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2018年2月 1日 (木)

全校朝礼1/29〜友よ、さようなら!お元気で!〜

1月29日(月)朝、全校朝礼を行いました。3年生にとって高校生活最後の全校朝礼でした。

それに先立ち、表彰式を行いました。表彰された生徒は次の通りです。


【百人一首部】
第44回鹿児島県新春かるた大会 (1/21)
・高校の部(無段者) 優勝  山内  真結果(2年)


続いて、約1年間甲南高校で学んだ米国留学生のフィニアン・ギャリーくんのお別れの式を行いました。2017年4月8日入学式の記事の中でフィニアンくんについて書いてありますがあれからもう1年近く経つんですね!

原之園校長が「甲南友情証書」と記念品を贈呈。

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そして、フィニアンくんが英語と日本語でお別れのことばの述べました。「甲南高校での毎日はとても楽しかったです。私の人生にとって大変貴重な経験となりました」とフィニアンくん。

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甲南生から「フィン」の愛称で呼ばれ愛されたフィニアンくん。大変勉強熱心で、早い段階で日本語でまわりとコニュニケーションをとっていました。故郷のアメリカ・ミネソタ州に帰っても甲南高校のことを思い出してくださいね!

写真下:百人一首部の山内さんとフィニアンくん

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同日、7校時に1学年でもお別れの会を行い、花束と記念品を贈りました。

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写真下:記念プレート(陶板)

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続いて、原之園校長から以下のような話がありました。

“Sunny Brain”でLet's begin!(要旨)

学生時代、数名の友人と“カサブランカ”(1946年公開 情熱的な映画ベスト100の1位)を観る機会があった。夜を徹して(青春だった!?)映画の感想を語り合ったが単純なラブロマンス映画なのに、人によって注目した場面が相当に違うことに驚いた。

後に心理学の授業で“選択的注意”(種々雑多な情報が渦巻く環境条件下でその個人にとって重要だと認識された情報のみを選択し、それに注意を向ける認知機能を指す概念)を知った。「カクテルパーティー効果」とも言うらしい。(ただ、我々の場合、単に映画鑑賞力の差だったのかも)

数年前「白熱教室」(NHK)で有名になった“Rainy Brain,Sunny Brain”Elaine Fox(オックスフォード大学感情神経科学センター教授)は、“Sunny Brain”の重要さを提唱している。

人は本能的に危機回避的な行動をとりがちなため“Rainy Brain”(悲観脳)に支配されがちだとし、より豊かな人生にするのためには“Sunny Brain”(楽観脳)の活性化が必要だと推奨している。

フォックス教授によると「楽観脳」における「楽観主義」は単なるポジティブ・シンキングのことではなく、①ポジティブな思考に加え、②ポジティブな行動、さらに③根気と粘り強さ、そして④自分の人生をコントロールしているという感覚の4つの要素を備えたものだという。

3年生は最後の全校朝礼だ。これからも“自分の人生をコントロールしている感覚”を持てるよう、“根気と粘り強さ”を発揮することを期待する。


そう、“甲南にあいにくの日はなく、いつだって甲南日和!だ。レッツビギン!”

※参考(図書室にもあり)
『脳科学は人格を変えられるか?』(エレーヌ・フォックス 文春文庫)

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