「学び台湾(3期)」7日目(9/23)現地報告
台北市から上原です。
9月23日(土曜日)、実質活動最終日となったこの日、生徒たちはフィールドワークのため、グループ単位で台北の街に出かけて行きました。
台湾で各グループテーマの情報収集・アンケート実施をするため、英語でのアンケート用紙に中国語のアンケート用紙、アンケートに答えてくれた人への贈り物など生徒たちは準備を重ねてきました。直前に中国語のアンケート用紙を修正するなど、慌しかったですがなんとか間に合ったようです。
そして、午後5時。どのグループも充実感と疲労感の入り混じった表情でホテルに帰ってきました。夕食後、各グループごとに報告を聞きました。生徒が口を揃えて言ったことは、とにかくアンケートを断られることが多く答えてもらうのに苦労したことだそうです。
さて、今回の台湾研修におけるメインテーマは次の通りです。
『鹿児島の「人口問題に起因する諸問題」とその原因はなにか探る〜台湾との比較を通して〜』
各グループ、上記テーマにそったサブテーマを設定しています。
①「鹿児島茶のブランド力の調査」(鹿児島茶の消費、茶業従事者と人口増減の関係について)
・約70人の方がアンケートに答えてくれた。
・観光地の台北101(タワー)や大きな公園などでアンケートを実施。
・アンケートをお願いする中で、老若男女問わず日本語を話す人が結構いた。
・日本茶を普段から飲む人は結構いたが、鹿児島茶を知っている人はほとんどいなかった。
・茶葉店で調査を実施したところ、台湾人にはウーロン茶や紅茶のように発酵させて香りが強く出るものが好まれるようだ。日本茶は味が薄く感じる。香りが少ない。
・台湾茶の方が発酵させているから健康によいと思われている。
②「学校数の減少による商店街の利用について」
・買い手(客)と売り手(店)に分けてアンケートを実施、それぞれ25の回答を得た。
・台北市内で閉校になった小学校近くの商店街で聞いた。
・買い物に影響出たか、他。
・小学校の跡地は行政の施設を建設中。
・回答のお礼にクッキーと折り鶴を渡したらとても喜ばれた。
・アンケートを断られることが多々あったので、お願いの仕方を工夫した。
③「高齢者の増加が介護職従事者の数にどのような影響を及ぼすか」
・高齢者や介護職の人が集まることが多い公園でアンケートを実施。
・13人の介護職従事者から回答を得た。
・勤務環境や現状について質問をした。
・介護職の収入は平均して高いようだ。現状に満足している人がいる反面、不満に感じている人もいる。
・質問に答えてくれた13人は全て台湾人ではない人(東南アジアから働きにきている。これについては事前に把握)。
・一般の台湾人の、介護職についての認識。
各グループとも、アンケートの集計・検証は、帰国後、総合的な学習の時間を使って行う予定です。
アンケートに答えてくださった全ての皆さん、ありがとうございました。