年の瀬のパリ
クリスマスイブの夜,自宅近くにあるノートルダム大聖堂の鐘はひときわ大きく鳴り響いていました。おそらくミサが行われていたのでしょう。
翌25日の午前中,自宅近くを歩いていると遠くからサイレンの音が聞こえてきました。10台ほどの警察の白バイが近づいてきたので「何事だろう!?」と身構えました。が,よくよく見ると一台の白バイの後ろにサンタが乗り,道行く人やアパートから眺める人たちに手を振っています。警察によるパフォーマンス,ということでしょうか・・・。
冬,フランス人は魚介類をたくさん食べるそうです。なるほど,街中のマルシェ(市場)を覗くと,魚,エビ,貝,牡蠣,サーモン・・・と魚介類が所狭しと置かれています。
写真下:新鮮な魚介類の数々
また,クリスマスや年末年始の頃になると,スーパーの精肉売り場には普段は見かけない種類の肉が並びます。
写真下:何の肉でしょう?
写真下:パッケージの文字を見ると・・・
なんと「Kangourou(カンガルー)」や「Crocodile(ワニ)」です!他にも,「Autruche(ダチョウ)」「Dromadaire(ヒトコブラクダ)」といったものもあります。これらは,フランス国外からやってきた人たち向けに売られているのだそうです。それだけフランスが多民族国家であることを表しています。
食の話題をもうひとつ。私は普段パンを買って食べていますが,ご飯も食べます。米は日本料理食材店で購入することができます。いつも買っているのは写真のお米です。
このお米,実はイタリアで作られたこしひかりなのです。初めて炊いた時「味は大丈夫かな」と心配しましたが,日本国内で作られる米に負けないくらい美味しいですよ。
年内のパリだよりは今回が最後となります。2015年のパリはテロ事件という大変な出来事が起きてしまいました。来年はこのような悲しい事件の無い1年になってほしいと心から願っています。年明けすぐに新年を迎えたパリの様子をお伝えしたいと思っています。
お世話になった全ての方に感謝申し上げます。皆様,よい年をお迎えください。
写真下:朝焼けに赤く染まるノートルダム大聖堂(12月25日)