1学期終業式
本日、7月20日(木)、1学期終業式が行われました。
原之園校長による式辞は次のとおりです。
〇こころをいかにコントロールするか!(要旨)
先日、旧3年担任の浪人生激励に同行した。さすが甲南生!予備校でも甲南生らしく元気に振る舞っていた。安堵したが、壁に多数掲示されていた「克己」の文字に心が疼いた。
浪人生は言うまでもなく、現役生もいや誰しも悩むものだ。もちろん「克己」(怠け心や欲心・邪念に打ち勝つこと)も重要だが、むしろ、英語でいうところのself-contral、心の安定を保つことが必要ではなかろうか。甲南では「いつだって甲南日和!」を謳っているが、実は心の安定維持は極めて難しいことだと思う。
今日は特別に、皆さんに40数年前からずっと聴き続けている楽曲を紹介しよう。
“What a wonderful world!”
和訳しなくても分かると思うが、手元の英語歌詞にあるとおり、何と言うことはない、日常や人々の生活を描いている。発表当時は米国社会はベトナム戦争時で厭世的な気分が充満していた。荒んだ米国人の心を和ませたとも言われている。
私も“What a wonderful world!”でかなり救われてきたように思う。「克己」も大事だが、まずは皆さんにも心の安定を保つようなものを持ってほしい。見つけてほしい。
写真下:体育館内に“What a wonderful world!”が流れ、英語歌詞を読みながら聴き入りました。
もう一つ、同じく40数年聴き続けている“Climb Every Mountain”を紹介する。
これは、ヨーロッパアルプスを背景にドイツに併合されるオーストリアを舞台にしたミュージカル映画“The Sound Of Music”で使われている楽曲の一つ。絶望的な困難な状況から果敢に脱出しようとするときのもの。歌詞に勇気づけられませんか?
皆さんも、これから様々な困難に遭遇するでしょう。でも逃避するのではなく、自分の夢を見つけ夢を実現するため、勇気を奮い起こして…“すべての山に登れ!”
何人かの先生に、これらの楽曲を知っているかと尋ねてみたところ、ほとんど知らなかった。50年ほど前のものだから無理からぬことだが、ただ一人、“My favorite songs!”と即答した人がいる。それは、若い米国出身ALTの先生だった。なにかしら…米国のmentalityを感じた。
式辞の後、全員で校歌を斉唱。
進路指導部主任、生徒指導部主任、保健部主任の先生からそれぞれ夏季休業中についての連絡や注意について話がありました。