「学び台湾(3期)」3日目(9/19)現地報告
「学び台湾」3期引率の上原です。遅れてしまいましたが、9月19日研修3日目の様子をお伝えします。日程前半2日間は「台湾を知る」ということで史跡や観光地を巡りましたが、この3日目からは台湾の方々との交流を通してより深く理解を進めることになります。
ホテルを出発後、はじめに総統府を訪問しました。中華民国総統府は、国家の長である総統(現職は、蔡英文総統)が執務を行う場所です。
写真下:レンガと高い塔が印象的な建物です。
この中華民国総統府は、日本が統治を行っていた時代、1919年に完成した台湾総督府の建物をそのまま使っています。東京駅の設計で知られる建築家・辰野金吾の弟子やその他の建築家の案がまとめられたデザインです。この総統府他、現在の台湾大学医学部の建物も旧帝大として建てられたもの。このように、台湾各地で日本統治時代の建物が取り壊されることなくそのまま大切に使い続けられています。
総統府到着時、2人の男性が迎えてくださいました。李 邦孚(り ほうふ)さんと、台湾研修でお世話になっている高崎商科大学の萩原豪先生。見学者用の入り口でセキュリティーチェックを受けて、総統府の中へ。はじめに、ガイドの方が日本語で台湾の歴史や日本統治時代のことなど資料を使いながら解説してくださいました。
写真下:総統府のエントランスで記念撮影。
ここは、中華民国総統が毎日出退庁の際に通る場所だそうです。
こちらで、長年政治の中枢で活躍された姚 嘉文(よう かぶん)さんと対面。台湾で高名な方とお会いできたことに生徒たちはみな感激した様子でした。
総統府を出て、徒歩で移動。続いて、二二八和平公園に向かいました。台湾の歴史を語る上で忘れられない二二八事件。犠牲になった多くの人を追悼する場所として整備されています。
写真下:印象に残るモニュメントが建っています。
写真下:公園内でリスがお出迎え。
写真下:総統府付近は、大学病院や省庁が建ち並んでいます。
続いて訪問したのが、立法院。日本でいう国会です。ここでも長年政治に携わってこられた魏 瑞明(ぎ ずいめい)さんと対面。流暢な日本語で出迎えてくださいました。
写真下:立法院入り口にて。
写真下:立法院の仕組みについてのビデオを鑑賞。
立法院秘書長の林志嘉さんが出迎えてくださいました。
写真下:林さんから記念品を贈られる団長の郡山くん。
写真下:立法院議場前にて。
写真下:議場内を見学。
正面には中華民国建国の父・孫文の肖像。立法委員(国会議員)の席に座ってお話を聞きました。
写真下:立法院内の食堂で豪華な昼食をご馳走になりました。
昼食後は、立法院委員の議員会館へ。
今回の学び台湾メンバーは3グループに分かれて、それぞれ介護や茶の経済、過疎化による学校の廃校などについて研究しています。ここでは、それらのテーマについて台湾における現状や行政の取り組みについてお聞きしました。
写真下:解説をしてくださった洪立齊さん(右端)は弁護士で、立法院委員による政策作成に携わっています。
写真下:生徒たちは真剣な表情。
写真下:議員事務所も見学させてもらいました。
立法院を後にして、最後は魏さんが所属される台湾国家連盟の事務所へ。台湾と日本の歴史やこれからについて話してくださいました。
講話の中で魏さんは「台湾、日本はじめ、アジア諸国には過去大変な時代があったことは事実。過去を振り返り反省することももちろん必要だが、若い皆さんにはこれからを、未来をみてがんばってほしい。台湾と日本が隣人としてより良い関係を築くために皆さんに期待します」とお話されました。
今日1日だけでも多くの方にお世話になりました。改めて、台湾には知日・親日が数多くいらっしゃることを実感しました。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!