02-7 上原先生パリだより Feed

2016年12月 2日 (金)

上原先生の滞欧作品展(市立美術館)絶賛開催中!

現在、上原先生(美術科教諭)の滞欧作品展が市立美術館で開催中(12月4日まで)です。

皆さんも哀愁ただよう欧羅巴(ヨーロッパを漢字で書いてみました。作品を見たらなぜか漢字が浮かびました)を味わってみませんか。

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滞欧作品展開催中、上原先生は常駐されています。いろいろ楽しい話も聞き放題です。

遠慮なく、話しかけてみてください。欧羅巴での留学生活のことがいろいろ聞けますよ。

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風景画には欧羅巴の歴史と伝統のある重厚な時間と空気のながれがありました。

路地が描かれた作品からは石畳に響く靴音や庶民の息づかいが感じられました。

一方では、息をのむやや抽象的な挑戦的な作品もありました。

どの作品もみごたえがあります。

あなたもしばし豊かな時間を味わってはいかが。

テストの疲れがきっと癒やされますよ~

9:30~18:00までです。入場無料です。

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2016年11月28日 (月)

上原先生の美術個展が開幕します!!(鹿児島市立美術館)

本校美術科教諭 上原直哉先生の滞欧作品展が明日から開幕します!

上原直哉先生は、南日本美術展で第20回吉井賞に輝き、昨年4月から1年間、パリ等に欧州留学されました。

今回の作品展では、欧州での力作(水彩画・油彩画)50点ほどが展示されています。

是非、この機会に市立美術館で本物の芸術を!

※滞欧作品展「水のながれ 時のうつろい」

  場所 鹿児島市立美術館

  期間 11月29日(火)~12月4日(日)

      9:30~18:00

  ※  入場無料

展覧会ポスター koten_poster.jpgをダウンロード

2016年6月 7日 (火)

パリの洪水

ニュースで報道されていますが、フランス・パリのセーヌ川が氾濫。大きな被害が出ているようです。昨年度、フランス留学をした美術の上原先生にパリ在住の友人から写真が届きました。

写真下:コンシェルジュリ(マリー・アントワネットが幽閉された牢獄跡)前

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少し水量は下がったとのことですが、それでも通常よりかなり水位が高いです。橋の上にはたくさんの見物客。

写真下:昨年7月に撮影されたコンシェルジュリとセーヌ川。通常はこれくらい。

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写真下:ノートルダム大聖堂前

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一部地下鉄が不通になるなど交通網がマヒしているのに加え、労働法改正反対で国鉄、飛行機、電気、バス、管制塔、ガソリンスタンド、トラックがストライキ中のようです。踏んだり蹴ったりのパリ。混乱は当分続きそうとのことです。

鹿児島県も梅雨入りしています。大雨には気をつけなければなりませんね。

2016年4月25日 (月)

黒田清輝の足跡をたどって

昨年度、本校美術教諭の上原先生がフランスへ美術留学をされ、このブログにも定期的に「パリだより」を送ってくださいました。

その「パリだより」がきっかけとなり、この度、NHK・Eテレの番組「日曜美術館」のホームページに取り上げられました。鹿児島出身の画家・黒田清輝の足跡を追った旅コラム「日美旅(にちびたび)」で紹介されています。ぜひ、ご覧ください。

◆NHK・Eテレ「日曜美術館」(毎週日曜日午前9時放送)

日曜美術館ホームページ内 旅コラム「日美旅 第3回フランス・グレー村へ 黒田清輝旅」

http://www.nhk.or.jp/nichibi-blog/

2016年3月23日 (水)

パリ,最後の夜です

Bonjour!

 今はフランス時間で3月23日(水)午前1時30分です。明日の今頃,私は日本に向かう機上の人です。

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 長かった留学が終わろうとしています。支えてくださった全ての方に心よりお礼申し上げます。約1年間の貴重な経験,何かしらの形で甲南生に伝えることができればと思います。また,今年12月には鹿児島市立美術館で今回の留学の成果を発表する「滞欧作品展」も予定しています。鹿児島の芸術文化に微力ながら貢献していきたいです。

 一言では語り尽くせない充実した日々,たくさんの思い出をつくることができました。テロ事件という悲しい出来事もありました。日本でも報道されている通り,昨日ベルギー・ブリュッセルで再びテロ事件が発生してしまいました。ますます混迷する世界情勢。正しい判断をして危険を避けることは大切ですが,世界に目を向けることに億劫にはならないでほしいと思います。 

 私も最後まで気を抜かず,元気に鹿児島に帰ります。

À bientôt!(また近いうちに!)

2016年3月16日 (水)

欧州便り 「最果て」で意志固める

3月16日付の南日本新聞朝刊に,4回目の「欧州便り」を寄稿させていただきました。

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写真下:ロカ岬を描いた水彩画

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写真下:ロカ岬の石碑の横で(この日,踏んばらないと飛ばされそうなくらいの強風でした)

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 2月,私はポルトガルのロカ岬に立った。真冬の大西洋は厳しい。強烈な風が絶え間なく吹き,波は渦を巻いて白いうねりとなって岬の断崖に打ちつける。ユーラシア大陸最西端に位置するここは,極東の日本から見てまさに「最果て」の地だ。眼前に果てしなく広がる大海原を眺めていると感慨深いものがあった。

 留学中,フランス国内はじめヨーロッパ各地を歩いた。どの美術館でも素晴らしいコレクションに舌を巻いた。世界的に知られた史跡の数々には胸打たれ,古代の人々に思いをはせた。行く先々でスケッチをして,美しい風景を目に焼き付けた。

 しかし,時に,これといった特別な理由なく,漠然と「あそこへ行ってみたい」という好奇心からの旅もあった。きっかけは,ある本の一節のことがあれば,地図を眺めていて地名が目に止まったということもある。一度気になったら忘れることができず,その場所の勝手なイメージだけがどんどん膨らんでいく。ロカ岬もその一つで,最西端という響きだけが心を捉えて離さなかった。

 明確な理由のない旅。それは,土地の様子や暮らす人々の生活ぶりをくっきりと映し出した。薄暗い裏路地に人生の機微を見た。地図を見ずに気の向くまま歩いて思わぬ発見があった時は小躍りした。なじみの客しかいない小さなレストランのおやじの顔に刻まれた深いしわが,長い人生を何よりも雄弁に語っていた。旅先で出会った人の数や踏みしめた石畳の長さ,そういったものが私の中に一つ一つ記憶の層となって積み重なっている。

 ロカ岬に立つ1本の石碑には,ポルトガルの詩人カモンイスの言葉が刻んである。

「ここに地果て,海始まる」

 海の向こうが未知の世界だった大航海時代,果敢に海へこぎだしていったポルトガル人をたたえた叙事詩の一節なのだそうだ。私は岬に立ち石碑に触れた時,固い意志を感じるこの言葉を握りしめこれから生きていこうと決めた。

 人生は,なぎと嵐の繰り返し。私は強い人間ではないから,荒れ狂う海に飛び込まなくてはならない時に背中を押してくれるものがほしい。心かき乱されることが起きた時,平静に戻る力がほしい。一筋の光で導き,すがることができる小さな羅針盤のような存在。それに「最果て」の地で出会えた。

(第69回南日本美術展第20回吉井賞受賞者)

2016年3月13日 (日)

作品寄贈式を開催していただきました

Bonjour!

 遅くなりましたが,3年生の皆さん卒業おめでとうございます。何事も健康第一。元気にこれからの道を歩んでください。そして,「学びにUK」1期生15名,お疲れ様でした。多くのことを肌で感じ学んだことでしょう。ぜひこれからの人生にいかしてください。


 昨年,私はフランスの田舎町グレー・シュル・ロワンに滞在して風景画を描きました(2015年11月8日付のパリだよりに書きました)。その時の作品をグレーに寄贈することになり,寄贈式を3月12日に開催していただきました。

写真下:気持ち良い快晴に恵まれました

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この日,グレーの市長,助役はじめ地元の皆さん,お世話になったオテル・シュヴィヨンの館長さんなど多くの方にご臨席いただきました。

皆さんの前で作品についての解説,そしてグレーに対する思いをお話ししました。さすがにフランス語では無理なので,モアンヌ前田恵美子さん(甲南高校卒業生)に翻訳していただきました。

写真下:多くの方が来てくださいました

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写真下:グレーの市長さんと

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写真下:いただいた寄贈証明書と記念メダル

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フランス語で書かれた証明書,ずっしりと重いメダル。一生の宝物です。

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作品はグレーの役場に飾られます。フランスに自分の作品が残るということは,大変光栄なことです。これまで鹿児島からの留学生10名が私と同じように作品を残しています。黒田清輝以来続くグレーと鹿児島の縁,これからも続いてほしいです。

写真下:この日はパリも久しぶりに終日快晴

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夕方,寒さが和らいだこともあり,街にはたくさんの人が出歩いていました。

写真下:セーヌ川沿いでそれぞれの時間を過ごす

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写真下:夕暮れ迫るパリ

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写真下:橋の上から夕陽を眺める人々

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肌寒さの中にも春の匂いを感じられるようになりました。長かった留学も本当にあと少し。「いよいよ帰国かあ」というさみしい気持ち以上に,部屋の片付けでゆううつになっています・・・。

À bientôt!(また近いうちに!)

2016年2月21日 (日)

フランスの郵便事情

Bonjour!

 3月の帰国に向けて少しずつ準備をしています。いくつか手続きがあるのですが,そのひとつに住宅保険解約があります。アパート退去日の1ヶ月前までに解約依頼書を「配達通知付き書留」で送らなくてはならなかったので,近所の郵便局から保険会社へ送りました。

 普通郵便は時々送るのですが,書留を送ることはほとんどないので苦労しました。近所にある郵便局のスタッフさんは,(フランスでは珍しく?)丁寧な人なのでわかりやすく説明してもらい,無事送ることができました。

写真下:自宅近くにある郵便局

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夏のバカンスシーズンには,2ヶ月くらい閉まります。驚きです。

写真下:局内にある切手販売機

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機械の上に郵便物を載せて重さを量ります。処理速度はお世辞にも速いとは言えません。

写真下:フランスの郵便ポスト

20160221_2日本は赤ですが,フランスは黄色です。ちなみにスペインも黄色。イタリアは,赤が国内用で青が海外用。

写真下:街中でよく見かける集配車

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写真下:海外発送用の切手

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 何事にも「お国柄」があるもので,郵便ひとつとってみても日本とはずいぶん違います。フランスの郵便局については,正直よい評判は聞きません。ここでは詳しくは書きませんが,ひとつ挙げると「郵便物が届かないことは日常茶飯事」です。パリ市内からパリ市内宛の手紙が届かない,なんて冗談みたいな話も聞きます。もっと知りたい人はインターネットで「フランス 郵便事情」と検索してみてください(私は昨年4月の渡仏時,日本から送った荷物がいくつか行方不明になりました。結果的に無事届きましたが)。

 郵便だけでなく,日常生活の中で日本との違いはたくさんあります。ひとつひとつに驚いていたり腹を立てていたらきりがないです。「まあ,こんなものか」と割り切ることが海外生活の秘訣のひとつかもしれません。

À bientôt!(また近いうちに!)

2016年2月 1日 (月)

パリの美術館案内② 〜 オルセー美術館・ポンピドゥーセンター 〜

Bonjour!

 今回は2つの美術館を紹介したいと思います。

 1つ目は「オルセー美術館」です。セーヌ川を挟んでルーブル美術館の反対側にあります。ここは元々,1900年のパリ万博に合わせて造られたオルレアン鉄道のオルセー駅舎を改装して1986年に開館した美術館です。

写真下:オルセー美術館内部

20160201駅ホームを感じさせる真っ直ぐに伸びた通路や高い半円形の天井が,駅舎の名残を感じさせます。この美術館には19世紀半ばから20世紀初頭までの絵画,彫刻,家具調度品など約2万点が収蔵されています。その中でも特筆すべきは,充実した印象派のコレクションでしょう。

写真下:ゴッホの自画像

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写真下:モネがルーアン大聖堂を描いた連作

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写真下:マネ作「笛を吹く少年」

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写真下:駅の名残の大時計

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紹介するもう1つの美術館は「国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)」です。フランス大統領だった故ジョルジュ・ポンピドゥーの発案で造られ1977年に開館しました。

写真下:ポンピドゥーセンターの外観

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20160201_7ご覧の通り,大変特徴があります。落ち着いたパリの街並みの中に,突然パイプむき出しの建物が現れます。その外観ゆえ,できた当初は賛否両論だったそうです(エッフェル塔もできた当時は非難の嵐でした)。ポンピドゥーセンターは20世紀初頭から現代の芸術作品を収蔵しています。

写真下:モンマルトルの丘から見たポンピドゥーセンター

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写真下:パイプの中のエスカレーター

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外壁に張り出したパイプの中にエスカレーターがあり,それを使って展示室に向かいます。夏は大変な暑さです。

写真下:最上階からパリが一望できます

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開館当初は批判されたポンピドゥーセンターも,今ではすっかりパリの街並みにとけ込み,年間370万人以上が訪れる有名な観光スポットになっています(オルセー美術館の入場者数は,年間350万人)。

以前紹介したルーブル美術館とオルセー美術館,ポンピドゥーセンター。この3館はそれぞれ「先史時代〜18世紀半ば」「18世紀半ば〜20世紀初頭」「20世紀初頭〜現代」と全ての時代をカバーしています。しかもどの時代のコレクションも充実しています。これだけのものを一度に観ることができる都市はパリ以外にないでしょう。

パリには,この3館以外にも大小様々な美術館・博物館があります。甲南の生徒の皆さんも、いつかパリを訪ねて「本物」に触れてください。

写真下:パリ市庁舎前,雨の中のメリーゴーラウンド

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先日の鹿児島の大雪はすごかったですね。パリも雪は降りませんが寒い日が続いています。私の留学も残り2ヶ月を切りました。1日1日を有意義に過ごし,1つでも多くのことを学び吸収して帰国したいと思います。

À bientôt!(また近いうちに!)

2016年1月16日 (土)

14年ぶりだそうです

Bonjour!

日本同様,パリも寒い日が続いています。先日はあられ混じりの雨が降りました。今日・明日とセンター試験ですね。受験する3年生や過卒生の皆さんの健闘を祈ります。

パリ市内にサン・マルタン運河という水路があります。ここは,パリ市民の憩いの場所になっています。私も好きな場所で,時々スケッチに出かけます。この運河沿いにはカフェやブティックがたくさん並んでいます。また,古いフランス映画「北ホテル」のモデルとなったホテルが今も残っています。

写真下:今はカフェレストランとなっている「北ホテル」

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そのサン・マルタン運河が14年ぶりに大規模な清掃を行っているとのこと。早速,その様子を見に行ってみました。

運河の水はすっかり抜かれ,作業員が重機や人力で清掃を行っていました。とにかく驚いたのは,運河の底に溜まっていたゴミの量と内容。空き瓶や自転車はかわいい方で,バイクやベビーカー,スーパーの大きな買い物カート,椅子,机,便器にバスタブと信じられないような物まで捨てられていました(しかもそれらは1つ2つではなく大量に)。だいぶ片付けられた様子でしたが,まだ多くのゴミがそのままでした。

写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河①

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写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子①

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写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河②

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写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子②

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写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河③

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写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子③

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写真下:水の抜かれたサン・マルタン運河④

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ショベルカーで溜まった泥をすくい上げています

写真下:同じ場所から撮影した昨年6月末の様子④

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写真下:パリの人々も興味津々のようです

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写真下:運河の底から出てきた大量の空き瓶(ワインやビール)。これでもごく一部

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運河沿いにはたくさんの人が集まり,よくお酒を飲んでいます。おそらくその時に空き瓶を投げ込むのでしょう。

写真下:細かいゴミは人の手で回収

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写真下:溜まった泥を重機で集めています

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写真下:バスタブを回収中

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写真下:泥に埋まる自転車。まるでオブジェのよう

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写真下:まだ手つかずのゴミや泥

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写真下:バスタブの上でくつろぐ鳥

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清掃作業は4月上旬まで続くとのことです。以前,このブログで紹介した日本語情報誌「OVNI(オヴニー)」のホームページでも作業の記事が掲載されています。http://ovninavi.com/大漁なり〜%E3%80%82/

サン・マルタン運河の惨状(?)を見て驚く人も多いと思いますが,パリの一面をよく表していると言えます。パリに初めて来た人の多くが,その美しい街並みと同時にゴミの多さに驚きます。至る所にゴミが落ちていてタバコの吸い殻も大変なものです。みんながそうではありませんが,ゴミのポイ捨てをする人が結構います。ある時,すごく上品なマダムが鼻をかんだティッシュをポイっとした時は唖然としてしまいました。上下水道が整備される以前は,家庭のゴミや屎尿を通りに投げ捨てていた歴史が今でもそうさせるのでしょうか・・・。

À bientôt!(また近いうちに!)

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