このような「教科横断型授業」は、他教科同士をつなぐことで生徒たちの多面的・多角的に物事をとらえる力を育むために多くの学校現場で取り組まれています。
今回は、社会科(政治経済) 橋口教諭と英語科・山下教諭、そしてALTのDan先生の3人「How much money can you make with 1,000 yen and 2 hours? ~1,000円と2時間で最大の利益を出すには?~」というタイトルで、英語の教科書の題材の1つである「スタンフォード大学で実施された授業」を模して授業が実施されました。
写真下:3人の先生で授業します
今回は、社会科(政治経済)・橋口教諭と英語科・山下教諭、そしてALTのDan先生の3人で授業を展開。まずはDan先生のプレゼンをみんなで聞き,評価方法を確認しました。さらに,橋口教諭から,良い点や課題点の分析がありました。Dan先生のユニークで実現性の高いアイディアと,普段の英語の英文読解からでは得にくい「社会との関り」をより深く捉えた橋口教諭からの解説に一同納得。
生徒たちは今日までに各グループで協力し,知恵を絞った案を立て,英語でポスターを作製。緊張しながらも他の生徒や先生方を前にそれぞれのアイディアを英語でプレゼンテーションしました。英語や日本語で質問があり,苦戦しつつも回答しながら楽しんで発表していました。
写真下:デザインやアピールポイントを工夫したポスターを前に熱意溢れるプレゼン
中には「お墓参り代行」や「治験者を募集している会社との仲介」,「家事代行」「育児サービス」など時代を反映したアイディアの数々に,橋口教諭からも「社会では,お金を儲けるためとは言え,利益中心でも成り立たない。持続可能性や人の心をつなぐ観点も必要。まだまだ改善の余地はあるけれども実現性や独創性の高い案ばかりでした。」と講評がありました。
写真下:創造性あふれるアイディアと工夫されたプレゼンポスター
「お金を稼ぐという具体案を考えたことなかったので新鮮だった。持続可能性や人の心をつなぐ,という観点を聞き,利益だけでなく様々な観点から物事は成立しているんだなと思った。教科が混合されることで,社会でより活用しやすい勉強になると思う。」
「メンバーと話し合いながら英語で表現することに挑戦したが、アイディアをうまく英語で伝えるのに苦労した。また挑戦してみたい。」
といった感想がありました。
このような「教科横断的授業」だけでなく,生徒の知的好奇心や多角的な視野を伸ばす授業を、今後も全教科で展開していきます。