはそれほどではないのでしょうね。先進国同士でも考え方が違うことを改めて感じました。

昨日の追記を。

苅谷先生には、途中から生徒の発表の輪に入っていただき助言もしていただきましたが、苅谷先生は初めは日本語でされるつもりだったそうです。しかし、生徒たちの英語力を見て、その後の全体での意見交換も最後まで英語で話をしていただきました。

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「お説教になってしまったけど・・・」と後でおっしゃっていましたが、最後に生徒全員にメッセージをいただきました。

「選ばれたことに自信と責任を持ってください。何故ならば、それだけ君たちは恵まれたチャンスを与えられ、それを得るための努力もしてきたのだから。そして次に今まで支えてくれた周りに感謝してください。このプログラムで得たものを周りに伝えて活かしていかなければならない。それはみなさんの特権であり、責任でもあるのだから」

今日の生徒のジャーナルからの抜粋をいくつか。

・最後の苅谷先生お話の中で英語のpay it back to others!がとても心に残った。

・院生のみなさんから今まで指摘されたことのなかったプレゼンの中の矛盾が2箇所も見つかり驚いた。とても面白い方だったので月曜日も会えると聞きとても嬉しい。

・オックスフォードの美しい庭とcollegeがもう感動的でした。日本にいるときはもっと厳粛な恐ろしいイメージを持っていました。でも、そこの空気は思った以上に澄んでいて、花もたくさん咲いていて、朝の大雨のおかげで草が雫をたたえてきらきら輝いていました。案内をしてくれたロバートたちは皆私の英語を一生懸命聞いてくださってたくさん話して教えてくださいました。本当にかっこいい人たちだと思いました。

女の人は中国の人でした。私は中国が好きなので、たくさん話せてうれしかったです。また会いたいです。オックスフォードの学生になりたいです。

苅谷先生が、私たちに恵まれているとても幸運な学生だからこそ、それをpay back to anyoneしなければならない、それもまた幸運なことだからと何度もおっしゃいました。今日はメンバーの一人と帰りながら幸せをかみしめました。そして今日は彼女と一緒に私の家で夕食を食べたので一緒にママの作ったポテトや野菜のソテーや羊の肉をいただいてもう最高に幸せを感じました。これも周りの人が一生懸命働いて汗をかいた分の幸せなんだなと思うとパワーが出てきます。なんでもできる気がしてきます。この思いを常に持ち続けてもっともっと幸せを感じて他の人に分けられるようになりたいです。

本日朝一の一枚

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濵砂梓恩ファミリー

「学びにUK」5日目(3/6)現地報告②

さて、続きを。

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午前中はハリーポッターで有名になったChrist Church Collegeを訪れることができました。美しい。ケンブリッジのカレッジの中でも広大な敷地を持つカレッジです。

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今日も大学院生が生徒と一緒に回ってくれています。その後、University Collegeに行き、塔の上からオックスフォードの全景を見ました。登るのが大変でしたが、その甲斐がありました。

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13:00からSt. Catherine's Collegeにて研修が始まります。今日の午後のセッションは博士課程の学生の研究に触れることと、そこから互いに議論をすることで新たな知識を得るだけでなく、思考を拡大し質問することを鍛えることが主な目的です。

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海洋考古学を学んでいるMr. Perriniさんと数学を学んでいるMr. Ohさんに自分たちの研究内容についてプレゼンをしてもらいました。

Mr. Perriniは伊豆半島に沈んでいる江戸時代の沈没船の話をしてくれました。ウィットに富んだ話は聞いていて飽きませんでした。Mr. Ohの、「数学から見たSNSによる情報伝播の拡大予測に関する研究」は理系の生徒にとっても難しいものでしたが、発表の後の岡本博士の解説や、生徒からの質問によって、わたしにも内容が理解できました。

だんだん会話は、質問が自然と飛び交う日本語・英語が混ざり合った異空間へと変わっていきました。

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ここからが面白かったです。

Mr. Ohは韓国人なのですが、なぜ彼が流暢な日本語を話せるのかという質問から、日本と韓国の将来に向けての友好関係の構築にはどうすればいいのかへとトピックが移り、その後、課題研究がなぜ重要なのか、多様性を許容することの大切さ、国家論、ナショナリズムと愛国主義の違いなど質問やコメントが飛び交う中ディスカッションが続いて行きました。スピードと情報量がぐっと増えていきました。学びの自由を保障するケンブリッジで、これだけのメンバーだからこそできたディスカッションだと思います。

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ディスカッションの後、4つのグループに分かれて院生を囲んで話をしました。最後に話したことをサマリーして発表をしました。

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この要約力と言語の流暢性を必要とする作業を英語で行うのは大変みたいでした。これもまたいい経験です!

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名残惜しかったですが、時間も迫っていたので早々に帰るつもりだったのですが。話が止まりません。とても素敵な風景でしたが、マネージメントをする私としては早くバスに乗るようにと急かしてしまいました。

Img_3086運転手のRobさんです!ナイスガイ!

帰りは、岡本博士もバスに同乗し、和んだ雰囲気の中生徒たちと延々と話をしてくれました。生徒たちも疲れているだろうに、これまた延々と話を聞いていました。課題研究のことから将来の進路に至るまで様々なトピックで話をしていました。日に日に内容が濃くなっています。これからどうなるのでしょう。うれしい悲鳴しか出てきません。

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本日の二枚

Img_4138_2森川夏美ファミリー

Img_0852石塚真由ファミリー

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