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甲南高等学校

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2017年3月 4日 (土)

「学びにUK」4日目(3/5)現地報告

こんにちは!堀切です。

現地時間3月5日13:00です。St. Antony's Collegeで午後のセッションが始まりました!

朝はどうしようかと思いました。

イギリスにしては珍しく大雨なのです。イギリスは変わりやすい天気で有名ですが、こんなに降るのは珍しいです。8時にスタディーセンターを専用バスで出発しオックスフォードに移動している時が一番ひどかったです。しかし、9:40に目的地についた時には、雨は止んでいました!

ミーティングポイントでは岡本博士と3人の大学院生が迎えてくれました。

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午前は2グループに分かれてオックスフォードのカレッジを観て回りました。3つのカレッジに行きましたが、それぞれ独特の雰囲気を持っていて飽きません。院生がそれぞれのカレッジの特色や伝統を説明してくれたので尚更充実したカレッジめぐりでした。

生徒はここぞとばかりに英語で会話をしていました。さすが甲南生です!歴史のある街並みを見ながら歩くだけで気持ちがいいです。歴史を感じれる建物の数々、通りから続く細く古い横道、チャペルからの鐘の音、緑の美しい庭、これらを生徒たちは五感で感じてくれています。自分たちがこの場にいるという喜びの声を彼らから聞きました。

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昨日のロンドン市内を視察した時とはまた違います。

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こんにちは。秋元です。

今日も全員笑顔で集合できました。歩き回り、頭も使っているからか、皆「お腹すいた」と言っています。健康で何よりです。

午後はオックスフォード大学の学生がSt. Antony's college集まってくれて、それぞれの研究を発表しました。オックスフォードの学生は熱心に耳を傾けてくれて、アドバイスなどしてくれました。生徒たちも自信を持って相手の顔を見ながら話し、質問にも英語で答えていました。ここにいる甲南生15名、何ものにもかえられない経験ができています。本当に素晴らしい。

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15:00から苅谷剛彦先生に参加していただきました。生徒が英語で苅谷先生と話をしている光景はイギリスに来るまでは想像し難いのでしたので、岡本博士と私たち3人して感動していました。

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話が白熱してオックスフォードを出たのは16:20でした。帰りはまた大雨です。疲れたのか多くの生徒が寝ていました。それはそうですよね。

18:00過ぎにスタディーセンターに到着。疲れた体をバスのシートから起こしてみんな帰って行きました。

さて明日もオックスフォードです。一仕事終わらせて生徒も少し肩の荷を下ろして、ちょっとした満足感とチャレンジ精神とともに明日も頑張ってくれることでしょう。お楽しみに!

本日の一枚

豊島鈴さんのファミリー

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「学びにUK」2日目①(3/3)現地報告 -本格的に研修開始- 

日本時間3月4日午前6時、イギリス時間3月3日午後9時のロンドンの天候は曇り、気温は9.4°、湿度89%


おはようございます。引率の堀切です。

昨日(3月2日)は、夜の7時に着いてホストファミリーと合流。メンバーは各家庭に向かいました。それぞれホストファミリーが道順やバスの乗り方、バス停等を教えてくれました。

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到着から一夜明けて3月3日、起きると雨が降っていました。小雨ですが、少し寒くなりました。と言っても鹿児島の寒さとさほど変わらないと思います。

午前10時30分からスタディーセンター(教会)の2階で最初のセッションが始まりました。イギリスの生活習慣やホストファミリーとの過ごし方、身を守る上での約束事について、現地団体CHEのオリバーさんからレクチャーを受けました。

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引率の秋元です、皆さんこんにちは。

朝9時に皆集合できて一安心です。初日にもかかわらず、一人でバスに乗ってきた生徒もいて、驚いています。時差ボケもあまりないようです(私はありますが)。みんなとても表情が明るく、昨日の夜からご飯をたくさんいただいているようで、健康面等心配ありません。これからの記録を写真にたくさん撮りますね。お楽しみに。

「学びにUK」2日目②(3/3)現地報告 -プレゼン練習-

引率の堀切です。イギリスの時間で3日17時10分にホストファミリー宅に帰宅してこの文章を書いています。

今日の午前中に2つ目のセッションを実施。お昼をはさんで、午後の時間を使ってMill Hill Schoolでのプレゼン練習をしました。

写真下:お昼の様子。みんな元気です。

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オリバーさんにも見てもらって彼からもコメントをいただきました。短い時間に鹿児島や日本の地震と自然災害対策、アーネスト・サトウについて調べてくれました。

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その後、エンフィールドの街を散策しました。あまり時間が取れなくて急ぎ足でしたが、外に出て気持ちよかったです。生徒たちは町並みを楽しみながら、「本当にイギリスに来たんだね」笑っていました。そう、昨日は暗かったから実感が湧かなかったんですよね。

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明日はロンドンに行き、キングスクロス駅、コベントガーデン周辺を視察し、その後、表現力研修の一環としてミュージカル「マチルダ」を鑑賞します。事前研修で学んだことを再確認できる絶好の機会です。

甲南のバレリーナ!(参加者の中に幼い頃からバレエの本格的なレッスンを受けている生徒も複数います)をはじめみんなワクワクしています。初めての地下鉄での移動もあり明日は結構歩くでしょう。では、お楽しみに!

帰りのバスで石塚ファミリーに会いました。彼女は家がスタディーセンターに近いので徒歩で通っているのですが、二階建てバスに乗りたいということでホストマザーとちょっとしたドライブを楽しんでました。マザーもこの地区の自然を石塚さんに見せてあげたかったのだそうです。いいですねえ。

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「第3期学びにUK」生徒・保護者説明会を実施しました。

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学年末考査最終日だった2月24日(金)の17時30分から、1年生およびその保護者を対象とした「甲南高校創立110周年記念事業第三期 生徒海外派遣」の説明会を実施しました。2018年3月に予定されているイギリス研修第3期生を希望、また興味関心のあるい生徒および保護者、約200人が参加しました。関心の高さが表れています。

写真下:会場いっぱいに集まった生徒・保護者。

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はじめに原之園校長が挨拶。「チャレンジする価値のあるプロジェクト。落ちてくるリンゴを待つのではなく自分から取りに行こう」と生徒へ奮起を促しました。

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続いて、担当の有嶋教諭(英語科)から資料を使って派遣スケジュールやエントリー方法について説明。「学びにUK」は、来年3月の本番まで約1年間かけて研究を行い準備します。「大変だが、みんなの人生に、将来に役立つ。一人でも多くエントリーしてほしい」と有嶋教諭。

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昨年度、「学びにUK」1期生として研修に参加した3年生3人が登場。研修にチャレンジしたことで視野が広がり、自分の将来が大きく開けたと語ってくれました。3人はイギリス研修を通して成長し、推薦入試において最難関大学への合格も果たしました。

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最後に、質疑応答を行いました。

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志望理由書の提出期限は、3月14日(火)16:30。多くのエントリーを期待します!

「学びにUK」3日目(3/4)現地報告 -ロンドンを満喫-

おはようございます。引率の堀切&秋元です。

現地時間8:00ホームステイ先からスタディーセンターに向かうバスの車中です。

今日は少し曇っていますが、青空が雲の間から見えています。

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朝起きて家の周辺を歩いて見ました。この辺りはロンドン中心街へのアクセスが良くて人気のある郊外だと聞いていましたが、街並みは落ち着いていて素敵な場所です。街から少し離れると、緑が広がっていて環境に恵まれているところだなと実感しました。なので、高級住宅が並んでいます。ロンドン周辺は日本以上に家屋の値段が高いとホストマザーから聞いています。

現地時間22時です。今日の報告です。

9時にスタディーセンターで生徒たちと待ち合わせ。全員体調が良さそうで一安心。そろそろ時差ボケも治ってきたようです。

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今日はガイドのタイバースさん(元々日本の方です)と一緒に行動します。彼女は非常に博識で、素敵な方です。

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エンフィールドタウン駅からブリテッシュレールウェイ(BR)を使ってキングスクロス駅に向かいます。

個人的にイギリスの駅の雰囲気がとても気に入っています。古さとと新しさが混在している建造物や行き交う人々を見ているだけでワクワクしてきます。

まずは、キングスクロス駅に着きました。映画ハリーポッターで有名になったプラットフォーム93/4を実際に歩きました。この駅周辺は映画にも使われているので生徒は皆感動しまくりでした。これは、実物の建造物を見ないと感じないと思います。

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次にコベントガーデンに移動です。まずは、ロイヤルオペラハウスへ。残念ながら中を見学することはできませんでしたが、世界でも有数の劇場に皆感激です。特に2人(参加生徒)のバレリーナが!

昼食のお弁当を各々食べた後、大道芸人のショーを見たり、屋台をひやかしたりして1時間程度時間をとりました。

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ここで濵砂さんは、小学生時代の友人と会うことができました。久しぶりの再会で感激。私たちも嬉しかったです。

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ここが今日の本番です。マチルダ観劇です。コベントガーデンから徒歩10分のところに劇場はあります。さすがに本物は違います。パワーを感じます。歌もダンスも心を揺さぶるものでした。確かに言葉(特に歌の歌詞)を捉えるのは難しいのですが、生徒たちは事前に物語の内容については調べていたので、十分に楽しんでいました。平川くんが「観客と同じタイミングで笑えたりするのも嬉しかったです」と言っていましたが、まさにその通り!予想以上に楽しむことができました。皆様にショーの写真を見せられないのが残念です。(撮影禁止のため)

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5時過ぎにマチルダは終わり、現実の世界に(それでもロンドンにいるのですが)逆戻りです。18:30全員無事にエンフィールドに帰ってきました。

さて、4日目が明日やってきます。オックスフォードでの課題研究発表です。刈谷先生もセントアントニーズカレッジにいらっしゃって生徒たちの発表を一部見てくださるそうです!今夜眠れないと言っている生徒もいます。さあ、どうなるでしょうか明日は、期待でいっぱいです。では、皆様次回をお楽しみに!

本日の一枚

大久保遼さんとホストシスター

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2017年3月 3日 (金)

「学びにUK」1日目(3/2)現地報告 -イギリスに無事到着-

昨日出発した「学びにUK」。引率の堀切先生から早速報告が届きました。無事に到着したようです。


みなさんこんにちは、イギリスはただいま2日の午後9時です。

私はホストファミリーと遅い夕食を食べ終わったところです。生徒たちも今頃ご飯を食べながらいろんな話をホストファミリーとしていることでしょう。

さて1日はと言いますと・・・。

3月2日午前6時35分、鹿児島空港着。早くから保護者の送迎で生徒が集まってきました。e-ticketと首からかける名札をもらい、随時搭乗手続きを行ないました。生徒はワクワクたのしみ!という感じ、でも保護者の中には心配そうな顔をされていた方もいらっしゃいました。

原之園校長も来られて二階で出発式。小掠先生、花田先生、吉永先生、上原先生、中須先生、有嶋先生も来られて、生徒代表で岩元美月さんが「皆に感謝しつつ今までの活動の成果を存分に発揮してくる」と頼もしい挨拶をしてくれました。原之園校長からも励ましの言葉をいただきました。「英国旅行中の普通の日々の中(生活)にある、においや景色、気付きや感動を大事にしてほしい」と。

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国内線から国際線の乗り継ぎがスムーズにいきました。パスポートコントロールを過ぎて出発まで約1時間ほどの時間に少しフリータイム。その後国際線に乗り込みました。機内食を食べたり、映画を見たり、寝たり。私の隣に座った森川さんは機内でも発表原稿を出して練習していました。そうこうしているうちに13時間が過ぎ、イギリスヒースロー空港に着きました。

イギリスは珍しく晴れていて、ここでも「甲南日和」です。生徒は良い第一印象を持ったのではないかと思います。無事に入国審査を終わらせて迎えのバスに乗り込みました。

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しかし、ひどい交通渋滞でホストファミリーと会うスタディーセンターに着いたのは予定より1時間遅い19時ごろでした。バタバタの中、生徒はそれぞれのファミリーと挨拶を交わしてあっという間にいなくなってしまいました。その時の写真は次回アップします。

さてさて、それぞれの家庭でどう過ごしているのでしょう。次回をご期待ください。

2017年3月 2日 (木)

「学びにUK」2期生、出発しました!

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本日、3月2日(木)早朝、創立110周年記念事業海外研修「学びにUK」第2期生がイギリスに向けて出発しました。この日のためにいろいろな人に支えられながら頑張ってきた15人の晴れ姿。改めて、同窓会のご支援にお礼申し上げます。

鹿児島空港から羽田空港を経由してイギリスのヒースロー空港に向かいます。見送りに多くの保護者や職員が来ました。メンバー15人と引率職員2人はお揃いのパーカーを着用。

写真下:胸には2期生を示す「2nd」、左腕にはそれぞれの名前がアルファベットで刺繍されています。

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出発式では、はじめに、メンバーを代表して岩元美月さんが挨拶。「充実した研修にして、成長した姿をお世話になった皆さんにお見せしたい」と抱負を語ってくれました。

写真下:期待と不安の入り交じった表情のメンバー。

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続いて、原之園校長が「日本と勝手が違い、不便に感じることもあるだろうが、それも含めて楽しんできて」と激励。

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保護者とメンバーはしばしのお別れ。出発ゲートに向かうまでの少しの時間、おしゃべりしたり記念撮影をしたりしました。

写真下:見送りに来た2学年主任の中須先生と記念撮影。

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よく見ると、中須先生のグレーのカーディガンの胸にはユニオンジャックのワッペンが!一緒にイギリスに行きたいのかもしれませんね・・・。

そうこうしているうちに出発の時間が近づいてきました。保安検査場に向かいます。

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ゲートをくぐり、メンバーたちの姿が見えなくなった後も手を振る保護者の姿が印象的でした。

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写真下:保護者も一緒に記念撮影。

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今日から帰国する3月12日までの間、15人がどんな経験をするのか、どんな出会いがあるのか楽しみです!期間中は、引率の堀切先生・秋元先生がブログで日々の様子を更新する予定です。お楽しみに! 

2017年2月25日 (土)

ようこそ!甲南高校へ。 〜三反園訓知事、来校〜

2月9日(木)、甲南高校の二甲記念館を会場に、「第1回知事と語ろう未来(あす)の鹿児島」が開催されました。

知事と高校生が意見交換を行うことで、キャリア教育を図るとともに、ふるさと鹿児島を大切にする人材を育てることを趣旨として今年度から始まったものです。

第1回の開催校に甲南高校が選ばれました。鹿児島県の三反園訓知事と本校生徒たちが熱い議論を交わしました。

写真下:来校された三反園知事。

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1・2年生を中心に約200人の生徒が参加しました。会では、生徒代表による海外研修の成果発表や課題研究の研究発表を行いました。

昨年9月に台湾での研修を行った1年生15人は、鹿児島の食や観光地を台湾の人たちにPRするための動画を制作、知事に観ていただきました。その後、団長を務めた久米さんが「ぜひトップセールスしてほしいです。そのために動画に出演していただきたい」と提案。知事からは「前向きに検討します!」というお言葉を頂けました。

写真下:台湾研修の成果を発表する生徒。

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続いて、3月にイギリス研修に行く2年生15人を代表して谷口智海さんが「より良いトイレで災害時も健康に」と題して、災害時におけるトイレ備蓄の重要性について英語で発表を行いました。

3年生の今村瑠那さんは、「仕事と育児の両立 ~地域で支える企業内保育所~」と題して女性が長期的に安心して働くことができるための保育所の設置について研究発表を行いました。

写真下:発表する谷口さん(左)と今村さん。

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その後、知事と生徒が意見交換を行いました。ある生徒からは、災害時の高齢者の避難対策についての要望も出ました。

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最後に、知事は甲南生に向かって

「夢を持ってほしい。そして希望を失ってほしくない。たしかに生きていく上で困難はつきまとう。そういう時こそ希望を失わずに生きてほしい。」

「勇気を持って一歩踏み出そう。踏み出さないと何も始まらない。」

「日々、想像を働かさなければならない。想像力を働かせて働かせて、それを実現するために勇気を持ってほしい。そのためにはまずは夢が必要だ。」

写真下:「若い人たちにはまず夢を持ってほしい!」と熱く語る三反園知事。

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写真下:会の進行はKBC(放送部)が務めました。

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来校の記念に、生徒たちが普段から着用し誇りとしている「甲南帽」をお贈りしました。

写真下:これで知事も甲南生!?

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写真下:報道関係からインタビューを受ける生徒たち。

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知事の前で発表した生徒は「とても緊張しましたが、素晴らしい経験となりました」と感想を述べました。

また、生徒会長の吉見くんは「鹿児島県行政のトップと語る貴重な経験ができ楽しかったです。今の高校生の発想をぜひいかしてほしいです」と話してくれました。

写真下:知事を囲んで記念撮影。

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三反園訓知事、お忙しい中本当にありがとうございました!またのお越しをお待ちしております。

2017年2月21日 (火)

第2回高校生国際シンポジウム2日目(2月4日)

2月4日(土)、第2回高校生国際シンポジウム2日目は、前日と同じくサンエールかごしまで開催されました。

写真下:来場者を迎える甲南高校生徒会執行部。

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午前10時30分から研究発表コンテスト第3部が始まりました。

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ポスターとパワーポイントを使ったプレゼンテーション。英語での説明は事前に練習できても、その後の質疑応答は本当の英語力が試されますが、どのグループも丁寧に受け応えをしていました。


午後からは、パネリストとしてもご参加いただいた日下部元雄さん(元世界銀行副総裁、株式会社オープン・シティ研究所所長)による講評・講演がありました。『 これからの社会課題にどう向き合うのか』という演題で話してくださいました。

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昨日から続いた研究発表の講評を、高校生がこれからの社会課題にどう向き合えば良いのか、という視点で丁寧で分かりやすく伝えてくださいました。

世界銀行でも重要視していたのは、

①アクティブラーニング

②グループラーニング

③competenceラーニング

だからこそ、課題研究を高校教育で行うことの意義があり、今回このようなシンポジウムが設けている意味を再確認しました。 その上で、課題研究とは何か?をさらに考えます。

①課題の選び方の重要性

②リサーチクエスチョンの設定

③方法論(研究の仕方)

④実際行動するための戦略(本来なら動くためのお金を取って来るところまで考える) 例 クラウドファンディングなど。

「昨年は、グローバルな課題が多かったが、今年は地域や身の回りから課題を見つけたグループが多数みられた。 高校生では、まずは身の回りから課題を見つけ、それがいつかは世界につながる課題にもなりうるし、そうするための思考力を身に付ける事が、大学に入って社会に出た時にすぐに行動に移すことができる」という講評および講演でした。

リサーチクエスチョン(問い)や、方法論に関しては、生徒の発表ではまだまだ弱い部分がありましたが、1日目のパネルディスカッションにあった『多様性』の不足が関係しているのかもしれません。


続いてゲスト講演として、益田隆司さん(公益社団法人船井情報科学振興財団)が『高校生とこれから 〜未来へと向かって〜』という演題で話してくださいました。

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軽妙な語り口で会場の笑いを誘っていましたが、昨日のパネルディスカッションで話題に出た『多様性』について、具体的なお話も含めて講演してくださいました。その中で出て来たキーワードは『批判的思考力』。

暴力的でネガティヴなイメージで誰かの意見を批判することではなく、1つの課題や意見に対して「なぜそうなのか?」「日本ではこうだけど、世界からみたらどうか?」「昔はこうだけど、未来は?」など、様々な視点で掘り下げていくこと。

『多様性』を生むための『批判的思考力』。

日本の教育には、単民族国家であるが故の「和を以って尊ぶ」「出る杭は打たれる」など協調性を大切にすることが美徳とされてきました。もちろん、それがいい、悪いではなく、グローバル社会になってきたからこそ、進化していくために必要なものが『批判的思考力』なのでは? という提案をされました。日本の教育にも足りないものの1つだそうです。

現在、日本の大学トップである東京大学をもってしても世界で50位。 国内だけではなく世界を見る、そして今の日本の教育はそれで良いのか?ということも改めて考えさせられる講演でした。


【表彰式・閉会式】

表彰式で、プレゼンテーション、ポスター両部門の入賞者が発表されました。入賞者は次の通りです。

〇プレゼンテーションの部

[分野1]

最優秀賞 「より良いトイレで災害時も健康に」甲南高校2年 谷口 智海

 優秀賞 「日本における心的復興支援・災害予防措置に関する考察」

      甲南高校2年 中島 瑠果

 優良賞 「グローバル化におけるパイロット不足に関する考察」

      甲南高校2年 友岡 梓

[分野2]

最優秀賞 「低栄養の認識を高めるためには」甲南高校2年 山内 美奈

 優秀賞 「子ども食堂の可能性とは」甲南高校2年 豊島 鈴

 優良賞 「食品の『もったいない』をかたちに示そう」甲南高校2年 伊島 実咲

[分野3]

最優秀賞 「鹿児島県における女性の四年制大学進学率に関する社会的考察」

      津曲学園鹿児島修学館高校1年 中村 響

 優秀賞 「日本に住むハーフにとって住みやすい環境を!」

      甲南高校2年 岩元 美月

 優良賞 「手洗いによる衛生環境改善 〜リーフレットで啓発活動〜」

      甲南高校2年 坂口 夕芽

〇ポスター発表の部

[分野1]

最優秀賞 「南日本における巷のアリの地域間比較Ⅴ-外来アリのモニタリング-」   池田学園池田高校1年 藤田 祥帆

 優秀賞 「災害にいきる風の力」宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校5年 大久保里南

 優良賞 「グローバルたくあんプロジェクト -出張ビジネスマンの動向分析」

      宮崎大宮高校2年 小山田晃輔

[分野2]

最優秀賞 「インターバル速歩による健康寿命増進に関する考察」

      甲南高校2年 濵砂 梓恩

 優秀賞 「鹿児島市における未来型コミュニティづくりの考察」

      甲南高校2年 大久保 遼

 優良賞 「鹿児島県における温泉による観光促進についての考察」

      甲南高校2年 内園 貴子

[分野3]

最優秀賞 「女性議員を増加させるためには」甲南高校2年 児玉 沙江

 優秀賞 「『結』-現代における地縁と伝統文化-」宮崎大宮高校2年

      甲斐 文也、橋本 康平、曽我部 智寛、清水 奈実

 優良賞 「有機野菜の良さとは」宮崎大宮高校2年 齊藤 桃花

      中城 綾乃、山本 茉奈、野中 すず

今回のベストプレゼンターは、甲南高校2年の谷口智海さんが選ばれました。表彰式で、改めてプレゼンテーションをしてくれました。テーマは、災害時におけるトイレについて。

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身近な課題ですが、早急に解決しなければならないことですよね。阪神淡路大震災などの事例も含めてリサーチ、提案、素晴らしかったです。おめでとうございます!


2日間に渡って開催された第2回高校生国際シンポジウム。支えてくださった全ての方に御礼申し上げます。

最後は記念撮影。今回の出会いに感謝して、また来年お会いしましょう。本当にありがとうございました!

写真下:入賞者の皆さん、おめでとうございます!

Photo_13写真下:全員で記念撮影。高校生の溢れる笑顔が素晴らしかったです。

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2017年2月20日 (月)

第2回高校生国際シンポジウム1日目(2月3日)

2月3日(金)、4日(土)に鹿児島市にある「サンエールかごしま」を会場に行われた第2回高校生国際シンポジウムの様子をお伝えします。

このシンポジウムは、「21世紀に生きる我々は、より良い未来を実現するために何をすべきか」というテーマの下、研究発表や各分野のプロフェッショナルによる講演などを通して、次代を担う高校生たちの交流を図るものです。

※本シンポジウムは、一般財団法人Glocal Academyと甲南高校の共同主催で昨年度から行っているものです。なお、鹿児島県教育委員会、鹿児島市教育委員会の後援もいただいております。

※本文についてはGlocal Academy理事長の岡本尚也さんに御協力をいただいています。


当日、スタッフとして活動する甲南生は、会場となるサンエールかごしまに朝早くから集合。早速、県内外からいらっしゃる皆さんをお迎えする準備。

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10時40分、開会行事が始まりました。生徒実行委員長の伊島実咲さん(甲南高校2年)が生徒代表挨拶を行いました。続いて、甲南高校の原之園哲哉校長が挨拶。

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基調講演として、国際連合地域開発センター所長の高瀬千賀子さんが『これからを生きる君たちへのメッセージ』というテーマでお話しいただきました。

5現在、未来の世界の状況から、 いま私たちが何をすべきなのか。 君たちのひとつ、ひとつの選択が未来を作っていくということを、スライドや表情をとおして印象深く伝えて下さいました。

午後からは、パネルディスカッションが行われました。パネラーとして次の方々が登壇されました。

《パネラー》

◯益田隆司(東京大学名誉教授、公益社団法人 船井情報科学振興財団業務執行理事)

◯Alison Beale(オックスフォード大学日本事務所所長)

◯伊丹利明(宮崎大学国際連携担当副学長、国際連携センター長)

◯西橋瑞穂(鹿児島県教育庁高校教育課 指導監)

◯日下部元雄(株式会社オープン・シティ研究所 所長、元世界銀行副総裁)

◯高瀬千賀子(国際連盟地域開発センター所長)

コーディネーター:岡本尚也(一般財団Glocal Academy)

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「日本人の学生は知識の広さや基盤は素晴らしく、チームワークもあるが、あともうひとつ足りないものは自立と多様性。」

「多様性を認めること。 多様性を認めるにはアイデンティティ(個性)の確立が必要。」

「どうしたら、多様性を身に付けることができるのか?」

「そもそもなぜ多様性が、必要なのか?」

「それは日本の教育ではどのように捉えているのか?」

➡︎日本人は白か黒(良いか悪い)で判断してしまう人が多いけれど、イギリスではグレーの部分を考える。総体的にみる(自分の考えと異なる人に意見を求めたり、日頃読まない別の新聞を読んだり)することで、物事の本質を見出すくせをつけているから、多様性があるのでは。 breakthroughの精神で。

➡︎10年前の学生より、いまは世界へ目を向ける人も多い。課題解決学習はそのきっかけになる。

➡︎そもそも多様性であることは、当たり前のこと。

➡︎やりたいことこそ、自分の本領を発揮する。いまの高校生に必要なことは、本気で解決したいことを解決する力。

など、熱いメッセージを高校生の皆さんにお伝えするパネルディスカッションでした。パネラーの皆様、非常に面白く興味深い話をありがとうございました。

【研究発表コンテスト】

3つの会場で、パワーポイントでのプレゼンテーション。3つの会場でポスター発表を行いました。

写真下:24の個人・グループによるプレゼンテーションの発表および質疑応答は全て英語で行われました。

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写真下:36の個人・グループがポスターによる研究発表。

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山梨、兵庫、宮崎、長崎、鹿児島県内各地から集まった高校生によるプレゼンは、それぞれの地域の課題を研究したもの。内容も多岐にわたりました。各高校生はこの日のために練習してきました。その成果を発揮できたかな・・・?

【交流会】

夕方からは会場を移動して、学生とパネラー、審査員との交流会が行われました。

写真下:学年や学校、県の垣根を越えて交流。

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写真下:途中、歌やヨーヨーパフォーマンスなどもあり大盛り上がり!

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初日は無事終了。沢山の仲間ができたことと思います!

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