第2回高校生国際シンポジウム1日目(2月3日)
2月3日(金)、4日(土)に鹿児島市にある「サンエールかごしま」を会場に行われた第2回高校生国際シンポジウムの様子をお伝えします。
このシンポジウムは、「21世紀に生きる我々は、より良い未来を実現するために何をすべきか」というテーマの下、研究発表や各分野のプロフェッショナルによる講演などを通して、次代を担う高校生たちの交流を図るものです。
※本シンポジウムは、一般財団法人Glocal Academyと甲南高校の共同主催で昨年度から行っているものです。なお、鹿児島県教育委員会、鹿児島市教育委員会の後援もいただいております。
※本文についてはGlocal Academy理事長の岡本尚也さんに御協力をいただいています。
当日、スタッフとして活動する甲南生は、会場となるサンエールかごしまに朝早くから集合。早速、県内外からいらっしゃる皆さんをお迎えする準備。
10時40分、開会行事が始まりました。生徒実行委員長の伊島実咲さん(甲南高校2年)が生徒代表挨拶を行いました。続いて、甲南高校の原之園哲哉校長が挨拶。
基調講演として、国際連合地域開発センター所長の高瀬千賀子さんが『これからを生きる君たちへのメッセージ』というテーマでお話しいただきました。
現在、未来の世界の状況から、 いま私たちが何をすべきなのか。 君たちのひとつ、ひとつの選択が未来を作っていくということを、スライドや表情をとおして印象深く伝えて下さいました。
午後からは、パネルディスカッションが行われました。パネラーとして次の方々が登壇されました。
《パネラー》
◯益田隆司(東京大学名誉教授、公益社団法人 船井情報科学振興財団業務執行理事)
◯Alison Beale(オックスフォード大学日本事務所所長)
◯伊丹利明(宮崎大学国際連携担当副学長、国際連携センター長)
◯西橋瑞穂(鹿児島県教育庁高校教育課 指導監)
◯日下部元雄(株式会社オープン・シティ研究所 所長、元世界銀行副総裁)
◯高瀬千賀子(国際連盟地域開発センター所長)
コーディネーター:岡本尚也(一般財団Glocal Academy)
「日本人の学生は知識の広さや基盤は素晴らしく、チームワークもあるが、あともうひとつ足りないものは自立と多様性。」
「多様性を認めること。 多様性を認めるにはアイデンティティ(個性)の確立が必要。」
「どうしたら、多様性を身に付けることができるのか?」
「そもそもなぜ多様性が、必要なのか?」
「それは日本の教育ではどのように捉えているのか?」
➡︎日本人は白か黒(良いか悪い)で判断してしまう人が多いけれど、イギリスではグレーの部分を考える。総体的にみる(自分の考えと異なる人に意見を求めたり、日頃読まない別の新聞を読んだり)することで、物事の本質を見出すくせをつけているから、多様性があるのでは。 breakthroughの精神で。
➡︎10年前の学生より、いまは世界へ目を向ける人も多い。課題解決学習はそのきっかけになる。
➡︎そもそも多様性であることは、当たり前のこと。
➡︎やりたいことこそ、自分の本領を発揮する。いまの高校生に必要なことは、本気で解決したいことを解決する力。
など、熱いメッセージを高校生の皆さんにお伝えするパネルディスカッションでした。パネラーの皆様、非常に面白く興味深い話をありがとうございました。
【研究発表コンテスト】
3つの会場で、パワーポイントでのプレゼンテーション。3つの会場でポスター発表を行いました。
写真下:24の個人・グループによるプレゼンテーションの発表および質疑応答は全て英語で行われました。
写真下:36の個人・グループがポスターによる研究発表。
山梨、兵庫、宮崎、長崎、鹿児島県内各地から集まった高校生によるプレゼンは、それぞれの地域の課題を研究したもの。内容も多岐にわたりました。各高校生はこの日のために練習してきました。その成果を発揮できたかな・・・?
【交流会】
夕方からは会場を移動して、学生とパネラー、審査員との交流会が行われました。
写真下:学年や学校、県の垣根を越えて交流。
写真下:途中、歌やヨーヨーパフォーマンスなどもあり大盛り上がり!
初日は無事終了。沢山の仲間ができたことと思います!