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2015年11月 1日 (日)

若き薩摩の群像(19)人物編⑰東郷愛之進

 若き薩摩の群像となっている17人の最後に紹介する「東郷愛之進」は,アミュ側から見て右側,下段右側で,左足を前に出し両手を組んで持ち立っている人物です。

市の説明板にはこう書いてあります。(下段の顔写真も市の説明板にあるものです。)


東郷愛之進 留学に当たっての変名:岩屋 虎之介 出発時23歳
海軍機械術を学ぶ。留学の翌年8月帰国,慶応4年(1868)病没。


これだけなのですが,薩摩藩英国留学生記念館のホームページの人物紹介でも,「留学当時,薩摩藩開成所第三等諸生。蘭学専修。23歳。帰国後,戊辰戦争に従軍し,明治元(1868)年7月8日26歳の若さで戦死。(陣中で病没のよう)」とあるだけです。

東郷の名前はメンバーの案に当初からあり,開成所の生徒の中で優秀な生徒だったと思われます。薩摩スチューデントの一行は,資金難もあって渡米した6人を除き,1867年には帰国しており,東郷も帰国組の一人だったようです。

東郷はメンバーの中で最も若くで亡くなっています。東郷のように戊辰戦争に従軍した者がいるのかどうか,よくわからないのですが,他のメンバーも含めて帰国して頭角を現すまでのあいだ,当時の混乱の中で,それぞれが自分の力を発揮できる場を求めて必死に生きたのだと思います。東郷の死は残念ですが,これも運命かなと思います。

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