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2020年3月11日 (水)

進路指導部Webだより その8「学びを続けよう」

進路指導部Webだより,第8弾です。

学校になかなか来れない日々が続いています。心身ともに健康に過ごしていますか? 自宅学習期間でも,甲南生たるもの,自分のためにしっかりと「学び」を続けてください。

最終的にこの時期自律し,「自走できていたか」で,自分の将来が変わってきます。教育学の専門家である溝上(2017)は,高校生を7つのタイプに分けて「授業外学習をおこない,キャリア意識をもつことが重要」と明確に述べています。また,学び成長する生徒に必要なものとして,

1. 授業外学習をおこなっていること
2. 豊かな対人関係を築いていること
3. キャリア意識をもっていること

の3点を挙げています。現在は「2」は困難ですが,1,3を自分で意識して伸ばすことができると考えられます。

「3」のキャリア意識については,溝上(2019)は「2つのライフ」という言葉を使用しています。この2つのライフとは,

(1)あなたは、自分の将来についての見通し(将来こういう風で
ありたい)をもっていますか(=future life)

(2)あなたはその見通しの実現に向かって、いま自分が何をすべき
なのかわかっていますか。またそれを実行していますか(=present life)

という質問の答えに端的に表されるようです。例えば,(1)の問いに「はい」と答えても,(2)について答えられない,または何もしていないということであれば,主体的に学べていない(=自走できていない)ということになります。

上の2つの質問に対する自分自身の答えはどうですか?

さて,人は変わることはできないのでしょうか?

もちろん,変わることはできます。「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」は、松井秀喜選手の座右の銘と
言われますが,決心することで人は変わることができるのです。

まずは,学校と同じような今日の時間割を作り,実行してみてください。学校と同じように50分刻みでやってみてください(50分というのは集中力の観点からは良いと言われることが多いようです)。最初は難しくてもだんだんと習慣付いてきます。まずはやってみましょう。全てはそれからです。

【参考文献】
溝上慎一. (2017).「高校生の半数の資質・能力は大学生になってもあまり変化しない -10年トランジション調査」 retrieved from
http://smizok.net/education/subpages/a00013(transition2).html
on March 10, 2020.
溝上慎一. (2019).「エージェンシーとして理解される二つのライフ-OECDの「学習者のエージェンシー」をふまえて-」 retrieved from
http://smizok.net/education/subpages/a00036(OECDagency).html
on March 10, 2020.

(進路指導部)

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