「学びにUK」6日目
Cambridgeを訪問する6日目は残念ながら曇りでしたが,天気予報は雨だったので,今日もまた幸運だと感じました。
バスで80分ほど走って,Cambridgeへ。まず最初に西地区にある理系のCavendish Laboratoryに行きました。ここはMaxwell博士など,有名な方をたくさん輩出されたところで,古くは西田博士がいらっしゃいます。そこでMaxwell氏の机や最初にオームの値を図るために作られた実験装置などが見ることができました。
Maxwell博士の銅像や,実験道具。
西田博士の写真やDNA構造のモデル。
最初はDNAの螺旋構造やガラスなどのアモルファス構造についての説明があり,その最初に使われた機材などを見ることができました。また普段ならまず入れない最先端の実験室などにも入室させていただき,有意義な時間を過ごすことができました。
実験室。手前の機械は-270℃まで冷やせます。
幸運にも科学者の方々が説明してくださったのですが,その中で,「なぜ科学者という道を選択したのか」という質問がありました。それに対して,「どうして携帯電話が動いているのか,なぜテレビが映るのか知りたかった」という答えが帰ってきました。自分が人類で一番最初にあることを知る,ということができるのも科学者です。一流の大学で研究する人々の考えを知り,また1つ学べた気がしました。
研究室の建物の前で写真撮影。
そこからはタクシーで移動して,Cambridgeの街の中心地へ。DNAが発表されたEagleというパブを見に行き,すぐにKings' College, Trinity College, St. John's Collegeを散策しました。
Eagleの壁にあるDNAについての説明。
King's Collegeは暗号解析のアラン・チューリングや経済学のケインズを輩出したカレッジです。そのカレッジのチャペルの中に入り,記念撮影をしました。
King's Collegeのチャペルで。
Trinity College(Trinityとは三位一体を意味します)は,ニュートンや文学者のラッセルを輩出した大学です。入り口のところには,ニュートンの木と言われているりんごの木が生えており,中にはニュートンの像があります。この中にも入りました。
ニュートンの木などがありました。
ニュートンの像など。
St. John's Collegeは,ゴーストが出ることが有名ですが,残念ながら(?)昼間だったために,ゴーストには出会えませんでした。中庭を抜けて,キッチンブリッジと呼ばれる橋の上で,有名なため息橋の前で写真をとりました。
キッチン橋の上で,ため息橋をバックに写真撮影。
そのままChrist's Collegeへ移動しました。Christ's Collegeはダーウィンやミルトンが出たカレッジです。確かダーウィンは牧師になるためにこのカレッジに入ったのですが,昆虫採集ばかりしていたのではなかったかと思います。1830年ごろ,つまりだいたい200年ぐらい前に同じ建物の中でダーウィンが学んでいたことを考えると感慨深いものがあります。
そのChrist's Collegeで生徒は日本人でケンブリッジに現在いらっしゃる4人の方々のパネルディスカッションおよび質疑応答,フリーディスカッションを行いました。生徒はかなり積極的に話し,また自分の人生について考え直すきっかけをもらったようです。生徒は毎日ジャーナルを書いていますが,「もっと自分の可能性を広めて,世界を知り,何よりもっとたくさんの人と会って,自分をより高めたい。今日は自分の人生のターニングポイントになった」「自分と真剣に向かい合って,考える本当に貴重な機会を得た」などと今日の感想を書いていました。
フリーディスカッションなどの様子。
最後にCambridgeポーズで写真撮影。
6日目のCambridge研修もとても刺激的な体験になったようでした。