「学びにUK」8期生 ミルヒルインターナショナル(高校)訪問
甲南高校と長くお付き合いいただいている、ミルヒルインターナショナル(高校)に来ました。
会議室とは思えないゴージャスさです。
Help yourself! と言っていただき甲南生から歓声が上がりました。予期せぬもてなしに朝ごはんを食べてきたはずなのにパンに手が伸びます。
朝8時半の笑顔です。
よく「イギリスは食事がイマイチ…」と言われますが、そんなことはありません。どこでも大変美味しい食事をいただけます。
「このクロワッサン今までで一番美味しい!」
「もうイギリスで太って帰ろう!」
と皆大喜びで楽しみました。
軽食に喜んだ後は、チャペルサービスが行われました。
日本の生徒朝会のようなものですが、内容は全く異なります。あいにく写真を撮れる雰囲気では無かったので、その素晴らしい内容については、研修生の帰国後にぜひ尋ねてください。
チャペルサービスの後は音楽棟に移動して、音楽を専攻されている学生さんたちによるミニ演奏会で歓迎いただきました。
我らが研修生を代表して、吹奏楽部の下唐湊君もピアノを披露してくれました。
サッカー場8面、テニスコート8面がある敷地です。
こちらの建物はフランシス・クリック科学棟です。ミルヒル出身で、DNAの螺旋構造を解明したフランシス・クリックにちなんでいます。
ミルヒルの校長先生にご挨拶いただきました。
研修生と同学年の生徒さんと合流し交流が始まりました。
またパンを食べているように見えるのはきっと気のせいです。
交流の後は主に理数系の教室をまわり、
先生方のお話を伺いました。
こちらでは化学の実験を拝見しました。
日本でも学んでいた内容の実験ですが、
実際に見るのは初めてだったらしく、大変興味深く観察しました。
学校のシステムや学生生活がかなり日本と異なりますが
学ぶ内容は同じことに新鮮な驚きを感じ、
日頃の学習の大切さを改めて実感しました。
次は物理の先生に実験を見させていただきました。
「英語が母国語ではない生徒もいるから、実際に実験をしてみせることを大切にしてるよ」とのことでした。実験機材が豊富にある理由がわかりました。
実際に手を動かし、目で確認する。SSHの探求で
大切にしていることは異国でも同じなのだと再確認しました。
こちらでは生物の授業を見学させていただきました。
どの授業でもミルヒル生たちはiPadで授業を受けています。
ミルヒルだけではなく、イギリスではIT端末を用いた
授業がかなり普通になっています。
文系、理系、実技系問わず生徒たちはiPadを駆使して
学んでいます。拝見した限り、紙の教材はほとんどありません。
デザイン&テクノロジーの授業に参加させていただきました。
日本で言えば技術の授業ですが、その内容はかなり異なります。
CADデザインから電気・電子工学まで幅広く深く学びます。
初めてCADを使いましたが、
ミルヒル生のサポートで素敵なデザインの車が出来ました。
今回は本校がSSHであることを考慮して、
理系科目を中心に見学体験させていただきましたが、
もちろん文系、実技系の科目も充実しています。
日本のように文系・理系の専攻はなく、
生徒たちは例えば、数学・哲学・地学、のように
自分が深めたい分野を自由に深められます。
この自由度の高さはぜひ日本でも
導入したいシステムです。
ミルヒルインターナショナルの名にふさわしく、わずか10人程度のクラスでもイギリス以外に、ロシア、ナイジェリア、ウクライナ、中国、韓国、香港、トルコ、そして日本など生徒たちの出身国は多岐にわたります。
体験授業の後は、ミルヒル生に向けて鹿児島と甲南の紹介をしました。
ミルヒル生は何ごとにも関心が高く、熱心に質疑応答がなされました。
授業体験・交流の後はカフェテリアでランチをいただきました。
午前中、既に3回食事をしていた気がするのはきっと気のせいです。
美味しい食事を前に、新しい友人との会話が弾みました。
食事後はいよいよお別れです。
ハグをして別れを惜しみます。
最後に挨拶を交換して、お土産をいただきました。
ミルヒルオリジナルのトートバッグ、ノート、そしてみんなで記念撮影した写真です。
来年の再訪を約束し、ミルヒルを後にしました。
甲南、ミルヒル両校の絆が末永く続きますように!