平成27年第2回甲南塾
創立記念式のあと,平成27年第2回甲南塾を行いました。
講師に「薩摩藩英国留学生記念館」を総合プロデュースされた甲南33期の砂田光紀さんをお迎えしました。本校が今年度から「めざせ21世紀!薩摩スチューデント事業」を実施することから,ぜひにと講師をお引き受けいただきました。
[講演の要旨]
・生麦事件から薩英戦争を経て留学生派遣に至る経緯
・森有礼が残した短冊にあった「宇宙周游一笑中」を今日の演題にした。
・留学生は旅をしなければ,日本が遅れている現実がわからなかった。このままで日本は取り残されるという思いが彼らを突き動かした。
・人生は旅そのものである。若い頃の旅の経験が今やっている仕事につながっている。
・死ぬまで旅をしてほしい。世間のうわさ,ネットの情報などに惑わされてはいけない。自分の足で歩いて自分の目で見て食べてみなければ本当はどうなのかはわからない。旅をして出会って感じてほしい。
・旅は人間を大きくしてくれる。失敗したり打ちのめされることもあるが乗り越えれば良い。
・薩摩スチューデントのその後のように,どうせ生きるなら公に資する生き方をしてほしい。自分が生きていることが社会のためになれば良い。
砂田先生から150年前に決死の覚悟で海を渡った薩摩スチューデントの生き方や,旅をとおして自分で直に感じることの大切さを教えていただき,生徒も目が開かれる思いを持ったようです。砂田先生,今日はありがとうございました。