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甲南高等学校

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2021年10月27日 (水)

屋久島研修3日目

研修最終日の今日は、西部林道で野生のサル、シカの観察を行いました。

最初に向かったのは、大川の滝。日本の滝100選にも選ばれている屋久島最大の滝だそうです。

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西部林道に着くと、たくさんのサルやシカを間近で観察することができました。

人間から、感染症などをうつしてしまう可能性もあるので、ソーシャルディスタンスを保って観察します。

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ガイドの市川さんに、電波によるフォックスハンティングの方法を教えていただき、実際に体験しました。

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今回は2ヶ所で電波を受信し、設置した電波発信機の位置を調べましたが、残念ながら予想した場所と実際に設置してある場所とは異なっていました。

3日間という限られた時間でしたが、屋久島で自然への理解を深めるとともに、さまざまな調査方法を実際に体験し、どのように結果の集約・考察を行なっていくのか学ぶことができました。この経験を、今後の課題研究にも生かしていってください。

今回、研修にご協力いただいたYNACの松本さん、市川さん、ありがとうございました。

2021年10月26日 (火)

SSH屋久島研修2日目

研修2日目の今日は、県道ヤクスギランド線で植生の垂直分布について調査します。

最初は、標高350メートル地点です。

写真下:下草グループ・樹木グループに分かれて調査をしています。

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今回の調査では、環境の変化を数値化するため、樹木や下草の種類と本数を記録していきます。

次は、標高600メートル地点へ移動します。

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写真下:大きなシダ

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ヤクスギランドでは、屋久杉の森を見学しました。

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写真下:くぐり栂

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写真下:仏陀杉

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ヤクスギランドを出た後は、標高1200メートル地点で最後の調査です。

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写真下:杉の高さを計算します。

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帰った後は各グループで記録したことをまとめ、明日に向けての事前学習をしました。

写真下:屋久島に生息している動物の骨を見て、何の動物かクイズをしています。

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ガイドの市川さんに、屋久島がどのようにして今の状態になっているのか教えていただき、なぜ屋久島の自然が世界的にも貴重だと言われているのか、改めて考える機会となりました。

明日は、いよいよ最終日。西部林道で、野生動物を調査します。

2021年10月25日 (月)

SSH屋久島研修

本日から3日間、2年生8名がSSH屋久島研修を行います。

1日目の今日は、春田浜沿岸でフィールドワークです。

写真下:100メートルのラインを引き、10メートルごとに地質・植物・生物を記録していきます。

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最初は恐る恐る歩いていましたが、慣れてくると自分たちでどんどん進んでいました。

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調査が終わったら、各グループで記録したことをまとめます。

写真下:ガイドの方に聞いたり、図鑑やインターネットで調べています。

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写真下:イラストも入れながら、環境や生物の変化が分かりやすくまとまりました。

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これまで教科書で学んできたことを、屋久島の大自然の中で実体験し感激した様子でした。

2021年10月20日 (水)

課題研究中間発表会(本選)

10月15日(金)午後、課題研究の中間発表会本選を実施しました。1・2年生の各テーマごとに予選を経て選ばれたグループが、自分たちの研究についてプレゼンテーションを行いました。

当日は、鹿児島大学と鹿屋体育大学の先生方10名をお招きし、生徒たちの発表を評価していただきました。


1年生は11のグループが武道館で発表を行いました。

どのグループもよく準備していて、大勢を前に堂々と発表に臨んでいました。また,科学的なデータに裏付けられた考察や、今後の発展性の期待できる内容が見られ、初めての課題研究とは思えぬ充実した発表会となりました。

写真下:本当は「緊張してました!でも、頑張りました!」とのこと。

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写真下:質疑応答も頑張りました!

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写真下:グッジョブコメントで発表者を評価!

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発表後の講評では、鹿児島大学の尾崎先生から、「プレゼンテーションが上手なことも大切な力です。また、研究はなかなかうまくいかないことがほとんどだけれども、結果から次の研究へと繋がるのがいい研究です」とアドバイスをいただきました。

発表を聞いた生徒たちからは、「どれもすごく面白い発表だった」という意見が多く聞かれました。プレゼンの仕方や実験の仕方、評価の観点など、自分たちの今後の研究に資する発見があったようです。


2年生は10のグループがアリーナで発表しました。

直前の土日にプレゼンテーションの打ち合わせや練習を十分にしていた2年生。どのグループも自分たちで考えた研究テーマにしっかりと向き合っており、1年次以上に優れた研究発表が見られました。

写真下:どれも面白くてみんな聴き入ってしまいました!

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発表後、鹿屋体育大学の前田先生からは、「多岐にわたる視点から物事を考えている点が高校生らしくて面白い。大人では考えられない着眼点が魅力です」といった講評をいただきました。

2年生からは、「今後の研究に活かしたい」という意欲的な感想が多く聞かれました。


スライド作りを含めたプレゼンの仕方、科学的な研究の手法や評価の観点など、まだまだ未熟な点も多々ありました。しかし、1・2年生は今回の発表会を経て、「もっといい研究にしたい」「もっと伝わる発表にしたい」という研究への思いが強まったようです。

次の発表会は2月4日(金)。今回の発表会での反省点や大学の先生方のアドバイスを参考に、より自分たちの研究を練り上げてほしいと思います。

2021年10月 7日 (木)

課題研究中間発表会(予選)

全校体制で課題研究に取り組んでいる本校。

4月以来、1年生は指定されたテーマで基礎的な研究を、2年生は自分たちで設定したテーマで発展的な研究に取り組んでいます。夏季休業中を中心にどのグループも実験や検証を進めてきました。


これらの研究の進捗状況、現時点での成果を発表する中間発表会(予選)を、2年生は9月30日に、1年生は10月1日に行いました。

スライドを示しながら、各グループ工夫を凝らし発表。直前まで打ち合わせをしたり、細かく書き込みされた原稿を何度も読み返す様子がみられました。

写真下:発表の様子(2年生)

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写真下:発表の様子(2年生)

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写真下:発表の様子(1年生)

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写真下:発表を聴いて、疑問点を質問する生徒(1年生)

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写真下:留学生の森田健斗くん(中央)も熱心に耳を傾けていました

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生徒やチューターは、

「課題の設定」

「調査研究の立案と実施」

「情報収集と情報の評価」

「結果からの考察」

「発表」

の5項目について、4段階で他グループの発表を評価しました。

写真下:ルーブリック(評価基準)をもとに採点する生徒たち

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その後、評価の集計から各分野の代表が決定しました。

代表は、10月15日に実施する本選に進み、今度は学年全体に向けて発表を行います。現在、スライドの手直しをするなどしてより良い発表ができるよう準備中です。

2021年9月29日 (水)

ニホンミツバチの採蜜を行いました〜蜂蜜絞りの様子〜

採蜜の様子をお伝えした1回目のブログをご覧になっていない方はぜひ

こちらからご覧ください。

採取した巣板を学校に持ち帰りました。

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巣箱から巣板を取り出します。

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初めての体験なので恐る恐る包丁を入れていきます。

「遠心分離機でぐるぐる回さないんですか?」という

疑問をもっていた生徒もいましたが、遠心分離機で採蜜するのは

セイヨウミツバチです。ニホンミツバチの巣はとても柔らかいので

そのまま遠心分離機にかけることはできません。

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慣れてきました。どんどん解体していきます。

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大きい巣板がとれました。端から端までびっしりと

蜂蜜が詰まっています。ちなみにこのまま食べることが

できます。「巣蜜」と言います。

ニホンミツバチの巣蜜は大変貴重で、飼育しない限り

口にできる機会はほとんどないでしょう。養蜂家の特権です。

生徒たちは巣蜜を口にして「あま〜い!」「おいし〜!」と

嬉しそうに述べながら何口もお代わりしていました。

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試食が一段落したところで、蜂蜜を絞ります。

手で巣板を圧縮して蜜を絞り出し、布で濾します。

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綺麗な色の蜂蜜です。

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絞っても絞ってもまだまだ巣板があるので、

だんだん疲れて握力がなくなってきたようです。

交代しながら約一時間も絞り続けました。

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瓶の大きさを比較するために牛乳を置いてみました。

約4.5kgもの蜂蜜が採れました!

都市養蜂でこんなに採れるなんて皆予想外でした。

ニホンミツバチを都市で養蜂する可能性にチャレンジするという

研究が大きな成果を挙げたことを実感した瞬間です。

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大きな瓶には収まり切らず、小瓶にも入れました。

これでやっと全ての蜂蜜を絞り終えました。

ニホンミツバチの蜂蜜を食べた生徒たちの感想です。

「とても濃厚な味で、今まで食べた蜂蜜とは全然違います」

「すごく甘いのに後味がさっぱりしていて美味しいです」

「ほのかに酸味が感じられて好きな味です。」

巣箱を見守り続けてきたニホンミツバチ研究班の生徒たちにとって

とても思い出に残る味になったことでしょう。

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蜂蜜を持ち帰った生徒が、パンケーキを焼いて

蜂蜜をあえた写真を送ってくれました。

見ているだけでお腹が空いてくる写真ですね!

今後も研究を続けていくためのエネルギーをミツバチにもらった1日でした。

2021年9月27日 (月)

ニホンミツバチの採蜜を行いました

収穫の秋が近づきつつありますが、

甲南高校が夏前から飼育してきたニホンミツバチも

採蜜の時期を迎えました。

養蜂家にとって最大のイベントです。

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巣箱を置かせていただいている鹿児島大学農場で

防護服に着替えます。

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巣箱の天板を外します。

インパクトドライバーにも慣れてきました。

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スクレーパーという道具で天板を切り離すための

隙間を作ります。蜜蜂が巣板を天板にぶら下げて作っているため

それを切り離す必要があるのです。

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スクレーパーで作った切り込みに細いワイヤーを通します。

ワイヤーを引くことで天板と巣板が切り離されるという仕組みです。

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天板が切り離されました!

いよいよ蜂蜜の詰まった巣と対面します!

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蜂蜜がパンパンに詰まっています!

素晴らしい光景です!美味しそう!

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蜂蜜を絞るために、上段を切り離します。

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2段目もいっぱいいっぱいに蜂蜜が詰まっていました!

切り離した瞬間に蜂蜜が滴り落ちるほどの量です。

一気に周囲に甘い匂いが漂います。

さて、長くなりましたので今回はここまでです。

次回は学校に持ち帰って、いよいよ蜂蜜を絞ります!

2021年8月23日 (月)

全国の仲間と切磋琢磨 〜自然科学部、SSH生徒研究発表大会に参加〜

去る8月4日(水)、兵庫県神戸市の神戸国際展示場で「SSH生徒研究発表大会」が開催されました。
これは、全国のSSH指定校・実績校の自然科学部が日頃の研究成果を通して交流するもので、本校からは自然科学部・丹羽葵さん(2年)と田畑結衣さん(2年)が参加しました。

昨年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンライン開催でしたが、今年度は会場でポスター発表を行うことができました。

写真下:会場の様子

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丹羽さんと田畑さんは、「離岸流の研究」をテーマに研究し、その成果をポスターを使って発表しました。
鹿児島をはじめ、全国の海岸で発生する水難事故の原因の一つとなっている離岸流について、独自のモデル実験を行い考察した結果を発表しました。

写真下:研究成果を発表する田畑さん(左)と丹羽さん

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審査の結果、甲南高校自然科学部は「ポスター発表賞」を受賞しました。

(審査結果は文部科学省のホームページで確認することができます)

「令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会表彰校の決定について(文部科学省ホームページ)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2021/0820ssh.htm


丹羽さんと田畑さんは、全国の自然科学部の仲間たちと交流したり、発表を聴いたりと、大変充実した時間を過ごすことができたようです。

写真下:他校の発表に熱心に耳を傾ける丹羽さんと田畑さん

042人には今回の経験を通して、更なる高みを目指してほしいです。

2021年7月13日 (火)

現在のニホンミツバチ

7月最初のニホンミツバチ観察会を9日(金)に行いました。

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 巣箱の入口にはじっとして羽根を羽ばたかせている

 働き蜂がいます。これは巣の内部に空気を送り込むための

 「扇風部隊」です。

 雨続きで高くなっている巣の内部の湿度をさげるため,

 また,水分を飛ばして蜜の糖度を上げるためにやっている,

 と言われています。

  

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巣箱を開けるので防護服を着用。

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まずは底板周辺に巣をつくってしまっている

アリを掃除します。蜂にとって住み心地が良い場所は

他の昆虫にとっても住み心地がいいのです。

とはいえ,アリは養蜂に邪魔なので退去願います。

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前回の写真と見比べてもらえば群れが大きくなっていることが

分かると思います。とても順調です。

もうすぐ巣箱を拡大しないといけないくらい群れに勢いがあります。

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底面いっぱいまであふれそうな蜂たちです。

梅雨が明けたら真夏になり,蜜源が枯渇する時期になります。

どのように群れの勢いを維持するか,

ニホンミツバチ研究員たちの工夫が問われます。

ニホンミツバチ,日本みつばち,日本蜜蜂

2021年6月23日 (水)

とある放課後の様子

とある放課後,正面玄関前に複数の生徒と先生の姿が・・・

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中洲通を通って向かった先は・・・

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鹿児島大学農学部の農場でした!

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ニホンミツバチ研究員の皆さんが巣箱の様子を観察に来たのでした!

Img20210622165650ニホンミツバチはとてもおとなしいので

1mくらいの距離までなら防護服は必要ありません。

巣箱に一生懸命出入りしている働きバチを見て

「かわいい~!」と歓声を上げています。

Img20210622165855 巣箱を開けるので防護服を着ます。

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 巣箱いっぱいに巣を作っている様子を観察。

 「すごい!いっぱいいる!」とみんな驚いていました。

 もう一つの巣箱は残念ながら巣が大きくなっておらず

 何らかの不調が生じている様子でした。

 自然が相手なのでなかなか思い通りにならないのも学びの一つです。

 

 期末テスト前の晴れ間に巣の観察ができてよかったです。

 期末テスト明けにいよいよ本格的に研究活動がスタートします。

 

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