「学びにUK」5日目(3/6)現地報告②
さて、続きを。
午前中はハリーポッターで有名になったChrist Church Collegeを訪れることができました。美しい。ケンブリッジのカレッジの中でも広大な敷地を持つカレッジです。
今日も大学院生が生徒と一緒に回ってくれています。その後、University Collegeに行き、塔の上からオックスフォードの全景を見ました。登るのが大変でしたが、その甲斐がありました。
13:00からSt. Catherine's Collegeにて研修が始まります。今日の午後のセッションは博士課程の学生の研究に触れることと、そこから互いに議論をすることで新たな知識を得るだけでなく、思考を拡大し質問することを鍛えることが主な目的です。
海洋考古学を学んでいるMr. Perriniさんと数学を学んでいるMr. Ohさんに自分たちの研究内容についてプレゼンをしてもらいました。
Mr. Perriniは伊豆半島に沈んでいる江戸時代の沈没船の話をしてくれました。ウィットに富んだ話は聞いていて飽きませんでした。Mr. Ohの、「数学から見たSNSによる情報伝播の拡大予測に関する研究」は理系の生徒にとっても難しいものでしたが、発表の後の岡本博士の解説や、生徒からの質問によって、わたしにも内容が理解できました。
だんだん会話は、質問が自然と飛び交う日本語・英語が混ざり合った異空間へと変わっていきました。
ここからが面白かったです。
Mr. Ohは韓国人なのですが、なぜ彼が流暢な日本語を話せるのかという質問から、日本と韓国の将来に向けての友好関係の構築にはどうすればいいのかへとトピックが移り、その後、課題研究がなぜ重要なのか、多様性を許容することの大切さ、国家論、ナショナリズムと愛国主義の違いなど質問やコメントが飛び交う中ディスカッションが続いて行きました。スピードと情報量がぐっと増えていきました。学びの自由を保障するケンブリッジで、これだけのメンバーだからこそできたディスカッションだと思います。
ディスカッションの後、4つのグループに分かれて院生を囲んで話をしました。最後に話したことをサマリーして発表をしました。
この要約力と言語の流暢性を必要とする作業を英語で行うのは大変みたいでした。これもまたいい経験です!
名残惜しかったですが、時間も迫っていたので早々に帰るつもりだったのですが。話が止まりません。とても素敵な風景でしたが、マネージメントをする私としては早くバスに乗るようにと急かしてしまいました。
運転手のRobさんです!ナイスガイ!
帰りは、岡本博士もバスに同乗し、和んだ雰囲気の中生徒たちと延々と話をしてくれました。生徒たちも疲れているだろうに、これまた延々と話を聞いていました。課題研究のことから将来の進路に至るまで様々なトピックで話をしていました。日に日に内容が濃くなっています。これからどうなるのでしょう。うれしい悲鳴しか出てきません。
本日の二枚
森川夏美ファミリー
石塚真由ファミリー