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2014年12月11日 (木)

赤﨑先生のストックホルムでの様子(5)

ストックホルムの川島さんから授賞式の様子を伝える寄稿文をいただきました。

『薩摩の誇り,日本の宝』赤﨑勇先生のノーベル物理学賞授賞式
 12月10日16時半(日本時間11日0時半),Nobel Prize Award Ceremonyが開催されました。それに先立ち,赤﨑先生のご配慮で,関係者が先生のホテルの部屋に呼ばれ,それぞれ先生と一緒に記念写真を撮っていただきました。光栄なことに,私も仲間に入れていただきました。
 先生ご夫妻はノーベル財団の専用車で会場であるコンサートホールへ移動,我々も家族とゲスト専用のバスで会場に向かいました。
 16時半に,王室を称える音楽とともに授賞式がスタート。赤﨑先生は,ステージ左側の受賞者席の一番手前(客席側)に着席されました。ノーベル財団の理事長のスピーチに続いて,物理学賞の授与が行われました。物理学賞選考委員会の代表がスウェーデン語で2014年のノーベル物理学賞の業績を紹介し,最後に英語で受賞理由と名前を読み上げました。まず赤﨑先生が椅子から立ちあがり,中央のNマーク(ノーベル財団のロゴマーク)の手前まで進むと,ステージ右から国王が同じように歩み寄り,ファンファーレが鳴り響き,メダルの入った箱とディプロマと呼ばれる証書が手渡されました。大きな拍手が沸き起こり,赤﨑先生はNマークの真ん中に進み,客席に向かって直立し,上半身を傾け,挨拶されました。しっかりした足取りで,ゆっくりと自分の席にもどられました。立ち居振る舞いが美しく,堂々とした所作にさらに拍手が鳴り響きました。このとき,先生にとって85年の人生や50年以上の研究生活が結実した瞬間が訪れたのだと思うと,じわじわこみ上げるものがありました。
 各賞の授賞式の合間にロイヤルストックホルムフィルハーモニックオーケストラによる演奏が行われ,化学賞,医学・生理学賞,文学賞,経済学賞の順に授与され,スウェーデン国家演奏で締めくくられました。
 式典後,受賞者は壇上の財団関係者の祝福を受け,さらに会場に参列していた家族も壇上に上がり,喜びを分かち合っていました。そのあと,赤﨑先生ご夫妻は市庁舎で開催されるノーベルバンケット(夕食会)に向かわれました。

Sikiten_kaijyouw     授賞式が行われたコンサートホール

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