創立記念講演会(甲南塾)
5月25日は甲南高校の創立記念日です。
それを記念して、5月20日、創立記念講演会(令和4年度第1回甲南塾)を開催しました。
換気、マスク常用、手指消毒等の感染症対策を行った上で、3年ぶりに、アリーナに全生徒が入った形態で開催しました。
写真下:司会は、KBC(放送部)が務めました。
写真下:講演会の様子は、同窓会や保護者に向けてライブ配信しました。
今回の講師は、甲南37期の牧園啓市さん。現在、ソフトバンク(株)常務執行役員兼CIOとしてご活躍されています。
「高校生の自分に、今、伝えたいこと」という演題でご講演いただきました。
牧園さんは、後輩たち、そして高校時代の自分自身に向けて、
・よく考えろ
・目標を持て
・経験しろ
この3つを伝えたいと、お話を始められました。
1986年、甲南卒業後、東京の大学に進学した牧園さん。
大学時代は、アルバイトをしてお金を貯め、バックパッカーとして世界各地を旅したそうです。積極的にいろいろな人種の人と交流したことで「世界観が変わった」と話されました。「世の中って広いな」と肌で感じたとのこと。
大学卒業後は、企業ネットワークの開発・構築を行うベンチャー企業に就職。コンピューターネットワークやインターネット等通信に関わるお仕事をされました。
今でこそ、誰もが気軽にスマートフォン等の端末からインターネットにアクセスしたり、ビジネス現場での社内ネットワークが普及している時代ですが、1990年頃はまだまだネットワーク環境ができはじめた時代。インターネットやパソコンがまだ一般的ではありませんでした。
インターネットサービスに参入しようとする企業が勃興しており、「取り組んでいる人が少ないから、学んだことがそのまま仕事になる」時代だったとのこと。そんな時代の変化を感じながら、多忙な中でも様々な技術について自分で学び考え、目標に向けて走り続けた牧園さん。
そのような中、仕事の関係で知り合ったのが孫正義氏(ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長)。
孫正義氏が起業したソフトバンクは、まさにインターネット事業への参入を考えており、ソフトバンクに転職した牧園さんはその事業の中核を担う人物として活躍、現在に至っています。
牧園さんは、孫正義氏について「大変情熱あふれる人物である」と話されました。
企業のトップである孫氏が求める目標はとても高く、達成には常に困難が伴うが、それでも「時代をつくる使命感と情熱が前に進ませる」と語る牧園さんの嬉しそうな表情が印象的でした。
牧園さんは「若い時は情熱が行動のエネルギー。目標を持つことが本当に大切。長期の目標はもちろん、目先の目標でもいい。大変なことも経験になるし、後々楽しかった思い出となる。」と後輩たちにメッセージを送りました。
写真下:生徒から積極的に質問が出ました。
写真下:生徒会長・安和留さんと副会長・大迫さんがお礼の言葉と花束を贈りました。
写真下:講演後、質問にきた生徒たちと。
写真下:校長室にて池田校長と。
甲南塾の講師の方々には、毎回後輩たちへのメッセージを色紙にしたためていただいています。牧園さんからは「考えろ・目標を持て・経験しろ」という熱い熱いメッセージをいただきました。
歴代甲南塾講師の色紙は、北校舎1階、校長室前の廊下に展示しています。
生徒の皆さんは、ぜひ先輩たちの思いを感じとってください。
牧園啓市さん、本当にありがとうございました!益々のご活躍、心よりお祈り申し上げます。