本日、平成28年度の締めくくりとなる修了式が行われました。
それに先立ち、表彰式を行いました。表彰を受けた生徒は次のとおりです。
【書道部】
第55回ひな祭り書道展(3/5)
・遊墨賞 徳永 麻鈴(2年)
【W-KI関連】
第1回高校生よかアイデアコンテスト(2/12)
・審査委員賞 豊島 鈴(2年)
・佳 作 松元 彩乃(2年)
・甲南高校代表(学校賞)山口 朋輝(1年)
第2回学生がつくる鹿児島県の着地型旅行プランコンペ(3/12)
・最優秀賞 瀬戸口ひかる、鮫島 桃佳(1年)
・MBC南日本放送賞 川嵜 翔太、吉田 龍馬(1年)
【ボランティア活動50回達成】
・板坂 麻菜華(2年)
【平成28年度3学期甲南100冊読破運動】
累計300冊 宇都 舞花(2年)
累計200冊 土井 崇稔(1年)
累計100冊 日高 丈貴(2年)、大平真夕(2年)、前野春花(1年)、楯ゆりか(1年)
みなさん、おめでとう!
表彰式後の修了式では原之園校長から以下のような話がありました。
校長の話(要旨)
“La La Land”と“シーシュポスの神話”
先日、話題のミュージカル映画“La La Land”を観た。過去の名作を見事にオマージュしており、さすが各種のアカデミー賞を受賞しただけのことはある作品だった。
映画の最後(エンドロール前)に、限定的な人生の中でちょっとした選択の違いにより異なる人生があり得ることを90秒ほどで見せてくれたのが印象的だった。ただ、どちらの選択が良かったかは一概には言えないと考えさせるものだった。
“シーシュポスの神話”は、「異邦人」「ペスト」などの作品でも有名なフランスの小説家、哲学者のアルベール・カミュの作品。1957年にはノーベル文学賞を受賞。
神々の怒りをかったシーシュポスは大きな岩を山頂に運ぶという罰を受けた。毎日、山頂まで岩を運ぶが、運び終えた瞬間に岩は転がり落ちる。その繰り返しの日々。限りある人生を定められた範囲の中で送らざるを得ない人間の不条理を描いている。
カミュの“不条理”とは、人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望的状況のことというが、皆さんはどう考えるか?“不条理”は絶望的状況なのだろうか。岩を運び上げるという行為は、日々同じかもしれないが、日々感受することまで同じだろうか。
皆さんは甲南生としての日々も残すところ1年或いは2年弱だ。何の変哲も無い毎日でも、風や木々などの自然は言うまでも無く、自分の気持ちや出会う人々の心情は同じではない。日々、新鮮ではないだろうか。限定的な人生だからこそ、一瞬一瞬を大切にすべきなのではなかろうか。
書道室には「今、この瞬間に懸けろ」と掲示してある。残り少ない高校生活だからこそ、すべての感覚を研ぎ澄まし、存在した痕跡をそれぞれの心に残してほしい。
※第47回「甲鶴戦」のキャッチフレーズ
轍(わだち) ~魅せろ 青春の軌跡(あと)~