随神のいる学校
江戸時代後期に薩摩藩が編纂した『三国名勝図会(ずえ)』。
領内の名所・地誌を記す書物で全60巻。特に寺社については由緒・外観まで詳細に記されています。
では、図会に掲載されている歴史ある神社で、本校と関連の深い神社を紹介します。
荒田八幡宮: 大隅正八幡宮(現在の鹿児島神宮)の荘園、荒田荘に建立された神社。現在でも,かつての荒田荘(神領)の領域を示す東西南北4つの祠があり、随神(ずいじん/ずいしん)が祀られています。
「随神」とは随身(貴人を警護する官人)の姿をした、神を守る存在で、北の随神の祠は甲南高校の南東の角にあるのですよ。テニスコートのそばです。気づいていますか? 本校も守護していただいているような気もします。
残り3つの祠も公的な場所に現存しています。探してみてください。地図にマークすると,かつての荒田荘の広さがイメージできます。
写真下:北随神祠