12月7日(木)、2日目の研修先は、「筑波実験植物園」「高エネルギー加速器研究機構」「理化学研究所」「サイエンス・スクエアつくば」「地質標本館」の5か所です。
①「筑波実験植物園」
ここでは約7千種の植物が育てられており、1つ1つの植物がどういう性質をもっているかを明らかにすることで、植物多様性を知り、守り、伝えているそうです。
写真下:見どころ一位のメタセコイアとセコイアのプロムナードにて
写真下:熱帯地域の植物を観察する生徒たち
様々な気候帯の植物に触れ、温度や光、水の量による植物の違いを知り、生物の恵みによって私たちの生活が成り立っていることを実感した訪問となりました。
②「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」
この施設の訪問をとても楽しみにしていた物理選択者の生徒の姿も。
粒子加速器の仕組みや、光の速さまで加速した電子が曲げられることで放つ強い放射光の利用の方法などを学びました。2年生までの学習内容では理解するのに難しい内容もありましたが、生徒は頭をフルに回転させ、その中でたくさんの質問を行っていました。
加速器によって見える世界が広がることを感じたり、最先端研究に触れた時間でした。
写真下:素粒子原子核研究所を見学
写真下:加速器の仕組みを学ぶ生徒
③「理化学研究所」
バイオリソース研究センターであるこの機関では、万能細胞について学んだり、細胞を保管している保管所を見学したりしました。
写真下:
質疑応答の中で、「学んだことを自分の生活と結びつけながら考えること」や、「研究者は孤独だと思われがちだが、コミュニケーションが大切だ」というメッセージをもらいました。
写真下:リソースの提供について学ぶ生徒
研究や実験には欠かせないバイオリソースの大切さを感じた訪問となりました。
④「サイエンス・スクエアつくば」
ここでは、最先端の研究成果を見学・体験しました。産業技術総合研究所の研究がその成果とともに分かりやすく展示されており、一つ一つの成果を興味津々で見学しました。
光でキズを修復するゲルの研究や、音が鳴る布の研究など、どれも最先端で興味を引くものばかりで、中でも特に、健康で安全な未来を築くライフテクノロジーの展示場所には、多くの体験コーナーもあり、歓声があがっていました。
写真下:戦略的都市鉱山について学ぶ生徒
写真下:音が鳴る布を体験中
⑤ 地質標本館
国内最大級の地球科学専門ミュージアムである地質標本館。まず、入り口の日本列島周辺の震源分布のモニュメントに圧倒されました。
写真下:入り口天井の震源分布の立体図
日本の立体地質図を用いて活断層などの地質に関する情報を丁寧に教えていただいたり、地球内部の構造、火山と火山岩などを分かりやすく説明していただきました。
写真下:立体地質図の前で
写真下:火山について学ぶ生徒たち
展示の中には、桜島などの火山や、現在日本唯一の金の産地である菱刈鉱山などもあり、鹿児島県民である生徒にとって、身近にあるものを楽しく学べた時間となりました。
2日目もとても学びの多い、有意義な1日となりました。いよいよ、明日は最終日です。