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甲南高等学校

剛 明 直(ごうめいちょく) 気高く 優しく 健やかに 

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2017年8月 2日 (水)

“英語ふれあい教室”(小学生と甲南生の英語交流会)

昨日(1日)に甲南二甲記念館で第1回「英語ふれあい教室」を行いました。

創立111周年を迎えた甲南が今年度から始めた新しい取組“Next One! Project”のひとつとして実施しました。(荒田小学校、中洲小学校のPTAの方々のご要望に応えたものです)荒田小学校から21人、中洲小学校から8人の「未来の甲南生」とその保護者の方々が参加されました。

甲南の英語科職員が謎のマジシャン等となり、軽妙な話術で小学生を英語の世界に引き込む中、ESS(英語部)甲南生が小学生の各グループにアシスタントとして入り、英語を使ったゲームやコミュニケーション活動をサポートしながら楽しく英語とふれあいました。小学生も甲南生もみんないい笑顔のひとときでした。

この取組は来年度以降も続ける予定です。21人の参加者の皆さん、来年もぜひ参加してね!

甲南生がやさしくサポートP1930126

参加者全員で楽しくコミュニケーション活動P1020138

2017年7月28日 (金)

ボランティア推進指定校プレート交付式/表彰式/壮行会

7月20日(木)の終業式で、

ボランティア推進指定校プレート交付式

部活動等大会表彰式

全国大会出場等壮行会をあわせて行いました。


この度、鹿児島市社会福祉協議会ボランティアセンターからボランティア推進校としての指定をいただきました。所長の窪園さんが来校され、プレートの交付式を行いました。

写真下:窪園さんからプレートを授与される生徒会長の森山くん。

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甲南では、全校あげてのボランティア清掃はじめ、生徒個人でも自主的なボランティア活動を日頃から実践しています。今回の指定を励みに、より一層ボランティア活動に精進したいと思います。

鹿児島市社会福祉協議会ボランティアセンターの皆様、ありがとうございました!


続いて表彰式。表彰を受けた生徒は次の通りです。

【陸上競技部】

 第72回鹿児島県陸上競技選手権大会(7/1~3開催)

 ・男子100M 第2位 11秒13  竹之下 卓也(2年)

 ・男子200M 第2位 21秒80  竹之下 卓也(2年)

 ・男子ジュニア800M 第3位 2分02秒92 福留 勘太(2年)

 ・男子ジュニアB走幅跳 第3位 6M38 清野 瑛一朗(1年)

【ESS】

 第37回高校生英語弁論大会九州地区代表選考会(7/7開催)

 ・最優秀賞 岩元 美月(3年) 

【書道部】

 第55回南日本七夕書道展(7/2)

 ・鹿児島市議会議長賞 原野 千香子(3年)

 ・県書道会賞 石原 美麗(3年)

 ・県高校書道教育研究会賞 湯田 美咲(3年)

【水泳部】

 平成29年度鹿児島県選手権水泳競技大会(7/1開催)

 ・200M個人メドレー 第2位 2分27秒88 脇本 詩子(3年)

 ・400M個人メドレー 第2位 5分13秒67 脇本 詩子(3年)

【将棋同好会】

 第30回全国高等学校将棋竜王戦鹿児島大会(7/9開催)

 ・優勝 宮屋敷 優太(1年)

【ハンドボール部】

 第52回鹿児島市民体育大会ハンドボール競技(7/16開催)

 ・男子 第3位(代表 小山田 爽一郎) 

 ・女子 第3位(代表 德田 比米子)

【その他】

 第3回高校生ビブリオバトル大会(5/28開催)

 ・優勝 東上床 舞(3年)

【クラスマッチ】

 ・バドミントン 第1位/3年6組  第2位/3年2組  第3位/2年1組

 ・男子バレー  第1位/2年7組A 第2位/2年2組  第3位/3年7組

 ・男子サッカー 第1位/3年8組  第2位/3年4組A 第3位/2年7組

 ・女子バレー  第1位/3年2組A 第2位/2年6組  第3位/3年1組A

 ・カルタ    第1位/3年4組  第2位/1年4組  第3位/2年5組

 ・ドッジボール 第1位/3年5組  第2位/3年3組  第3位/3年4組

 ・総合順位   第1位/3年4組  第2位/3年2組  第3位/2年7組

【甲南100冊読破運動】

 ・累計200冊 中園 健斗(3年)、尾山 楓(2年)

 ・累計100冊 折口 武史(3年)、前迫 遼(2年)、中武 裕夢(2年)、岡部 倫奈(2年)

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皆さん、おめでとうございます!


最後に、全国大会等出場者の壮行会を行いました。

7月〜8月に全国大会等に出場する部活動および個人は次の通りです。

【KBC】濵上 香帆(3年)、石塚 真由(3年)、門松 まど花(3年)、三原 楓花(2年)、竹山 英里(2年)、中村 真幸(2年)、宮本 純花(3年)

【ESS】岩元 美月(3年)

【陸上競技部】北村 遥大(3年)、棈松 建臣(3年)、奥 柊太(3年)、竹之下 卓也(2年)、鷲尾 将行(2年)、楠元 亮太(2年)、清野 瑛一朗(1年)

【カヌー】宮川 遼大(2年)、山岸 菜々未(1年)

【将棋同好会】宮屋敷 優太(1年)

【第41回全国高等学校総合文化祭(宮城大会)】

 ・書道部門 石原美麗(書道部3年)

 ・美術工芸部門 折口武史(美術部3年)

 ・文芸誌部門 淵田まりん(文学部2年)

写真下:原之園校長が激励。

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写真下:生徒を代表して挨拶する生徒会長の森山くん。

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写真下:出場者を代表して、KBCの濵上さんが抱負を述べました。

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写真下:応援団によるエール。

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全校あげて応援しています。出場する生徒の皆さん、頑張ってください!

2017年7月27日 (木)

第46回定期演奏会のご案内

県立甲南高等学校音楽部・吹奏楽部 第46回定期演奏会を開催いたします。

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日時:平成29年8月9日(水) 開場13時30分 開演14時

場所:宝山ホール 入場無料/全席自由

特別出演:大平倍大氏(甲南高校62期、現在東京芸術大学大学院声楽科在籍)

プログラム

〇マーチ「春風の通り道」(本年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ)

〇英雄の証〜モンスターハンターより〜

〇昭和アイドル・コレクション

〇みんながみんな英雄

〇どんなときも

〇瑠璃色の地球  ほか

どなたでもご入場できます。多くの方のお越しをお待ちしております。

第46回定期演奏会ポスター 2017_teikiensoukai.jpegをダウンロード

定期演奏会についてのお問い合わせ先:甲南高校(099)254-0175

2017年7月20日 (木)

1学期終業式

本日、7月20日(木)、1学期終業式が行われました。

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原之園校長による式辞は次のとおりです。


〇こころをいかにコントロールするか!(要旨)


先日、旧3年担任の浪人生激励に同行した。さすが甲南生!予備校でも甲南生らしく元気に振る舞っていた。安堵したが、壁に多数掲示されていた「克己」の文字に心が疼いた。

浪人生は言うまでもなく、現役生もいや誰しも悩むものだ。もちろん「克己」(怠け心や欲心・邪念に打ち勝つこと)も重要だが、むしろ、英語でいうところのself-contral、心の安定を保つことが必要ではなかろうか。甲南では「いつだって甲南日和!」を謳っているが、実は心の安定維持は極めて難しいことだと思う。

今日は特別に、皆さんに40数年前からずっと聴き続けている楽曲を紹介しよう。

“What a wonderful world!”

和訳しなくても分かると思うが、手元の英語歌詞にあるとおり、何と言うことはない、日常や人々の生活を描いている。発表当時は米国社会はベトナム戦争時で厭世的な気分が充満していた。荒んだ米国人の心を和ませたとも言われている。

私も“What a wonderful world!”でかなり救われてきたように思う。「克己」も大事だが、まずは皆さんにも心の安定を保つようなものを持ってほしい。見つけてほしい。

写真下:体育館内に“What a wonderful world!”が流れ、英語歌詞を読みながら聴き入りました。

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もう一つ、同じく40数年聴き続けている“Climb Every Mountain”を紹介する。

これは、ヨーロッパアルプスを背景にドイツに併合されるオーストリアを舞台にしたミュージカル映画“The Sound Of Music”で使われている楽曲の一つ。絶望的な困難な状況から果敢に脱出しようとするときのもの。歌詞に勇気づけられませんか?

皆さんも、これから様々な困難に遭遇するでしょう。でも逃避するのではなく、自分の夢を見つけ夢を実現するため、勇気を奮い起こして…“すべての山に登れ!”

何人かの先生に、これらの楽曲を知っているかと尋ねてみたところ、ほとんど知らなかった。50年ほど前のものだから無理からぬことだが、ただ一人、“My favorite songs!”と即答した人がいる。それは、若い米国出身ALTの先生だった。なにかしら…米国のmentalityを感じた。


式辞の後、全員で校歌を斉唱。

進路指導部主任、生徒指導部主任、保健部主任の先生からそれぞれ夏季休業中についての連絡や注意について話がありました。

2017年7月 5日 (水)

クラスマッチ1日目

7月4日(火)午後~7月5日(水)、クラスマッチを実施中です。期末考査が終わった後ということで、どの生徒もテストのモヤモヤ(?)を吹き飛ばすかのように元気です。

実施種目は「男子サッカー」「男子バレーボール」「女子ドッジボール」「女子バレーボール」「男女混合バドミントン」「かるた」です。

4日明け方までの雨で屋外競技の実施が危ぶまれましたが、天候が回復。男子のサッカーコートは水溜まりをよけ縮小して設営。予定通り行われています。

写真下:熱戦が続いています。

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写真下:クラスの勝利に駆け出す生徒たち。

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写真下:アリーナからサッカーを観戦。

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写真下:男女混合のバドミントン。

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写真下:応援に熱が入ります。

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写真下:放課後、グラウンド整備を行うラグビー部。

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2日目に備えて、4日の放課後にラグビー部が水溜まりに砂を入れてグラウンド整備を行ってくれました。ありがとうございます!

本日は朝から曇天ですがなんとか天候はもちこたえてくれそうです。生徒の皆さん、水分補給をこまめに行い熱中症に注意しながら、クラスの勝利のために全力で戦ってください。

2017年4月 6日 (木)

新任式、第1学期始業式

春休みが終わり、今日から新学期です。生徒たちは元気に登校してくれました。

はじめに長めの清掃を行った後、旧学級でSHR。新学級と担任・副担任が発表されました。その後、体育館アリーナで新任式が行われました。

写真下:入場する新任者。

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16人の新任職員が原之園校長から紹介され、代表で吉元教頭が挨拶しました。

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フレッシュな16人が加わりました。心ひとつに甲南高校職員、今年度もがんばります!

その後、始業式が行われ原之園校長から次のような話がありました。


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校長の話(要旨) “イエスマン”と習慣

 “イエスマン”は一般に否定的な意味合いで使われる。たしかに、揺るぎない確固たる信念を持ち行動する人は尊敬すべきであり、目指すべきであろう。しかしながら、実際には現状維持に甘んじ、何事も受け入れようとせず、未来を否定的に捉えている人は多い。

 英国人のダニー・ウォレスの実話「Yes Man」をもとに制作されたジム・キャリー主演の映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」(2008米国)には考えさせられた。主人公の銀行員はプライベートでも仕事でもすべて“No!”。そしてすべてに行き詰まる。友人から“Yes!”と言う“習慣”を勧められた。そしてこの“習慣”で人生が好転。

  「人間は理性の生き物でもなければ、本能の生き物でもない。人間は習慣の生き物である」(ジョン・デューイ・米国・哲学者)、村上春樹氏の近著「騎士団長殺し」でイデア界の騎士団長も人間には“時間”があるから習慣を持っているという意の発言をしている。

 人と“習慣”は切り離せない。どのような“習慣”を身に付けられるかで人生は変わる。例えば、挨拶、読書も習慣だ。毎日、10分読書をする習慣を身に付けられたら、1年では3,650分、10年では36,500分だ。著作者は1冊の著作にどれだけの時間をかけているだろうか。そう考えると莫大な“時間”を獲得することになる。

    新学年だ。未来への投資として、“習慣”を身に付けて未来を変えてみないか。まずは手始めに挨拶と読書からスタートしたらどうだろうか。

2017年3月29日 (水)

本当にありがとうございました! -平成28年度離任式-

3月28日、離任式が行われました。甲南高校のためにご尽力された先生方を送るため、在校生、そしてこの3月に卒業した68期生の多くが集いました。

写真下:原之園校長が離任者を紹介。

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離任される先生方おひとりずつ挨拶。どの先生も甲南に対する熱い思い、生徒たちへの心に残るメッセージを送ってくださいました。中には感極まり涙する先生も・・・。

写真下:生徒代表でお礼を述べる生徒会長の吉見くん。

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写真下:おひとりずつ花束が贈られました。

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全員で校歌を高らかに斉唱。そして、割れんばかりの拍手の中退場されました。

写真下:花道を進む離任の先生方。

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離任する先生方、本当にありがとうございました!新天地でのご活躍、心からお祈りしております!

2017年3月24日 (金)

平成28年度修了式

本日、平成28年度の締めくくりとなる修了式が行われました。

それに先立ち、表彰式を行いました。表彰を受けた生徒は次のとおりです。

【書道部】

第55回ひな祭り書道展(3/5)

 ・遊墨賞   徳永 麻鈴(2年)

【W-KI関連】

第1回高校生よかアイデアコンテスト(2/12)

 ・審査委員賞 豊島 鈴(2年)

 ・佳   作 松元 彩乃(2年)

 ・甲南高校代表(学校賞)山口 朋輝(1年)

第2回学生がつくる鹿児島県の着地型旅行プランコンペ(3/12)

 ・最優秀賞 瀬戸口ひかる、鮫島 桃佳(1年)

 ・MBC南日本放送賞 川嵜 翔太、吉田 龍馬(1年)

【ボランティア活動50回達成】

 ・板坂  麻菜華(2年)

【平成28年度3学期甲南100冊読破運動】

累計300冊 宇都 舞花(2年)

累計200冊 土井 崇稔(1年)

累計100冊 日高 丈貴(2年)、大平真夕(2年)、前野春花(1年)、楯ゆりか(1年)

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表彰式後の修了式では原之園校長から以下のような話がありました。

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校長の話(要旨)

 “La La Land”と“シーシュポスの神話” 

 先日、話題のミュージカル映画“La La Land”を観た。過去の名作を見事にオマージュしており、さすが各種のアカデミー賞を受賞しただけのことはある作品だった。

 映画の最後(エンドロール前)に、限定的な人生の中でちょっとした選択の違いにより異なる人生があり得ることを90秒ほどで見せてくれたのが印象的だった。ただ、どちらの選択が良かったかは一概には言えないと考えさせるものだった。

 “シーシュポスの神話”は、「異邦人」「ペスト」などの作品でも有名なフランスの小説家、哲学者のアルベール・カミュの作品。1957年にはノーベル文学賞を受賞。

    神々の怒りをかったシーシュポスは大きな岩を山頂に運ぶという罰を受けた。毎日、山頂まで岩を運ぶが、運び終えた瞬間に岩は転がり落ちる。その繰り返しの日々。限りある人生を定められた範囲の中で送らざるを得ない人間の不条理を描いている。

 カミュの“不条理”とは、人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望的状況のことというが、皆さんはどう考えるか?“不条理”は絶望的状況なのだろうか。岩を運び上げるという行為は、日々同じかもしれないが、日々感受することまで同じだろうか。

 皆さんは甲南生としての日々も残すところ1年或いは2年弱だ。何の変哲も無い毎日でも、風や木々などの自然は言うまでも無く、自分の気持ちや出会う人々の心情は同じではない。日々、新鮮ではないだろうか。限定的な人生だからこそ、一瞬一瞬を大切にすべきなのではなかろうか。

  書道室には「今、この瞬間に懸けろ」と掲示してある。残り少ない高校生活だからこそ、すべての感覚を研ぎ澄まし、存在した痕跡をそれぞれの心に残してほしい。

※第47回「甲鶴戦」のキャッチフレーズ

 轍(わだち) ~魅せろ 青春の軌跡(あと)~

2017年1月10日 (火)

3年激励会 ~センター試験での健闘を祈念して~

始業式の後、3年激励会を行いました。大学入試センター試験に向けて1・2年生から3年生にエールを送る恒例の行事です。

写真下:応援団のかけ声で3年生にエール。

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写真下:1・2年生を代表して生徒会長の吉見君が激励の言葉を送りました。

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写真下:3年生を代表して、前生徒会長の宮原君が決意を述べました。

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3年生はより気合いが入ったことでしょう!

写真下:インタビューに答える3年生。

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今日は、KTSの取材があり、数名の3年生がインタビューに答えていました。

3学期始業式

冬休みが終わり、今日から3学期です。寒い中、生徒達は元気に登校しました。

写真下:アリーナからの桜島。朝は霞んでいました。

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SHR、長めの清掃があった後、アリーナで始業式を行いました。

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原之園校長が生徒に向けて次のような話をしました(要旨)。


 〇「駿馬」は何を見ているか?  

以前、しばらく住んでいた種子島の方から年賀状をいただいた。当地を懐かしく思い出したので、「種子島」のことを紹介したい。

鹿児島は南北600㎞あり、豊かな自然、様々な歴史を持っている。特色の一つに多くの有人離島、それぞれの特有の文化がある。種子島はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙機の打ち上げでも有名。九州最高峰の宮之浦岳を擁する険峻な屋久島と対照的になだらかでほぼ平らである。風を遮るものが無いので海からの強風が勢いよく吹き抜ける。

広田遺跡、平家落人の伝説など歴史的なものも多い。意外と、平安時代などの昔の言葉も残っているという。例えば「ばきー(馬貴)」は方言で妻のこと。平安時代、馬は貴重なものであり、妻はその馬より尊いという尊敬語とか。また実際に、かつて藩主島津氏から委託されて、貴重な馬を飼育していたという。

初めて、中種子町を訪問したとき、道路沿いの小学校に掲げてある言葉にふと心を奪われた。その日は、寒風が肌に痛いほどの日であったが、道路沿いの壁面に強く大きく書かれた文字、「よか馬は風に向かって立つ」。良馬は風が吹き付けてくる向こうに何を見ていたのだろうか?

3年生の皆さんは、あと数日でセンター試験だ。皆さんに吹き付ける風はどんな風か。高浜虚子の俳句に「春風や闘志いだきて丘に立つ」があるが、虚子が感じた風はどのようなものであっただろうか。風の吹いてくる向こうに何を見たのだろうか?

皆さんは、どんな風であろうとも、俯いてはいけない。逃げてはいけない。しっかりと受け止めなければならない。受験できることを感謝しながらしっかり全身で感じてほしい。

 「風を感じる」とは抽象的な意味合いだけでは無く、受験当日、風を感じることが出来れば、冷静であるということであり、また、感じられれば心は落ち着く。

悩む者に光を与えた、作家のトルーマン・カポーティ(「ティファニーで朝食を」「冷血」「遠い声 遠い部屋」等の著者)の有名な言葉にも「何でも無いことを考えろ、風のことだけを考えろ」というものがある。

風には土地土地の色々な風味がある。二次試験は鹿児島のみならず、全国各地で受験することになろう。それぞれの土地の風を感じてほしい。あたふたせず、大学受験という、皆さんの人生に吹く風をじっくりと味わってほしい。 

今年は酉年だが、「酉」には、鶏の他に、「酒つぼ」「実る、熟成する」の意味がある。今が甲南3年間の熟成の時だ。各自それぞれの「実り」を出してくれることを期待したい。  最後まで、怖れず、落ち着いて堂々と前進することを期待する。

そして、風の向こうに何があるか?自分で見つけてほしい。

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