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2015年12月19日 (土)

日常の買い物

2015年もあと少しですね。日本では年末の大掃除があったり,おせちの準備があったりとなにかしら年越しの空気を感じますが,パリではそういったものがないのでいまいち年の瀬を感じることができません。前回の記事で書いたように,パリはクリスマス一色です。スーパーに行くとクリスマスパーティーの準備の品々がたくさん並んでいます。

今回はそのスーパーについてお伝えしたいと思います。以前の記事でも少し触れましたが,いつも私は歩いて10分ほどのところにあるスーパーに買い物に行きます。

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私がいつも利用するのは「MONOPRIX(モノプリ)」という大手スーパーチェーンです。パリ市内に多くの店舗があり,旅行ガイドなどでも必ず紹介されています。食料品から日用品,衣類と何でも揃っているので大変重宝しています。

日本のスーパーと同じように見やすくジャンル別に陳列されているのですが,日本とフランスの大きな違いを感じるのは野菜や肉,乳製品の種類や数の多さです。農業国フランスだけあって数多くの野菜や果物が並んでいます。

写真下:トマトだけでも何種類もあります。サラダ用,煮込み用・・・

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写真下:日本ではあまり馴染みのないアーティチョーク

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写真下:秋冬はキノコの季節

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野菜は基本的に量り売りで,備え付けのビニール袋に欲しい分だけ入れてレジに持って行きます。

フランスは畜産も盛んなので,乳製品もたくさんあります。

写真下:様々なチーズ。フランスには300〜400種類のチーズがあるとか

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写真下:写真の冷蔵庫は全てヨーグルトです。これでもまだ一部です

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下の写真はフランスで一般的な牛乳です。日本は紙パックに入っていますが,フランスではペットボトルです。驚きなのは消費期限。特殊な処理が施してあるらしく,未開封の場合常温で消費期限は3ヶ月以上です。一体どのような処理なのでしょうか・・・。

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精肉は日本と同じように牛,豚,鶏が基本ですが,日本のスーパーでは見かけないような肉が売っています。その1つがこれ。

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「LAPIN」ウサギです。以前,友人宅でウサギのシチューをご馳走になりました。初めて食べましたがとても美味しかったです。鶏肉のようでした(調理前の状態を見せてもらい写真も撮影しましたが,さすがにここでは掲載を控えておきます)。

日用品を1つ紹介します。

写真下:石灰中和剤

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これは洗濯の際に洗剤,柔軟剤と一緒に洗濯機に入れるものです。ヨーロッパの水は石灰分の多い硬水です。硬水に含まれる石灰分が洗濯機の中や排水パイプに詰まってしまうのでこれを一緒に入れるのです。

レジの様子も日本とはかなり違います。レジのスタッフは椅子に座って作業をしています。レジにベルトコンベアがあるのでそこに自分で商品を並べ,会計が終わったら自分で袋に詰めます。渡仏して最初の頃は仕組みが分からず,レジのスタッフから「自分で出して!」と言われてしましました。また,ある友人はベルトコンベアからレジスタッフが商品を落としてしまったのですが,「あら,落ちたわよ」と言うのみだったそうです。

買い物袋は有料のことがほとんどなので,お客はエコバックを持参します。私も写真のようなエコバックやキャリーを持って行きます。

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以上のように,買い物1つとっても日本との違いを感じます。買い物にはようやく慣れましたが,日常生活の中ではまだまだ戸惑ったり,腹立たしく感じることはよくあります。その原因は,私が言葉をうまく理解できていないということもありますが,日本との比較をしてしまうからかもしれません。「日本ではこうなのに」とか「日本だったらこんなこと簡単に済むのに」とつい思ってしまいます。今はフランスに住んでいるわけなので,その土地にうまく合わせることが必要でしょう。また,「日本での常識が全て正しいわけではない」という考えも持つようになりました。もちろん,フランスでの常識が海外では非常識のこともあるのですが・・・。

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