平成27年第3回甲南塾
本日,14:00から平成27年第3回甲南塾を行いました。
講師に獣医師で動物病院院長,甲南28期の本田洋さんをお迎えしました。本田先生には毎年1年生の進路セミナーで本校生を引き受けていただいており,また,いろいろな活動をしておられることから,ぜひにと講師をお願いしました。
[講演の要旨]
・なぜ獣医師になったのかとよく言われるが,動物が好きとかのほかに,鹿児島で出来る仕事をしたいということがあった。
・世の中には,理系だけで成り立つ職業も,文系だけで成り立つ職業もない。獣医師の仕事をしていても,論文を書いたり,人に伝えるということ,また,法律に基づいて仕事をするなどは文系的な部分が大切だ。
・食肉検査も獣医師の仕事だということも知ってほしい。
・ライオンズクラブでの仕事にも,子どもたちが安全で安心できる環境を作るなどのために取り組んでいる。
・教養を身につけることを,論語では「詩に興り,礼に立ち,楽に成る」と言っている。
・ハワイに持ち込まれたウグイスの鳴き方が80年経って単純になっている。これは競争がなく,努力をしなくなった結果だ。生物は「楽」な方に簡単に流れる。穏やかな環境は,生物の能力を劣化させる。才能は努力がなければ光らない。受験は決して戦争などではない。勝つことは目的ではなく,戦うことは自分を成長させるために絶対に必要なことだ。
本田先生には,獣医師の話だけでなく,いろいろな分野の話をしていただきました。最後のハワイに持ち込まれたウグイスの話は,特に生徒にとって大切な教訓だったと思います。本田先生,お忙しい中,本日はありがとうございました。