「学び台湾4期生」5日目(9/20)現地報告
5日目は昨日交流した蘭陽女子高級中学のある宜蘭県の歴史と文化に触れる一日です。
まずは,「宜蘭の貴重な財産を保存し,大切にする」をコンセプトに2010年に正式オープンした地域博物館である蘭陽博物館です。
四つの階に分けて設計された「山のフロア」,「平原のフロア」,「海のフロア」が結合して,宜蘭全体の地理環境や文化の歴史を展示しています。
写真下:蘭陽博物館は地域の地理的特質をイメージした外観
写真下:4階建ての天井は高く美しい
写真下:宜蘭の昔の生活様式を展示してある
写真下:宜蘭には先住民の歴史もある
文化や歴史を学んだあと、出口近くに行くと、印象的な展示がありました。
写真下:くじらの胃には石油製品がつまっている。
「誰が鯨を殺したのか」と掲げられた場所には、鯨が人間の捨てた人工物を飲み込んでいる事実を伝える展示がありました。
私たち台湾4期生も、歴史と文化の「影」を伝える自戒のメッセージから大切なことを学びました。
つづいて日本統治時代の初代宜蘭廳長であった西郷菊次郎氏の功績を讃えて建てられた西郷廳憲徳政碑を見学しました。
写真下:西門堤防の石に当時の巿民達により「西郷憲廳徳政碑」と刻まれた。
写真下:ガイドさんから西郷憲廳徳政碑の説明を受ける。
そして午前中のラストに宜蘭設治紀念館へ訪問しました。ここは日本統治時代の宜蘭庁長、西鄉菊次郎が建設したもので、後に宜蘭県の歴代行政首長の官邸になりました。現在は宜蘭の歴史や文化の記念館となっています。
写真下:記念館は古い日本家屋を残してある
写真下:1997年に修復され、現在は見学可能である。
写真下:館内の西郷菊次郎氏の写真
日本統治時代に4年半ほど知事をしていた西郷菊次郎氏をこれほど敬い、現在も大切にしている宜蘭の方に本当に感謝したいと感じました。
昼食をはさみ、午後はお茶摘みとお茶飴つくり体験をしました。
台湾は烏龍茶などのお茶が有名ですが、宜蘭県には茶摘みを体験できる施設もあります。
写真下:麦わら帽をかぶり、準備万端です。
写真下:お茶つみは親指と人差し指で、一茎二葉の先端を摘む
写真下:黙々と時間の限り摘み続ける生徒たち
お茶摘みも始まりだすと、集中して摘み続け、終了ぎりぎりまで夢中でした。
今回は摘んだお茶で緑茶をつくります。
烏龍茶や紅茶も葉っぱは同じですが、発酵の分、時間が必要になります。
写真下:まずは摘んだおちゃっぱをかごに広げます。
お茶の葉を絞り、熱を通した後は、いよいよ乾燥です。
写真下:仕事を終え、あとは出来上がるのを待つのみ!
お茶の出来上がりを待つ間に、お茶飴づくりと湯のみ茶碗のデザイン制作をしました。
写真下:飴づくりはまるで手品みたいでびっくり
写真下:みんなで挑戦しました
写真下:真剣な表情で飴の加工をしていきます。
写真下:上手にできたでしょうか。
写真下:箱詰めまでやってみます
写真下:茶碗のデザインに真剣です。
写真下:集中しています。
写真下:最後はお茶の振る舞いを楽しむ
一日通して、宜蘭県の文化や食事などを体験し、本当に良い一日となりました。
明日は台湾師範大学での交流研修。
次のプレゼンで前回の反省をいかして、堂々と発表してほしいと思います。