14年ぶりだそうです
Bonjour!
日本同様,パリも寒い日が続いています。先日はあられ混じりの雨が降りました。今日・明日とセンター試験ですね。受験する3年生や過卒生の皆さんの健闘を祈ります。
パリ市内にサン・マルタン運河という水路があります。ここは,パリ市民の憩いの場所になっています。私も好きな場所で,時々スケッチに出かけます。この運河沿いにはカフェやブティックがたくさん並んでいます。また,古いフランス映画「北ホテル」のモデルとなったホテルが今も残っています。
写真下:今はカフェレストランとなっている「北ホテル」
そのサン・マルタン運河が14年ぶりに大規模な清掃を行っているとのこと。早速,その様子を見に行ってみました。
運河の水はすっかり抜かれ,作業員が重機や人力で清掃を行っていました。とにかく驚いたのは,運河の底に溜まっていたゴミの量と内容。空き瓶や自転車はかわいい方で,バイクやベビーカー,スーパーの大きな買い物カート,椅子,机,便器にバスタブと信じられないような物まで捨てられていました(しかもそれらは1つ2つではなく大量に)。だいぶ片付けられた様子でしたが,まだ多くのゴミがそのままでした。
写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河①
写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子①
写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河②
写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子②
写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河③
写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子③
写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河④
ショベルカーで溜まった泥をすくい上げています
写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子④
写真下:パリの人々も興味津々のようです
写真下:運河の底から出てきた大量の空き瓶(ワインやビール)。これでもごく一部
運河沿いにはたくさんの人が集まり,よくお酒を飲んでいます。おそらくその時に空き瓶を投げ込むのでしょう。
写真下:細かいゴミは人の手で回収
写真下:溜まった泥を重機で集めています
写真下:バスタブを回収中
写真下:泥に埋まる自転車。まるでオブジェのよう
写真下:まだ手つかずのゴミや泥
写真下:バスタブの上でくつろぐ鳥
清掃作業は4月上旬まで続くとのことです。以前,このブログで紹介した日本語情報誌「OVNI(オヴニー)」のホームページでも作業の記事が掲載されています。http://ovninavi.com/大漁なり〜%E3%80%82/
サン・マルタン運河の惨状(?)を見て驚く人も多いと思いますが,パリの一面をよく表していると言えます。パリに初めて来た人の多くが,その美しい街並みと同時にゴミの多さに驚きます。至る所にゴミが落ちていてタバコの吸い殻も大変なものです。みんながそうではありませんが,ゴミのポイ捨てをする人が結構います。ある時,すごく上品なマダムが鼻をかんだティッシュをポイっとした時は唖然としてしまいました。上下水道が整備される以前は,家庭のゴミや屎尿を通りに投げ捨てていた歴史が今でもそうさせるのでしょうか・・・。
À bientôt!(また近いうちに!)