「学びにUK」8期生 UCL研修
大英博物館を後にして、雪の降る中徒歩で向かったのが、ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)です。
同窓会の方の紹介で繋がった、アンダーソン先生にご案内いただきました。
幕末に渡英し、UCLで学んだ「長州ファイブ」と、我らが「薩摩スチューデンツ」の石碑があります。
武士身分を捨て、名前を変え、家族と故郷に別れを告げてイギリスに渡った偉大な先人の名前を見ると、身が引き締まる思いです。
21世紀の薩摩スチューデンツが今後どのように世界に貢献するのか、先人たちが見守ってくれているようです。
キャンパス内には、鹿児島中央駅前の「若き薩摩の群像」の写真が載ったパネルも展示されています。
アンダーソン先生と別れた後は、工学部で電子工学を研究されている紅林教授のお話を伺いました。
研究の話から留学の話、そして人生について、8期生にお話いただきました。
紅林教授は、電子工学の分野で世界最先端の研究をなさっています。今取り組まれているのは「AIの省電力化」だそうで、
「デジタル回路のAIを、アナログ回路の人間の脳に近づけるため、ナノスケールの磁石を用いる」
という最先端の研究内容に生徒たちは度肝を抜かれたようでした。生徒たちからは、AIの今後などについて質問もされました。
20代で渡英された紅林教授は、高校2年生でイギリスに来た生徒たちに
「君たちはスタートが僕より5年も早い。それは素晴らしいアドバンテージだ。君たちが10年後、20年後にどんなふうに世界で活躍するのかとても楽しみだ。」
とメッセージをくださいました。
イギリスで世界最先端の研究をされている紅林教授に、将来の自分の姿を見た8期生でした。