性に関する講演会 12/21
12月21日(火)、2年生全員を対象に、性に関する講演会を実施しました。
性に関する正しい知識を身につけ、命のつながりや胎児の成長を知ることで、自他の命を尊重する人間性の向上を目的に行っているこの講演会。
今回、講師に鹿児島県助産師会の助産師・上村直美先生をお招きしました。
「心と身体の主人公になろう」という演題で講演いただきました。
はじめに、「LGBTQ(性的マイノリティー)」についてお話くださいました。
様々な場面で見聞きする「LGBTQ」。現在、20人に1人くらいの割合でLGBTQが存在すると言われる身近な存在です。
以前に比べると、社会全体の理解が進んでいます。イベント(おもいおもいの服装で参加できる成人式やレインボーパレード)が活発に開催されたり、就職活動における企業の理解が進んでいます。行政の取り組み(同性同士のパートナーシップ)も全国で広がりつつあります。
しかし、実際にはまだ将来への不安を抱えたり、生きづらさを感じることがあるといいます。
また、我々が意識せず使う言葉の中に、知らず知らずLGBTQの人を傷つけているものもあります。上村先生は事例を挙げながらわかりやすく説明してくださいました。
続いて、「妊娠から誕生、成長」についてお話いただきました。
実は、ある男子生徒が講演会が始まる30分前から、妊婦体験ジャケットを着用していました。その様子が紹介され、感想を述べてくれました。
「重さで足腰が痛くなり、妊婦の大変さがわかりました。でも大切な命が自分の中にいると思うと愛おしくなります」とのこと。
このような経験を通して、妊婦に対する男性の意識が変わりそうです。
写真下:妊婦の体験を述べる男子生徒
アリーナ内には、上村先生が持参された性に関する書籍や写真パネルが展示され、講演内容をより深く理解することができました。
「性」に関して、今回のような講演や保健体育・家庭科・課題研究等、学校で学ぶ機会は多いです。しかし、まだ十分ではありません。
人の尊厳に関わるテーマです。正しい知識をもとに、友人同士や家庭で話題にしてみましょう。
上村直美先生、ありがとうございました。